中学受験を控える小学6年生にとって、夏休みはご家庭でまとまった学習時間を確保できる最後の貴重な機会です。この時期をどう過ごすかが、秋以降の学習、ひいては合否に大きく影響します。
Z会中学受験コースでは、カリキュラム履修期が7月号で終わり、8月号からは合格力完成期が始まります。この合格力完成期でしっかりと演習を積むためには、夏休みのうちにふだんの学習に加えて「苦手分野の復習」を行うことが不可欠です。また、1日の時間を自分でコントロールする必要がある夏休みは、お子さま自身のマインドセットも非常に重要なポイントとなります。
今回は、夏休みを有効に活用するために7月中にやっておきたい準備について、「課題見極め編」と「マインドセット&計画編」の2部構成でご紹介します。本記事は「課題見極め編」です。
目次
【1】教材の取り組み状況の確認、月例テストの成績分析をしよう
【2】実力テストや模試の成績分析をしよう
【3】分析結果をもとに優先順位をつけよう
合格へのカギは「土台固め」! 夏休みを最大限に活かすために
これまでの学習内容は、どれくらい定着していますか? 夏以降は、志望校に応じたより実戦的な演習を積んでいく必要があります。効率的に演習を行うためには、これまでの学習内容をしっかりと定着させておくことが大切です。夏休みにいかにしっかりと土台を固められるかが、合格へのカギとなるでしょう。
夏休みをしっかりと活用するためには、学習内容の優先順位をつけて計画を立てることが大切です。保護者の方には夏休みが始まる前にお子さまの学習状況を確認していただき、お子さまと一緒に夏休みの計画を立てることをおすすめします。
夏休み前にやっておきたい準備 ~課題見極め編~
【1】教材の取り組み状況の確認、月例テストの成績分析をしよう
「my Z」の学習状況詳細やZ会小学生アプリの「学習」画面で、各単元の取り組み状況や月例テストの得点を見ることができます。
以下の項目について、洗い出してまとめておきましょう



【2】実力テストや模試の成績分析をしよう
4月の「志望校判断テスト」や、これまでに受けた模試の成績表を確認しましょう。模試の成績を確認する際には、正答率に注目するとよいでしょう。正答率が高い問題は必ず解けないといけない問題です。正答率が高いにも関わらず間違えている問題・分野を洗い出しておきましょう。
なお、教材で以前に習った単元の確認には、「Z会小学生アプリ」からご覧いただけるカリキュラム表をご活用ください。
※カリキュラム表は、こちらからもご確認いただけます。
【3】分析結果をもとに優先順位をつけよう
苦手分野によっては、問題の解きなおしだけでなく、要点や授業映像までもどって確認する必要が出てくる場合もあります。やるべきことに追われて先を急ぎたくなるかもしれませんが、夏休みは時間をかけて復習ができる最後のチャンスです。この期間に苦手をきちんと克服しておくことで、秋以降の「合格力完成期」の学習にスムーズに移行し、志望校合格へ大きく近づくことができます。ていねいで地道な見直しこそ、今後演習を重ねていく際の土台となります。

※7月10日(木)更新の受験サポートでは、夏休みに配信される「総復習ドリル」の紹介やドリルも含めた8月の学習スケジュールをご案内しています。復習計画の参考にしてください。
お子さまと一緒に夏休みの計画を立てよう
保護者の方が準備した苦手分野の洗い出しと優先順位をお子さまと共有し、お子さまと一緒に夏休みの計画を立てていきましょう。
計画を立てる際には、保護者の方の計画を一方的に押し付けるのではなく、お子さまの話も聞きながら、一緒に学習計画を立てられるとよいですね。お子さまが受験を自分事として捉えて、受験勉強について主体的に考えることができるようになると、今後の学習の質がぐんと上がります。
「マインドセット&計画編」では、お子さまの主体的な学習を促すための学習計画の立て方をお伝えします。ぜひ参考にしてください。