【徹底比較】夏休みの勉強で成功した中学生の学習法とは。

夏休みは、中学生にとって成績アップや苦手の克服、さらには受験準備を進める絶好のチャンスです。しかし、「夏休みをどう過ごしたらいいのか」「どんな勉強法が効果的なのか」と悩む方も少なくないでしょう。
今回の記事では、Z会が実施した「夏休みの勉強に関するアンケート」の回答データ(615人分)を徹底分析!去年の夏休みの勉強を「成功だった」と感じた中学生と「うまくいかなかった」と感じた中学生の間に見られた違いを解説します。

去年の夏休みの勉強、どうだった?

アンケートではまず、「去年の夏休みの、勉強面での感想を教えてください。」と尋ねました。回答結果は以下の通りです。
※本記事では、勉強面で「成功だったと思う」もしくは「どちらかといえば成功だったと思う」と回答した層を「満足層」、「うまくいかなかったと思う」「あまりうまくいかなかったと思う」と回答した層を「不満層」と表記しています。

夏休みの勉強はどうでしたか?

この結果から、夏休みの勉強について「うまくいかなかった」と感じた生徒が半数以上を占めることがわかります。多くの中学生が夏休みの過ごし方について何らかの課題を感じている様子がうかがえます。
 

夏休みの勉強、「満足層」と「不満層」の差はどこに?

「満足層」と「不満層」では、さまざまな点で違いがあることがわかりました。
 

1. 勉強時間:「満足層」は長時間が多数派!

夏休みの1日あたりの勉強時間を見てみると、「満足層」と「不満層」で明確な違いが見られました。

1日あたりの勉強時間

「満足層」では「2~3時間程度」と「4~5時間程度」の学習者の割合が、「不満層」を大きく上回っています。また、「8時間以上」勉強した生徒は「満足層」にのみ見られます。効率的に勉強をすることももちろん大事ですが、まとまった勉強時間を確保することも成功の鍵の一因であることがうかがえます。

勉強時間については、学年別の結果も気になる方もいるのではないでしょうか。学年別の回答結果は以下です。

中1、1日あたりの勉強時間

中学1年生の「満足層」では「2~3時間程度」が最も多く、4割以上を占めています。「不満層」では「1時間前後」が最も多く、4割以上を占めています。

中2、1日あたりの勉強時間

中学2年生でも、「満足層」は「2~3時間程度」や「4~5時間程度」といった比較的多めの勉強時間を確保している傾向があります。「不満層」は中学1年生と同様に「1時間前後」の割合が最も高くなっています。

中3、1日あたりの勉強時間

中学3年生になると、「満足層」では「8時間以上」勉強する生徒が約24%と増加し、「6~7時間程度」と合わせると40%以上が長時間学習に取り組んでいます。これは受験を控えた学年ならではの傾向と言えるでしょう。
 

2. 宿題の進め方:「早めのスタート」が成功を引き寄せる

学校の夏休みの宿題をいつ頃終わらせたかについても、傾向の違いが見られました。

夏休みの宿題を終わらせた時期

「満足層」は「8月上旬」に宿題を終えている割合が最も高く、7月中に終えている生徒も「不満層」より多いことがわかります。これに対し「不満層」は「8月下旬」の割合が「満足層」の約2倍、さらに「間に合わなかった」という回答も2.7%存在し、夏休み後半まで宿題が残りがちであることがうかがえます。
計画の立て方の記事はこちら
 

3. 「苦手の克服」が成功の鍵

夏休みの勉強について、復習と予習のどちらに力を入れたかを見てみましょう。

夏休みは復習?予習?

どちらの層も復習に力を入れていることがわかりました。
また、「苦手の克服と得意の伸長のどちらに時間をかけましたか」という質問の回答は以下でした。

夏休みは苦手の克服?得意の伸長?

