開成中学校 2024年度合格体験記(前編)

開成中学校に合格された三宅凜空さんとお父さまにお話をうかがいました。

開成中学校への合格、おめでとうございます。合格がわかったときのお気持ちをお聞かせいただけますか。

凜空さん:
今までの努力が報われたことがわかって、人生で一番嬉しかったです。感無量でした。

合格発表は、ご家族でご覧になったのでしょうか。

凜空さん:
開成の合格発表は、家族全員でWebサイトを見て確認しました。

父:
最近は、ログインするとワンクリックで「合格です」という表示が出る学校が多いと思うのですが、開成はWeb発表でも、ワンクリックで結果がわかるのではなく掲示板形式のPDFで確認するんですよ。1番から順に番号が出ているので、「自分の番号のところまで、ゆっくり見ていこうか」と、楽しみながら見ていました。

凜空さん:
受験校の合格発表の中で、開成の結果を見るのがやっぱり一番ドキドキしましたね。自分の受験番号の付近まで来たときは、だいぶ心臓が……。

自分の番号を見つけるまでの緊張感もあり、合格がわかったときの喜びはひとしおですね。
入試本番は、緊張しましたか。

凜空さん:
1月の受験校での合格が自信になり、2月の開成の試験にも落ち着いて臨むことができました。もちろん、まったく緊張しなかったわけではないのですが、緊張というより、「受験を楽しもう」という気持ちで開成の入試問題に取り組みました。

本番を楽しむ、なかなかできないことだと思います。実際に試験を終えたあとの感想はいかがでしたか。

凜空さん:
開成の先生たちに「自分が今まで努力してきた成果を見せつけよう」というつもりで、結構楽しむことができたと思います。

父:
他の受験校でも、楽しんで臨むことができたようです。1月の受験校では「理科でおもしろい問題が出た!」と言って試験会場から出てきたので、その一言で入試を楽しんでいることがわかり、一安心しました。

開成中学校を第一志望校に決めたきっかけを教えてください。

凜空さん:
いくつかあるのですが、一つはクイズ研究部が強くて有名だったことです。クイズが趣味なので、そこに魅力を感じました。二つ目は、偏差値が高い学校というところ。目標にするに値すると思いました。あともう一つ、制服の学ランを着てみたかった、という気持ちもありました。

 

Z会は幼児コースの頃からご受講いただいていますが、受講のきっかけを教えていただけますか。

父:
親子で過ごす時間を作るきっかけにしたかったのと、子どもにどのような思考力や能力があるかを知りたかったため、受講しました。短時間でテキストを終わらせていたので、「頭の回転が速いな」と感じたことは、印象に残っています。

その後、Z会は小学生コース、中学受験コースと受講してくださっていますが、受験対策として通塾も検討されましたか。

父:
息子の友だちが通っていたこともあり、本人の希望で3年生の夏から通塾していました。「塾で受験勉強をする」というよりは、勉強自体を楽しむために通っていました。

凜空さん:
Z会と塾の両立も、そこまでの負担にはならなかったです。

塾に行きたい、というのは凜空さんの希望だったのですね。

父:
はい。中学受験は本人が希望するようならやってもいいんじゃないかと思っていたのですが、だからといって小学生という大事な時期に、学習を塾に任せてしまうことには正直抵抗があったんです。
小学校ではどの教科も基本的な事項を学習しますが、その基本こそが、社会に出てから役立つと考えています。たとえば数学でも、日常生活や仕事で微分を使うことはほとんどないと思いますが、小学校で学習する四則計算は日常でずっと使いますよね。小学校で学習する国語の基本的な文章力だって、この先ずっと必要な力です。
だからこそ、「子どもを塾に預けて、それでおしまい」ではなく、家庭でも我が子と一緒に勉強をしたかったんですよね。思考力を鍛えつつ、「今、何がわかっていて何がわかっていないのか」を把握するために、Z会の通信教育はとても役に立ちました。

家庭では、お父さまが凜空さんの勉強を見ていらっしゃったのでしょうか。

父:
そうですね。息子は基本的にリビング学習をしていたのですが、彼がリビングで勉強しているときは、自分も横に座って仕事をしたり、一緒に勉強したりするようにしていました。受験勉強が本格化する5年生の後半くらいからは、特に意識してそのようにしています。ただし、通信教育は自分で選んでやれるのがメリットだと思うので、全部を提出することを目的にはせず、「今回はこれだけやろう」という感じで取り組み、終わった問題は、解けたものも解けなかったものも全部自分も目を通していました。

凜空さん:
一人で勉強していると、わからない問題があっても理解できずにずっとそのまま、ということがありますが、父が横にいるとわからないところをすぐに聞けてすぐに理解できたので、隣にいてくれた父の存在は大きかったです。

4年生からは、「Z会×エクタス 最難関中学受験プレミアム講座」もご受講いただきましたが、受講のきっかけを教えてください。

凜空さん:
開成に合格するために、さらに質のよい勉強をしたいと思ったことがきっかけです。

こちらは、お父さまが薦めてくださったのでしょうか。

父:
はい。私自身も学生のときにZ会を受講していましたし、4年生で受験塾に通わせるのはまだ早いと思っていたので、オンラインで家にいながら学習できるというのも受講を決めたポイントでした。プレミアム講座は、おもにアーカイブ受講でしたね。

Z会の学習には、いつ取り組んでいましたか。

父:
平日は塾に行っていましたし、自分も仕事で帰宅が遅い日もあったため、ほとんど日曜日に取り組んでいました。土曜日も、模試があったり塾の講座があったりしたので、プレミアム講座のアーカイブ視聴も通信教育も、主に日曜日ですね。
プレミアム講座のアーカイブ視聴や通信教育の映像授業はタブレットですぐ確認できますし、視聴速度を倍速などに速めて確認することができたので、時間を有効活用できてよかったです。息子も、「ここまではわかっているから、この先を重点的に聞いておきたい」など自分の理解度に合わせてうまく使いこなしていました。我が家は、普段からYouTubeの視聴など本人に任せて自由にさせていたので、動画の操作も慣れていたのでしょうね。

YouTubeなどは、一度見始めると止まらなくなってしまうお子さんも多いようですが、凜空さんは自分で管理をされていたのですね。

父:
そうですね。Switchなどのゲーム類も親はまったく規制していなかったのですが、6年生の初めごろ、本人が「今日からやめる」と言い出しました。

凜空さん:
近所に、難関の中学に合格した友だちがいて、その子は「6年の夏期講習が始まったから、Switchをやめた」と言っていたので……。開成を目指すなら、自分はもっと早い時期からやめて勉強に専念しないと、と思って。

親から言われてやめるのではなく、自分自身で律すること、小学生ではなかなか難度が高いことですが、凜空さんは目標に向かってきちんと自分をコントロールされてきたのですね。

 

 Z会からちょこっとアドバイス

【ゲームや動画視聴との付き合い方】

小学生の保護者の方やご本人から寄せられるお悩みに「ゲームや動画視聴に長い時間を使ってしまって勉強できない」というものがあります。凜空さんは自ら「これ以降は受験勉強のためにゲームはしない」と決めていましたが、ご家庭でルールを作る場合も、親から一方的に言い渡すのではなく、お子さま自身がルールにきちんと納得することが大切です。
「Z会おうち学習ナビ」の記事「スマホやタブレットのルールはどう決めたらよい? ~将来デジタル機器とうまくつきあえる大人になるために~」もぜひご覧ください。

 

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