第一志望校を早めに決めることは、お子さまの目標を明確に設定することになります。ゴールがはっきり定まると、学習の課題が明確になり、意欲が高まりやすくなります。
学年が上がるにしたがって志望校のしぼりこみを進める
5年生では……
5年生は、第一志望校をしぼりこむ「第一志望校選定ステージ」です。これまで収集してきた情報から、お子さまと一緒に第一志望校をどこにするか考えていきましょう。
3・4年生のころと比べて、学校も受験勉強も忙しくなっていると思いますので、「もう一度この学校のここを確認したい」などという場合には、合同説明会などを利用するのも一つの方法です。
学校の情報を比較検討して第一志望校が決まったら、志望校別の成績が出る公開模試で志望校を書いてみましょう。志望校への学力的な距離が把握できて今後の学習方針や課題がわかり、またお子さまも目標がより明確になって勉強の意義を再確認されることと思います。
6年生になったら……
6年生は、夏の終わりまでが「受験校選定ステージ」、秋からが「出願校選定ステージ」、そして年があければ入試本番です。
お子さまご本人には、自分が納得できる第一志望校を6年生の夏ごろまでに決めてもらいましょう。着実に準備することができ、落ち着いて挑戦ができるはずです。
一方で保護者の方は、「第一志望校の入試までに併願校で弾みをつけるには」「万が一のときは入学するか」などを考え、模試の成績やお子さまと過去問題との相性を考慮しつつ併願校も考えていき、夏の終わりには大まかな受験スケジュールを決めることになります。
「学校訪問シート」「志望校選定シート」
「学校訪問シート」「志望校選定シート」は、「Z会おうち学習ナビ」の「コース別お役立ち情報」>「(中学受験)小学3~6年生」にある「受験準備に役立つツール」でご紹介しています。志望校の選定には、「学校訪問シート」「志望校選定シート」をぜひお役立てください。
「学校訪問シート」に各校の印象をまとめ、「志望校選定シート」を使って学校の情報の整理をしていくことで、お子さまにとってのその学校のプラス面とマイナス面が見えやすくなり、学習の進め方に対するヒントも見えてきます。
ここでは一般的なスケジュールをご紹介しましたが、状況の変化などで、第一志望校の再検討を余儀なくされる事態もないとはかぎりません。「学校訪問シート」など、志望校選定の際に集めた検討材料は保管しておき、必要に応じて見直せるようにしておくことをおすすめします。
次回の「受験サポート」は9月11日(木)更新予定です。