前編では、Z会を受講されたきっかけや、教材の取り組み方などについておうかがいしました。後編では、受験学年である6年生のときの学習状況についてついておうかがいします。
中学受験データ


最難関中学受験プレミアム講座で、ライバルの存在を意識
4~5年生にかけてはZ会中学受験コースに加えて、〈Z会×エクタス〉最難関中学受験プレミアム講座のオンライン学習コースも始められていますね。
母:
はい。娘が最難関中学を目指すことに決めたたため、通信教育のほかにも何かプラスした方がいいのではないかと思い、私がすすめました。
娘は「とりあえず、やってみるよ」と言ってパソコンの画面に向かっていましたが、講座を始めてすぐの頃は「問題が難しい……」とこぼしていましたね。
Mさん:
わからない問題があっても、とにかく手がかりを書き出すなどして手を止めないこと、自分の頭で考え続けることを大事にしていました。
オンライン授業は、みんなで同じタイミングに同じ問題を解いていることにワクワクすると同時に、「すごく速く解答を出せている子がいる」「桁違いにできる子がいる」と周りの存在を意識するきっかけにもなりました。自分よりできる子もたくさんいましたが、「受験では、こういう人たちと戦っていかなければいけないんだ」と思いながら、食らいついていった感じです。
ただ画面に映る授業を眺めているだけではダメで、「自分から何かを学びにいかないといけない」と思ったので、先生の問いかけに対しチャット機能で返答するなど、オンラインコースの機能も積極的に使って学びを深めました。
通信教育と同じく、主体的に学習される姿勢は本当に素晴らしいと思います。
6年生からは、オンラインコースから御茶ノ水校に変更されていますね。
Mさん:
5年生のとき、次の年から御茶ノ水校に新しく最難関女子校向けのコースができると知りました。そのクラスで戦えるレベルになりたいと思い、6年になったらそのクラスに入ることを目標にして頑張っていました。
その目標ができてからは、月例テストの順位と点数を折れ線グラフにして机の近くに貼るようになり、それを見ながら「月例テストでは、絶対に〇位以内を目指そう」と目標にしつつ、勉強のモチベーションを上げていきました。
5年生というと、Z会の方でも学習量や難易度がぐっと上がる時期ですね。モチベーションはずっと維持できましたか。
Mさん:
いえ、実は5年生の10月くらいに急に勉強が嫌になり「もう無理、やりたくない」と思った時期がありました。勉強はどんどん大変になるのに、受験までまだ1年以上あって、先が見えなくて……。「私はどこへ向かっているんだろう」とわからなくなってしまったんです。
母:
私ひとりではどのようにアドバイスしたらよいかわからず、困ってZ会に相談しました。すると、「やる気のないときに、無理にやらせない方がいいですよ。少し休んだとしても、その分は後で取り戻せますから」と言ってくださって。そのお陰で私も自信をもって、娘に「2週間くらい休んでいいよ」と言うことができました。
もしこれが塾だったら、2週間も欠席すると、遅れた分を取り戻すのが大変ですよね。通信教育だったからこそ、いったん休んで気持ちを立て直してから、自分のペースでカリキュラムを挽回できたのだと思います。
Mさん:
でも、結局休んだのは3日くらいでした。難関校を目指す上で、長く休むと計算力など衰えてしまうと思ったので。それに、いざ休むとだんだん落ち着かなくなって、「やっぱり勉強しよう」と思いました。
6年生からは念願のプレミアム講座御茶ノ水校へ!
戦略をもって問題に挑む
努力が実り、6年生からは少人数制の御茶ノ水校に入校されましたね。対面での授業はいかがでしたか。
Mさん:
先生との距離が近いのですぐに質問できますし、実際に問題を解いている様子を見て具体的にアドバイスしてもらえるのもよかったです。国語では「教養を大事にすると、問題のテーマが見通しやすくなる」という、今までは考えたこともなかった観点を教わりました。また、国語の記述問題では、字数制限のない解答を作成する練習もしたのですが、その経験を6年生の最初から積むことができたのはよかったです。受験直前期には、どんな形式の記述問題にもひるまず、最後まで書ききることができるようになりました。
算数の難易度もかなり高かったと思うのですが、そちらはいかがでしたか。
Mさん:
最初は手も足も出ませんでした。でも難問に挑むのは楽しく、やりがいもありました。前期は問題に苦戦することが多かったので、夏休みは、先生のアドバイスを意識しながら時間を計って、前期の内容をすべて総復習したんです。その効果が出て、9月以降は授業に取り組むのが少し楽になりましたし、秋以降に着手した過去問にもスムーズに取り組むことができました。
母:
ただ、入試が近づくにつれ娘は、本番が近づく緊張感や、もう残された時間が少ないという焦りから、ミスが多くなってしまって。模試の点数も伸び悩むようになりました。ですが、そんなときの御茶ノ水校の先生方のアドバイスも的確でしたね。テスト中の戦略的なふるまいについて、具体的に教えていただいたようです。
テスト中の戦略的なふるまいとは、どんな内容だったのでしょうか。
Mさん:
問題を慌てて解き散らかすのではなく、あらかじめ「どんな順番で解くか」「時間配分や見直しはどうするか」「この大問は何問まで落としていいか」「わからないときは何分まで時間を使っていいか」など、各学校の教科ごとに細かく決めておくんです。そうした戦略を書き留めた「作戦ノート」も作りました。
母:
冬には、中学受験コースの専科も受講したのですが、それは主に、作戦ノートに書いてあることを実践する場として活用しました。実践と修正を繰り返しながら、作戦ノートは何度も書き換えていった感じです。
また、模試についても、以前は思い通りの結果が出ないと親子でがっかりしていたのですが、作戦ノートを作ってからは「模試は、本番でどうふるまうかをシミュレーションする場である」ということに気づき、結果に一喜一憂しなくなりました。
事前にきちんと作戦を立て、その通りに問題に取り組むことは、本番で急にできるようにはなりませんから、模試やZ会の専科で練習を積んでいたのですね。
次に、過去問の取り組みについて教えてください。過去問にはいつから、どのくらい取り組みましたか。
Mさん:
スタートは9月頃です。豊島岡の算数と国語は3年分を3回で計9回分やりました。さらに算数の大問1と大問2はノーミスを目指していたので、そこだけピックアップして、さらに2年分さかのぼった5年分を3回の計15回分を毎朝解いていました。過去問演習というより、過去問を使ったトレーニングという感じで、「ノーミスで15分以内に終わらせる」のように目標を決めて、取り組んでいました。
過去問演習は、国語・算数に重きを置いていて、理科と社会の過去問よりも国語・算数を重点的に取り組んでいました。
母:
そのほか、併願校の過去問も解きましたが、どれも「この年度の入試をフルセット」のように、4教科そろえて取り組むのではなく、バラバラに解いていました。過去問の合格点は気にせず、あくまでも問題の傾向を知るために取り組んでいました。
テレビをやめて読書家になった秋冬
直前に読んだ本が入試問題に!
