学生の成長を加速させる、福岡工業大学の小論文添削の活用

福岡工業大学(正課授業:日本語実践)
福岡工業大学 教養力育成センター長・学習支援センター長
徳永 光展 教授
小論文ライティング講座導入の背景・きっかけ
文章を書くことに苦手意識を持つ学生が多く、物事を深く考え、自分の考えを論理的にまとめる力を育成したいという思いで正課の授業に取り入れました。レポートや論文など、文章作成能力は大学での学修過程で必要な力であり、社会人になってからも求められる重要なスキルです。
抱えていたお悩み・課題
学生の文章作成能力を向上させるには、まず文章の型を理解することが必要ですが、高校の授業では文章作成について深く学ぶ機会が少ないため、多くの学生がレポートや論文などの作成に苦労し、苦手意識を持っていると感じていました。
ご利用状況
Z会の小論文ライティング講座の論文添削を活用することで、レポートや研究内容をまとめる論文作成の基礎を効果的に身につけます。
Z会の小論文ライティング講座では、以下のように小論文作成の型を体系的に学習します。
- 主張:設問の要求に従って、自分の立場を明確に決めます。
- 根拠:自分の立場を選んだ理由を論理的に説明します。
- 事例:設問の要求に合った適切な例を挙げ、主張を裏付けます。
- 再提示:2. 根拠と3. 事例を踏まえ、最初の主張をより説得力のある形で再提示します。
小論文の型に沿って学習することで主張だけでなく、根拠や事例を効果的に用いて説得力のある文章を作成できるようになり、論理的思考力も育まれます。
私の授業は500名もの学生を対象としており、個々の論文に十分な添削指導を行うことが物理的に困難でした。そこで、Z会ソリューションズに教材作成と添削指導を委託することで、質の高い学習機会を学生に提供できるようになりました。
現在実施している「日本語実践」のシラバスは以下の通りです。
- 授業概要、雑談を試みる
- レポートや論文を書く
- 自己アピールをする
- 研究を発表する
- 面接を受ける
- 「近代科学の問題点」の読解
- 「近代科学の問題点」が問いかける問題
- 「近代科学の問題点」をどう考えるべきか
- 「近代科学の問題点」に関する論述文の作成と提出
- 論述文執筆のポイント、設問の読み方と主張や根拠の導き方
- 論述文執筆のポイント、構成、考察の手順
- 「これからの日本企業に求められる姿勢」の読解
- 「これからの日本企業に求められる姿勢」が問いかける問題
- 「これからの日本企業に求められる姿勢」をどう考えるべきか
- 論述文の返却と講評
次年度のシラバスには論文添削だけではなく、探求力を育成する「課題発見解決能力テスト」やグループワークで使用できる「協同学習教材」の取り込みも検討しています。
導入後の効果
自分の書いた文章を客観的に評価される機会が少なかった学生にとって、小論文ライティング講座は大きな刺激になったようです。
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入学前教育・初年次教育・長期休暇中の課題などに
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Z会ソリューションズの講座
カスタマイズ可能