間違いを指摘すると怒り出す子、どう接したらよい?

おたよりコーナー「みんなに聞きたい! 保護者のひろば」は、「Z会おうち学習ナビ」読者のみなさまと一緒につくるページです。ここでは、当コーナーに寄せられる「みなさんに聞いてみたいこと」を取り上げ、それに対するZ会員保護者の方からのお知恵やアイデアを募集・ご紹介します。

 

間違いを指摘すると怒り出す子、どう接したらよい?

 

Z会の学習や学校の宿題で間違いを指摘されるとすごく悔しがります。もっと気楽に取り組んだらいいのにと思うのですが、どのように接したらいいのか……。みなさんのお子さんはいかがでしょうか?

<本テーマに対する募集は締め切りました>

 

うちの子も同じで、3歳くらいから現れました。なりたい自分とのギャップによる反応なのかなと思って見ています。
「間違えてもいいんだよ」「できるようになるまで何度でもやっていいんだよ」と声をかけています。また、ピアノの練習で5回繰り返すとできるようになるという体験があったので、「5マジック」というキーワードで、繰り返しやってみることを促しています。
間違えることが「ぼくはできない」という自信喪失につながりやすいと感じているので、やればできる体験ができるようにサポートをしています。
(イギリス・4年・迷うひつじ)


間違いを指摘するというよりは、まずは自分で解いたことをほめて、「これってこうなんだっけ?」と疑問を投げかけます。「もしかしたら、こういう答えもあるかもね」のように提案して、子どもが納得してくれるのがいいのかなと思います。また、どうしてそのような答えだと思ったのか、を聞くのも大切だと思います。
(大阪府・その他・M.S)


わが子も間違いを指摘されると不機嫌になるので、まずは「よくできていたよ」とほめます。そのあとで、「1つだけ違ってたから見ておいて。わからなかったら言ってね」とか、「ふせんをつけておいたから読んでみて」と言って指摘します。ふせんは応援メッセージやヒントも書けるので重宝しています。
(静岡県・4年・葉っぱちゃん)


うちの子は涙を浮かべ歯を食いしばって悔しがります。なので、「間違ってる」「そうじゃなくて」といった否定的なワードは絶対に出さないように気をつけています。代わりに、「なるほどね」「どうしてそう思ったの?」と考え方を聞いてみます。子どもが話してくれた考え方も「なるほど」と受け止めます。それから、考え方を導けるような声かけをするようにしています。
それでも悔しがるときもありますが、怒るよりも考えるほうに集中できたらと思ってやってみています。
(福岡県・その他・ミミ)


うちの小4の子も同じです。繊細なところがあるようで、宿題の間違いを指摘しただけでも、自分自身を否定されたかのようにショックを受けてしまうことがあります。そんなときは、「間違えたくないと思う気持ちや、100点を取りたいという気持ち自体はよいもの」と子どもの気持ちを認めたうえで、「でも、間違えても大丈夫」「何度でも間違えてよい。その都度見直しをすることが大事」など、安心できるような声かけをしています。親も子どもと一緒に机に向かい、間違えてぐずったときは背中をさすってあげています。また、エジソンなどのたくさんの失敗から学んできた偉人の話をすることもあります。
(東京都・4年・ゆう)


わが家の娘も、間違いを指摘されるのが苦手です。何を間違えたのか、説明をしようとしても聞きたがらないこともあります。しかし、学校の先生に教えてもらうのは抵抗がないようなので、学校の先生におまかせするようにしています。間違いに気づいても、詳しい説明は先生におまかせして、わたしからはあまり口出ししないように心がけています。
(富山県・5年・いさ)


わからないことばかりで嫌にならないよう、問題を解く前に十分に準備、学習することを大切にしています。丸つけをしたあとは、まずはよくできた問題をしっかりほめると、その後の間違え直しもやりやすくなるかなと思います。できた問題について「すごいね、どうやって解いたの」と聞くと子どもは喜んで得意気に教えてくれます。
(東京都・3年・ゆみママ)


わが子も似たような傾向があります。子どもが間違えたときは、「お母さんも子どもの頃、同じ間違いしちゃったんだ。わかる!ここ、とまどっちゃうよね。親子だね~」とまず盛大に共感します。そのあと、「お母さんはこんな風に考えたらわかったんだけど、どうかな?」という流れで説明します。また、間違えた問題にはバツ印やチェックマークはつけず、☆マークをつけています。参考になりますように!
(埼玉県・1年・ちょこなん)


うちも同じです。間違いを指摘されると、すっかりやる気が無くなってしまいます。しかし間違ったところにこそ伸びるポイントがあるので、指摘しないわけにもいきません。間違いが多いと見直しも一苦労で、親も作業のようになりがちです。ただ、子どもの立場で考えると、ここも違うここも間違いと指摘されると「あぁもう、うるさいなぁ」となるのもわかります。自分だったらどう指摘されたいかをひたすら考えて、試行錯誤するしかないのかなと思います。同じ方法がいつも通用するとは限りませんし、そのときどきで正解も変わるので難しいですよね。
(埼玉県・3年・トラ)


そんな時期ありました!お互いに熱くなってしまうとよいことはないので、相手が落ち着くまで待つのが一番かな、と感じます。「終わったら呼んでね」や「休憩する?」などと声をかけてみて、イライラしながらも続けるなら静かに見守りますし、休憩するなら甘いものを少しすすめてみます。
(東京都・3年・みお)


一緒です!1年生の男の子ですが、幼稚園のときから負けたり間違えたりするのを極端に嫌がるようになりました。勉強も間違えるのが嫌だから、漢字を直される国語は嫌いだと言います。負けず嫌いなんですよね。でも、やらなきゃいけないことは理解しているので、怒りながら、泣きながら取り組んでいます。
子どもには「今までも何度も練習してできるようになったこと、たくさんあったよね!」「間違えていいんだよ、最初から完璧な人なんていないんだから!」と声かけしています。最近では「失敗はー?」と聞くと、「成功のもと!」と返ってくるようになりました。切り替えの呪文みたいなものがあるといいかもしれません。
親のわたしもイライラして怒ってしまうこともありますが……上記のような声かけができるように意識しています。
(愛知県・1年・もこもこ)


まさにわが子がそうです。親から見れば、間違ったところを見直して復習していくのが一番効率的にも思えますが、息子は自分ができなかったことに向き合うのが昔からとても苦手です。
そんななかで出合ったのがZ会の特集記事、岸英光先生の「子どもの失敗とどう向き合う?」です。「(結果に対して)評価はしない」「起こったことは何か?という現実に目を向ける」「子どもの感情を一緒に味わう」など、親がどのように関わればいいのか、目からウロコのアドバイスでした。その後、岸先生の著書も読みました。
それからは、「結果ではなく過程に目を向ける」ことを意識するようにしています。息子とともに、親も日々勉強だなーと思います。
(長崎県・4年・とっくん)
「子どもの失敗とどう向き合う?」記事はこちらから


 

編集部より

今回のテーマは「間違いを指摘すると怒り出す子、どう接したらよい?」でした。共感の声や、それぞれのご家庭での工夫がたくさん集まりました。間違えて大きく落ち込んでしまうときも、保護者の方の声かけや適度なリフレッシュで、少し肩の力を抜いて勉強に向き合えるとよいですね。


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