「満足層」は「苦手の克服」に力を入れた生徒が7割を超えているのに対し、「不満層」は「得意の伸長」の割合が「満足層」よりも約10%程度高い結果となりました。 「満足層」の生徒からは、「苦手を残しておくとこの先の学習でつまづくと思った」「苦手教科が足を引っ張っていたから、克服することで全体的に成績が上がると考えた」といった声が聞かれ、苦手克服の重要性を認識していることがうかがえます。具体的な学習内容では「苦手な部分を中心に、答えられるようになるまで繰り返し問題を解いた」「色々なテキストに手をつけるより学校の教科書をベースに1つの教材を完璧にするのが良い」といった声が聞かれました。 夏休みというまとまった時間を活用し、苦手分野に向き合い、基礎を固めることが、その後の学習の成功につながったのではないでしょうか。
 

4. 主に役に立った教材では、Z会や塾などの教材が上位に

復習をする際に主に役に立った教材として挙げられたもののうち、上位のものを比較してみます。

夏休みは苦手の克服?得意の伸長?

どちらの層でも「Z会や塾などの教材」「学校の宿題」「学校の問題集」「市販の問題集」が上位を占めています。とくにZ会や塾などの教材は「満足層」での回答数が「不満層」を上回っており、積極的に活用している傾向が見られます。
 

5. 生活面で気をつけていたこと:規則正しい生活習慣が成功の基盤

夏休みの生活面で気をつけていたことについても、「満足層」と「不満層」で違いが見られました。

夏休みは苦手の克服?得意の伸長?

「満足層」は規則正しい生活習慣を意識している項目で、「不満層」よりも高い割合を示しています。とくに「勉強する時間」や「勉強する場所」を決めていた「満足層」の割合は「不満層」の約2倍であり、学習の習慣化が夏休みの成功に大きく寄与している可能性があります。
対照的に、「不満層」では「とくに気をつけていたことはなかった」の回答が最も多く、生活習慣の乱れが勉強に影響している可能性が考えられます。「不満層」からは「夏休みだからと油断して課題を放ったらかしにしているとすぐに夏休みが終わる」「スマホを使いすぎた」「何をすればいいのかわからなくてYouTubeを見てしまうことが多かった」といった声が聞かれ、自己管理の難しさがうかがえます。
 

学年別!成功に導く夏休み勉強法

ここからは、学年別に夏休みの勉強における傾向とポイントを見ていきましょう。

 

中学1年生:生活リズムと基礎固めが最重要

中学1年生の夏休みは、中学生として初めての長期休暇です。 「満足層」の中学1年生は、全体傾向と同様に「朝起きる時間を決めていた」「夜更かししない」「勉強する時間を決めていた」といった生活習慣を重視する傾向がより強く見られます。
この時期は、小学校で習った内容の復習と、1学期に学習した内容の基礎固めを優先することが、夏休み明け以降の成功につながる可能性があります。今後の中学校生活に活かせる規則正しい生活リズムを確立し、学習習慣を身につけることが成功への第一歩と言えそうです。

 

中学2年生:中だるみ防止と苦手克服への本格着手

中学2年生は、学習内容が本格化し、部活動なども忙しくなる「中だるみ」が起こりやすい時期ですが、とくに夏休みは、これまでの学習でつまずいた単元や苦手な科目を徹底的に復習する絶好の機会です。
「満足層」の中学2年生も、全体と同様に「苦手の克服」に力を入れている割合が非常に高いです。この時期の苦手分野を放置せず、じっくりと時間をかけて克服することで、学習内容が難化する夏休み明け以降に向けた準備ができます。

 

中学3年生:受験を見すえた戦略的な夏休みに

中学3年生の夏休みは、高校受験を控えた最も重要な時期です。 「満足層」の中学3年生は、やはり「苦手の克服」に力を入れている割合が高いことに加え、長時間学習に取り組む傾向がより明確に見られます。
この時期は、入試に向けて苦手分野をなくし、得点源となる得意分野をさらに伸ばしたいところ。もちろん、長時間勉強すれば良いということではなく、戦略的な学習が求められます。模試なども活用しながら、自分の弱点を洗い出して集中的に対策を行いましょう。
 

最高の夏休みを過ごすために

夏休みは、中学生にとって大きな成長のチャンスです。アンケート結果からも、計画性を持って規則正しい生活を送り、まとまった時間を「苦手克服」や「復習」に充てた生徒が、夏休みの勉強を成功させていることがわかりました。
先輩たちの成功談や失敗談を参考に、今年の夏休みこそ、後悔のない有意義な時間にして、新学期のスタートダッシュを決めましょう!あなたの努力が、きっと実を結びます。
 

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