【中学受験】3年生の今、やっておきたいこと

今回は、もうすぐ4年生になる方に向けて、今のうちに身につけておいていただきたいポイントをお話しします。

 

3年生の今、やっておきたいこと

3年生は、ハイペースで受験勉強を進めるよりも、「勉強って楽しい!」という勉強を楽しむ気持ちを育てていただきたい時期です。

中学受験に向けては長丁場になりますから、今はまだ自分のペースで勉強していてだいじょうぶ。教材のわからないところは飛ばしてもいいのです。できる問題から取り組み、できなかった問題は、時間のあるときに再挑戦してみる、という進め方でかまいません。お子さまには「できるところから解いていこう」と声をかけてあげてください。できないことばかりだと、徐々に勉強がつまらなくなってしまいます。

子どもは、うまくいったことをほめられるのがうれしいものです。勉強も、今の段階では「できたところを認める」「好きな分野を伸ばす」ことを意識して、お子さんが勉強を楽しむことができるようにサポートしていきましょう。

 

国語の押さえていただきたいポイントは2つです。

1つめは「読解問題をおおまかにとらえる」こと。読解問題を解いた後のお子さまに「今読んだ文章はどういう内容だった?」と質問してみてください。お子さまから「うん、こういう内容だったよ」、「これについてこんなこと書いてあったよ」など、一言でもいいから返ってきたらだいじょうぶです。各問の出来不出来も気になるかもしれませんが、読解問題は「与えられた文に何が書いてあるか」ということを聞かれるので、第一歩としては内容をおおまかにつかめることが大切です。

2つめは復習についてです。解けなかった問題があっても、解答解説を読んで解き方の流れをトレースすること自体が国語のよい学習になります。3年生のお子さま一人で解答解説を読み込むのが難しいときは、保護者の方が一緒に「ここまではだいじょうぶかな? ここにこう書いてあるよ、次にこう書いてあるから、こうだよね」と、考え方をゆっくりと追っていってあげてください。

 

算数も、押さえていただきたいポイントは2つです。

1つめは、四則演算です。とくに、筆算のやり方はしっかりと理解しておきましょう。『毎日練習ブック』では計算問題を継続的に扱っていきます。まずは基本的な計算からでかまいませんので、確実に解けるようになっていきましょう。

2つめは、図形の性質です。三角形の内角の和、長方形と正方形の面積の求め方をしっかり覚えておきましょう。中学受験コース4年生では、5月から垂直・平行などの角度や多角形の面積を学習します。3年生で学習した図形の性質も使うので、大切な性質や公式はしっかり覚えておきましょう。

 

理科と社会のポイントは1つ「理科と社会を楽しいと感じること」です。

3年生の理科と社会では、体験学習をお届けしています。体験学習のねらいは、実際にやってみることで記憶に残りやすくすること。「これやったことがある!」という感覚をもって4年生からの学習に臨むことで、ぐんと取り組みやすくなります。楽しみながら取り組んでいただき、余裕があれば、理科なら図鑑などを見て興味を広げたり、社会なら歴史マンガを読んで大筋を押さえたりしておくとよいでしょう。

4年生からは体系立てて知識を学んでいきます。理科は、4年生の2月号から1年間をかけて、小学校で学習する内容をひととおり学習し、5年生からはもう一度理科の全範囲を、今度は中学受験に必要な知識まで掘り下げて学んでいきます。社会は、4年生から6年生の7月までかけて地理・歴史・公民の順に、中学受験に必要な部分まで掘り下げて学習が進みます。

 

受験の本番まで、まだあと3年あります。3年生の今の段階で思うように学習が進んでいなくても、これから徐々に身についていくので、だいじょうぶです。今の学習内容を完璧に仕上げようとして勉強が嫌いになってしまうよりも、3年生の今は、「勉強って楽しい!」という気持ちを大切にしていきましょう。

次回の「受験サポート」は12月11日(木)更新予定です。

中学受験コース3年生 受験サポート 記事一覧はこちら