2023年度 東京工業大学 英語

2023年5月12日

カテゴリー : 大学受験

長文2題の出題が定着。文脈を押さえながら長文を読み進める力が必要。

語数や記述問題の分量の増減は多少あるが、長文読解2題という構成、英文和訳・和文英訳・内容説明・内容一致選択問題を中心とした設問形式はほぼ一定である。かなりの量の英文を素早く読みこなし、的確に大意を把握することが重要。

*分量:やや増加 *難易度:変化なし(昨年度比)

 

■概要 (90分)
* 出題・解答の形式

  • 長文読解2題で、形式は記述式・客観式混合。
  • Ⅰ、Ⅱとも設問形式は英文和訳・和文英訳・内容説明(記述式)・内容一致(選択式)・文補充など。

* 特記事項

  • 本文語数は、Ⅰは約400語増加、Ⅱは約250語減少し、2題の合計語数は2022年度に比べると約150語程度増加の約3,500語と、2022年度に続いて最多を更新することとなった。総語数は2019年度以降、5年連続して3,000語超えとなっている。
  • 2022年度のⅡでは2箇所の空所に数字を補う問題が出題されたが、2023年度は変わって下線部の意味を選択する問題が出題された。形式は違えど平易な問題であることに変わりはない。

 

■各問の分析(難易度は東工大受験生を母集団とする基準で判定しています)

Ⅰ:長文読解(色の体系的な分類の変遷と食品業界との関連)[標準]
約2,280語の論説文。色のわずかな違いが売上に直結する食品業界とのつながりを示しながら、様々な機器や色事典などを紹介しつつ色の標準化の変遷について論じている。設問数や設問形式は2022年度とほぼ同じであった。2022年度より400語程度語数が増加しており、集中して読み通すことに骨が折れたことと思われるが、英文は難解なものではなく、また、それぞれの設問自体も難しいものではない。
Ⅰ-1の和文英訳は基本的な構文・語彙で表現できるもので、本文中の単語や表現を利用して書けたであろう。Ⅰ-2、Ⅰ-3の英文和訳はどちらも訳すのに注意が必要な構文や単語はなく、ミスなく短時間で解きたい問題であった。Ⅰ-4の内容説明問題は、まとめるべき箇所はわかりやすいが70字以内に収めるのは厳しかったと思われる。Ⅰ-5の文補充問題は空所が文章全体に分散されていたが、それぞれの空所の前後の内容から補う文を特定するのは容易だったであろう。Ⅰ-6の英問英答選択問題は、文脈の中で表す意味を問うものであった。①の反語的表現よりは、②の“natural”のほうが迷ったと思われる。Ⅰ-7の内容一致選択問題は、紛らわしい選択肢もなく、それほど迷わず正解を絞り込めたのではないだろうか。
2,000語を超える長文であるため、本文を読み返す余裕はない。英文を読む前に素早く設問に目を通して、どこに(どんな内容に)注意して読めばいいかを意識しながら読み進めることで、時間短縮を図りたい。
Ⅱ:長文読解(犯罪捜査に役立つアルゴリズムの開発 )[標準]
約1,210語の論説文で、Ⅰに比べると半分程度の語数ではあるが、1,000語を超える長文であるので速読速解力が求められる点は変わらない。
Ⅱ-1の英文和訳は特に難しいものではないが、仮定法であることに気づけるかどうかが差がつくポイントだった。Ⅱ-2の和文英訳も基本的な構文と語句を使用すればよく、特につまずくようなところはない。Ⅱ-3の内容説明問題は、itの指す内容も含め re-create it が具体的にどういうことなのかを把握し、含めるべき要素を取捨選択し制限字数内に収まるようまとめるのには苦労したと思われる。Ⅱ-4 の英文和訳は特に難しいものではないが、自然な日本語にするのに工夫が必要であったかもしれない。Ⅱ-5 の下線部の意味選択問題は、あまり馴染みのない語句もあったかもしれないが、前後関係から判断して意味は捉えやすいものであった。Ⅱ-6の内容一致選択問題は選択肢8つから2つを選ぶものであったが、紛らわしい選択肢はなく答えやすかったであろう。

 

■合否の分かれ目
2022年度から設問形式に特に大きな変化はなかった。長い英文を、パラグラフごとの概要を掴むことを意識しながら集中力を切らさずに読み切り、記号問題について設問の関連部分を素早く探し出すことが不可欠。基本的な内容一致選択問題や、文補充問題、下線部同意表現選択問題など、確実に得点できる問題を落とさないようにすることが重要であった。記述式の問題では、和文英訳・英文和訳はいずれも無理のない難易度であるだけに、高得点を目指したい。

 

■東工大英語の要求
要求① 文法・語彙知識
かなり長い英文を読むことになるが、闇雲に難しい内容・構文の英文ではない。確固たる文法知識を身に付けて速読速解力を高め、最後まで集中力を切らさず英文を読み通すことが肝要。語彙に関しては、辞書で2番目、3番目に挙げられている意味までチェックしておきたい。やや専門的な単語も見られるので、東工大で過去に出題されている英文のテーマを参考に、幅広い語彙力を構築しよう。
要求② 構文知識
正確な文法知識と豊かな語彙力だけでなく、構文知識も必要になるのが和文英訳や英文和訳である。難しい構文を覚える必要はなく、平易なものでよいので、自分で正しく使いこなせる構文を身に付けておきたい。過去問などを解く際、第三者の添削を受けながらリライトを重ね、本番までに完璧に書けるようにしていこう。
要求③ 精読と速読の両立
毎年出題されている内容理解を問う問題では、漫然と英文を読み通しただけでは正解にたどりつけないし、英文が非常に長いので、じっくりと読み込む時間はない。まず設問に目を通して、問われる内容を確認した上で英文を読み、キーワードやトピックセンテンスに印を付けながら論の展開を追う、パラグラフごとに自分で要約しながら読む、というように精読と速読を両立させることが重要である。

 

■東工大英語攻略のために
基礎力の完成
標準レベルの文法問題集を1冊仕上げて、文法を固めよう。さらに、要求②・③をクリアするために、さまざまな和訳や英訳の問題を解き、身に付けた知識を徐々に実用的なものにしていく必要がある。
レベルUP
速読力・精読力を養うことは必須となる。要求③の精度を上げるため、ネットで海外サイトのニュース記事を読むなど、1,000〜2,000語の長い英文にまずは慣れることから始め、集中力を切らさず早く読むことを目指そう。また、内容説明問題への対策もしっかり講じておきたい。
東工大レベルの演習
東工大の本番を想定した演習に取り組む時期には、要求①~③の完成を目指す。過去問など、東工大英語に即した問題で演習を重ねよう。自分に合った時間配分や解き進め方を意識して、本番で最大限の力を発揮できるよう最後までしっかり対策すること。

 

 

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