これから受験までの大きな課題である志望校選択。すでに学校説明会などに参加された方もいるかもしれません。しかし選択肢が多ければ多いほど、どう絞り込んでいけばよいか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、志望校を選ぶ際のポイントや、学校見学・合同説明会の利用法をご説明します。
ご家庭の方針に沿って学校を選ぶ
複数の学校の説明会に参加してみると、その教育理念や指導方針が学校ごとに違うことに気づかれることでしょう。ただ、その違いがそれぞれの学校の魅力なので、一概に比較できるものではありません。
そこで学校選びを本格的に始める前に決めておきたいのが「何を大切にして選ぶか」です。
受験経験者に聞くと、「国際的な視野をもってほしいと考え、海外の提携校との交換留学制度がある学校を選んだ」、「1時間以内で通えることが前提」、「家庭の方針から、豊かな人間性や教養を育むことを方針としている学校が合っていると思った」など、考え方はさまざまです。
その反面、たとえば「自由な校風に魅力を感じて入学したが、うちの子には合わなかった」といった話も聞きます。何を求めて中学受験をするのか、また、その学校が家庭の教育方針に合っているか、さらに、お子さまが楽しそうに通えそうかどうかといった点を、よく考えながら学校の検討を進めましょう。
学校を選ぶ基準の例
- 教育方針(校訓)
- 教育内容
- 求める人間像
- 生活指導の方針
- 卒業後の進路
- 施設・環境
- 通学時間・経路
実際に見ることでわかるもの
これから秋にかけては多くの学校で「学校説明会」や「学校見学会」などが実施されます。中にはオンラインで開催されるものもあり、家にいながら参加できるものもあります。
このように、学校を知る機会が多く設けられているのは、学校からの「よく知って選んでほしい」というメッセージともいえます。資料でわかったつもりでも、実際に先生の話を聞いたり、学校の様子を見たりすると、資料を読むだけではわからなかったことが見えてくることもあります。
志望校が決まっている方は、ぜひお子さまと一緒に参加してみてください。施設や在校生の姿を実際に見ることで、お子さまの「この学校に行きたい!」という憧れの気持ちも高まることでしょう。
合同説明会の上手な利用法
できるだけ多くの学校説明会に参加したいと思っても、どの学校のものに参加するべきか迷うかもしれません。そのようなときは合同説明会を利用しましょう。それぞれの学校に個別に訪問しなくても、合同説明会の会場一カ所で複数の学校の説明を聞くことができたり、資料をまとめて入手出来たりするためおすすめです。
「志望校がまだ明確に決まっていない」「中学校に何を求めるかまだ漠然としている」という方も、まずは合同説明会に参加してみると、思わぬ学校の魅力に気づくことがあるのではないでしょうか。
次回「受験サポート」は10月9日(木)更新予定です。