中1ギャップとは?つまずきの原因と対策や、先輩保護者の声を紹介。

中1ギャップとは

「小学校では勉強であまり困ったことがない」という子が、中学に入った途端につまずいてしまうケースは少なくありません。なぜこうしたことが起きるのか。それは、小学校と中学校は生活面ではもちろん、 学習面でも大きな違いがあるからです。
小学校から中学校への移行にうまくなじむことができず、中学校入学後に学習や生活でのトラブルを抱えてしまうことを、教育現場や専門家の間で「中1ギャップ」と呼ぶことがあります。この記事では、小学校と中学校の学習面の違いを科目ごとに取り上げながら、入学前にできる対策を解説します。

中1ギャップが起こる理由

学習面で小学校と中学校の違いをまとめると、以下の表のようになります。この違いは、保護者にとっては当たり前に思えるかもしれませんが、小学校しか経験したことがないお子さまの目線からすると大きな変化です。入学の前に、こうした違いを意識できていないと、つまずきの原因になってしまう場合があります。
小学校と中学校の違い

上記に加えて、小学校と中学校では、科目ごとに学習内容に大きな違いがあり、これこそが、多くの「中1ギャップ」の原因となっているのです。

科目別!小学校と中学校で異なる「考え方」とは

ここでは、国語と算数(数学)の2教科について、小学校と中学校の違いを見ていきましょう。

国語:同じように見える問題でも、解くために必要な考え方が異なる。

小学校と中学校の違い:国語
小学校と中学校の違い:国語

ここで挙げているのは、国語でよく問われる「登場人物の気持ち」を解答する問題です。小学校の問題の場合、必要なのは「心情が直接表現された箇所を探すこと」。他方で中学校の問題の場合は、それに加えて「人物の様子や情景描写をヒントにすること」が求められています。
このように、同じ教科の同じような問題であっても解答のために必要な考え方が異なります。

数学(算数):プロセスを重視した解き方が、より求められる。

小学校と中学校の違い:算数・数学
小学校と中学校の違い:算数・数学

小学校の算数では、公式を知ってそれに数を当てはめて正確に計算することが大切。ところが中学校の数学では、テストで答えに至る過程を書かせる問題が多く出題されるようになり、「考え方」がより重視されます。

中1ギャップの攻略に必要な3つの対策

1.「中学ならではの考え方」をマスターする

1つは、中学式の「考え方」を身につけること。このときのポイントは、重要な箇所に絞って、短期集中で学ぶことです。学ぶことが多すぎたり、何カ月もかけて学ぼうとしたりすると、予定通りにいかず、途中で挫折してしまうことがあります。

2.「自学自習」を習慣化する

2つめは、自学自習の習慣を意識的に身につけること。この点は、「毎日、学校の宿題はきちんできている」という方も要注意。というのは、与えられた宿題をやることと、中学校で「伸び続ける」ために必要な授業の予復習とは、異なる点が多いからです。
例えば、宿題であれば、「すでに学んだことについて」「指定された範囲の内容を指定されたやり方でやる」わけです。しかし、中学校では「まだ習っていないこと」を「自分のペース・やり方でやる」 のです。そこで、できれば中学入学前に 「中学式」のやり方で自学自習の習慣を確立させておくことが必要になります。

3.「小学校範囲のヌケモレ」をなくす

3つめは、中学の学習の前提となる小学校の学習内容について、ヌケモレがないようにすること。
当然のことのように聞こえるかもしれませんが、実際に6年分の復習を満遍なくやろうとすると、あまりにハードルが高く感じられてしまうことでしょう。そのため、小学校の既習範囲の中で中学校につながる重要な分野だけを厳選して復習し、その中でヌケモレがあったところや苦手単元だけを集中的に学習するのが効率的です。

中学準備の学習は必要?Z会の保護者のみなさまに聞きました!

Z会では、Z会を受講中の中学1年生の保護者76名に、中学準備に関するアンケートを実施しました(実施時期:2023年10月)。ここでは、アンケートの結果の一部を公開します。

アンケート結果

※「中学校に入学する前に中学準備の学習は行った方が良いと思いますか?」の質問に対し、「思う」もしくは「やや思う」と回答した割合。

アンケート結果

アンケート結果

※それぞれの項目につき「重要だと思う」もしくは「やや重要だと思う」と回答した割合。

Z会の中学準備ステージのご紹介

Z会の「中学生向けコース」(高校受験する方向け)は、新中学1年生が中1ギャップでつまずかないよう、中学1年生向け講座を1月から開講します。1月、2月の「中学準備ステージ」で中学生に必要な考え方や学習習慣を身につけ、3月からの「中学ステージ」では本格的な中学生向けの学習を開始し、3年後の難関高校合格をめざします。

「中学準備ステージ」の3つの特長

1.先取りカリキュラムで、「小学校との考え方との違い」が学習できる

2.「予習型」の自学自習の習慣を確立できる

3.復習教材で小学校のヌケモレもしっかり解消できる

 

※本記事の内容やZ会のサービスは、投稿日時点の情報に基づいて執筆しています。
 

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