夏休み、時間に余裕がある場合は、これまでの勉強のつまずきを解消したり、ふだんはなかなか取り組めない学習に取り組んだりしたいものですね。前回に引き続き、今回もお子さまが夏休みを有意義に過ごすための学習のコツについてご説明します。この機会に、復習を習慣づけ、今後の学習をスムーズに進められるように準備をしましょう。
※今回の記事でご紹介している学習内容は、トータル指導プランをご受講いただいた場合のものです。
復習を習慣づける夏
「月例テスト」を元に復習する
「復習をする」といっても、何をどこから手をつければいいのか、迷ってしまうお子さまもいるでしょう。しかし、どこが苦手なのか把握せず、今までの教材のすべての問題を解き直そうとするのは効率が悪く、有効な方法ではありません。
そこで、まずは「月例テスト」をすべて提出し、その復習に力を入れるのがおすすめです。まだ提出していない「月例テスト」が残っていれば、各月の例題や確認問題を簡単に見直したうえで、「月例テスト」に取り組み、提出していきましょう。「月例テスト」で解き方に迷った問題は、テスト後に教材に立ち返って内容を確認してみてください。その後、添削済み答案がタブレットに返却されたら、できなかった問題を確認し、もう一度解いてみてください。解けなかった場合は、『エブリスタディ アドバンスト』の同じような問題を解き直してみましょう。
単元学習をしている間に復習せずにいると、いざ高学年になって単元にこだわらない演習を始めるときに、以前に学習した単元をすっかり忘れてしまい、単元学習の例題から取り組み直さないと……ということになり、余計な時間がかかってしまいます。また、5年生以降は、3・4年生で学習した内容が定着していないと理解が難しくなる単元がたくさん出てきますので、今のうちから教材をしっかり理解し、苦手を克服しておくことはとても大切です。もし、苦手な単元が多い場合は、比較的記憶が新しく取り組みやすい最近の単元から取り組むとよいでしょう。
夏休みのうちに「復習」を学習の一部にしてしまい、夏休み以降の学習でも「復習することがあたりまえのサイクル」をつくることが大切です。
長期休みだからこそできる学習を
夏休みに時間がとれるようなら、ふだんはできない学習にも取り組んでみましょう。たとえば、お出かけ先について前もって地図やインターネットで調べる、博物館・美術館などふだんは行けない場所を訪れる、出かけた先で見つけた植物や昆虫などを図鑑で調べてみるなどといったことは、興味深い経験として心に残るとともに、学習への関心も広がることでしょう。以前に学習したことのある内容に関連していれば、さらに理解が深まり知識が定着していきます。そのような経験を文章化したりまとめたりすることも、有意義な学習となります。外出が難しい場合は、子ども向けの図鑑などをお子さまと一緒に確認してみるだけでも、ふだんの勉強とは視点が変わるため、楽しみながらお子さまの関心を広げることができるはずです。
このような学習は、あくまでお子さま自身が主体的に取り組むことが重要です。保護者の方がうまく興味を引き出しながら、核となる部分はお子さまに任せましょう。下記に、お子さまの興味をひきそうな場所を探すのに便利なサイトをご紹介しますので、参考にしてみてください。
- 動物園・水族館など
日本動物園水族館協会加盟園館検索
- 科学館
全国科学博物館協議会
- 博物館
日本博物館協会
- 美術館
全国美術館会議
次回の受験サポートは7月24日(木)更新予定です。