受験直前期は、どんな風に過ごされていたのでしょうか。
Mさん:
今までは、苦手な問題も「いつかできるようになる」と信じてきましたが、直前期になるともう後がなく、不安になってきました。そこで、これ以上勉強の範囲を広げるのはやめ、「作戦ノート」や、模試や過去問などで間違えた問題をまとめておいた「間違えノート」、今までやった過去問や知識問題を見直す作業に専念することにしました。
母:
秋からはテレビもやめたよね。そうしたら休憩時間にやることがなくなったのか、急に読書家になったんです。ちょうどそのときに読んだ『成瀬は天下を取りにいく』という本が「豊島岡の国語の入試に出た!」と喜んでいました。
Mさん:
読書によって文章題を読むスピードもさらに上がったので、その点もよかったです。
直前期に読んだ本が、本命校の入試問題で出題されたのですね!
Mさん:
読書のほかに、直前期はリフレッシュとして朝の5時半から父とジョギングしていました。
あとは、受験が近づくにつれ、お守りをもらう機会が増えたのもうれしかったです。お守りが増えるほど、「自分を応援してくれる人がこんなにいるんだ」と実感できました。
親が心配になった強気の受験プランも、有言実行!
受験を通して、Mさんの成長したと思うところを教えてください。
母:
実は、娘の2月の受験プランは、1日に桜陰、2日に豊島岡、ここで2連敗したらもう一回豊島岡、3連敗したらもう一回豊島岡という、超強気のプランだったんです。「全滅したらどうするの?」と思って私は反対したのですが、Z会の先生方の「第一志望の旗はおろしちゃいけない」「1月の受験校と午後入試を受けておけば、安心できるから」という後押しもあって、結局、娘の希望通りのプランでいくことにしたんです。結果、娘は有言実行。自分で立てた目標をみごと達成したことを思うと、本当に成長したなぁと思います。親子ともに満足感でいっぱいの受験になりました。
Mさんは、中学でチャレンジしてみたいことはありますか。
Mさん:
豊島岡は兼部できるので、「剣道部と、何か文化部にも入れたらいいな」と思っています。母が剣道部だったので、私もやってみたくて。あとは、習いごとで書道、華道、茶道をやっていたので「道を究めたいな」と。
あと、将来は弁護士になりたいと思っていて。豊島岡は理系に強いので、理系の学問もしっかり学び、地球環境の問題などを理系的な観点から解決できる弁護士になりたいです。
自分でやるべきことを考え、それをきちんと実行して結果を出すことができるMさんの、今後の活躍が楽しみです!
最後にZ会で頑張っているみなさんへメッセージをいただけますでしょうか。
母:
受験は何が正解かわからない、長い道のりです。途中、志望校からほど遠い成績をとってきて、目標を変えたくなる時もあるかもしれませんが、子どもは直前まで驚くほど伸びます。子どもを信じて励まし、応援し続けてあげてください。
Mさん:
受験を通して、頑張れば何でもできることを実感しました。勉強は裏切らないので、「志望校に入りたい」という気持ちを強く持って必死に食らいつけば、志望校にも届くはず!必ず受かると信じて、最後まであきらめずに頑張ってください。
Z会からちょこっとアドバイス
【<Z会×エクタス> 最難関中学受験プレミアム講座】
<Z会×エクタス>最難関中学受験プレミアム講座は、<良問のZ会>と<授業のエクタス>の両者がこれまで培ってきたノウハウを結集して開発した最難関中学受験特化のスーパー授業で、4年生の秋から開講しています。
オンライン学習コースは、単なる一方通行の映像授業ではなく、映像配信中にオンライン担任とのチャットでのやり取りを通じて、ご自宅で対面の塾さながらにライバルの存在を身近に感じながら学習を進めることができる一斉受講の授業もあります。
受講者の方のお顔や個人情報が画面に表示されることはないので、こうした学習が初めてのお子さまでも、安心してご受講いただけます。
※一斉受講の日に都合がつかず、リアルタイムで参加できない場合は、アーカイブ受講もできます。
各学年で解きうる最高難度の問題・ハイレベルな授業を提供し、学びの本質である「知ることへの欲求・期待」をかき立てながら実力を磨き上げます。受験学年には「合格可能圏」から「合格安全圏」へ。最難関中学を本気でめざすなら、<Z会×エクタス>最難関中学受験プレミアム講座へお越しください。