Z会 イマドキ中学受験情報【4】
効果的な中学受験対策 合格に繋がる模試の受け方&活用法

更新日:2021年5月31日
執筆:中学受験コース学習アドバイザー・S

Z会 イマドキ中学受験情報【4】効果的な中学受験対策 合格に繋がる模試の受け方&活用法
模擬試験(以下、模試)の成績は、お子さまの学力把握、弱点の発見など、受験勉強の進め方を考える上で重要な指標となるだけでなく、志望校の選択、受験校の決定の資料となります。入試本番のリハーサルとして、定期的に模試を受け、場慣れしておくことも大切です。今回の「イマドキ中学受験情報」では、模試の受け方、試験結果の受け止め方、成績の見方など、その活用法を解説します。

 

模試は受けた方がよいか

模試は受けた方がよいか

模試受験については、通塾の有無によって、対応が異なります。
通信教育や個別指導をメインに学習されている(通塾されていない)お子さまは、年に2〜3回を目安に大手の塾が主催する模試を受験するようにしましょう。ひとりで勉強していると、自分の実力が受験生の中でどのくらいの位置にあるのかわからないものです。自分の位置を客観的に把握するためにも、模試を積極的に受験するようにしましょう。このとき注意してほしいのは、いろいろな塾が主催する模試をあちこち受けるというのではなく、お子さまの成績の推移を追跡できるよう、受験する模試をあらかじめ一つ二つに絞り、その模試を継続して受けるようにすることです。せっかく受験するのですから、受験で得られた成績データをのちのち有効利用できるように、さまざまな要素を考えながら効果的に受験したいものですね。

一方、通塾されているお子さまは、塾外の模試受験を考えるのは6年生になってから。5年生までは、塾内部で実施されるさまざまなテスト(クラス分けのテスト、塾内の学力テスト、その塾で行われる模試)を受験していれば十分です。6年生になったら、受験本番を見据え、塾の枠組を越えて、冠模試(筑駒模試、開成模試、灘模試というような特定の学校名のついた塾外で行われる模試)や、志望校としている学校へ合格者を多く輩出している他塾の模試などにチャレンジしてみましょう。

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一喜一憂はだめ、受けっぱなしもだめ

一喜一憂はだめ、受けっぱなしもだめ

次に、模試の成績との向き合い方についてです。まず、得点や順位、偏差値に一喜一憂し過ぎるのは避けましょう。6年生になると、志望校の合格判定が成績表に印字されて出てきます。模試とはいえ、よい判定がとれれば素直にうれしいですし、思ったような判定でなければ気持ちは沈んでしまうものです。しかし、その模試で志望校の合格不合格が決まるわけではありません。気持ちを切り替えていくことが大切です。

また、模試の受けっぱなしは絶対にやめましょう。受験生にとって、模試は学力の健康診断のようなものです。定期的に模試を受けることで、その時点の実力を点検し、理解不足の分野・項目がどこにあるのかを見える化し、その弱点を早めに克服することを目的としています。成績だけに過剰に反応して、復習もせずに放置してしまうのは最悪のパターンです。合格するために強化すべきポイントを示してくれる便利なツールとして、模試を大いに活用しましょう。

低学年のお子さまが他の塾の模試を受けに行った場合、カリキュラムが違う場合があります。そういうときはできなくて当たり前ですので、習っていない単元に関しての成績は気にせず、その単元を学習後の復習に活用しましょう。

 

 

成績表の見方

成績表の見方

成績表の見方にもコツがあります。
まず、「偏差値」ですが、偏差値は母集団が異なれば同じ得点でも数値は異なります。たとえば同じ60点を得点しても、成績上位の最難関中学を受ける受験生の多い模試では偏差値は低めにでます。一方、最難関中学を受験する層がそれほど多くない模試では偏差値は高めにでます。このように母集団が異なれば、偏差値も異なりますので、この特徴をよく理解した上で、偏差値を眺めるようにしてください。また、ある模試を受験して偏差値50だったから「自分の偏差値は50だ」と判断される方がいますが、正しくは「この模試での偏差値は50だ」です。偏差値はあくまで模試ごとに算出されるものですし、成績も出題分野や時期によって刻々と変化していくものですので、その点もご注意ください。

6年生になると成績判定されるようになる「学校別の合格可能性判定」は、「過去その模試を受けた人がその偏差値でどのくらい合格できたか」を示しています。「学校別の合格可能性判定」というと、「試験日程別の偏差値表」がありますが、これは合格可能性80%の偏差値を基準に、偏差値順に学校を並べた表のことです。6年生の秋には、6年生の9月ごろまでの模試の成績を参考にして、この偏差値表を見ながら併願校を決めていくことになりますが、自分の偏差値と同じくらいの学校を「実力層校」、それより5〜10ポイント低いところを「おさえ校」、5〜10ポイント高いところを「チャレンジ校」として、それぞれのレベルの学校をバランスよく配置しながら受験計画を立てていくことをおすすめします。

 

復習のしかた

復習の仕方

模試の場合は、解答解説を入手できるので、それを見ながらすぐに自己採点するのがいいでしょう。まちがっていた問題、解けなかった問題については、解答解説を読みながらできるところまで解き直して、復習まであまり間を空けないようにしましょう。また、成績表に掲載されている、教科ごとの平均点、大問ごとの正答率、小問ごとの正答率も、どの問題を解き直しするかを判断するうえで重要です。成績表が届いたあとは、以下を参考に復習してみてください。

1.「平均点」から判断する
まず注目してほしいのが「平均点」です。ここは保護者の目で、ほかの受験生たちができているところでお子さまが失点していないかを確認していただきたいと思います。大問単位でごっそり失点しているという場合は、その分野が定着していない可能性が大きいですので、長期休暇などまとまった時間があるときに、基礎レベル(基本問題、一問一答問題など)からじっくり復習をさせるようにしてください。

2.「正答率」から判断する
つぎに注目してほしいのが「正答率」です。例えば、正答率が20%程度の難問は、実際の入試でも得点できる人は限られ、その問題が解けなくても合格にはあまり影響がないということです。それならば、高い正答率なのに失点してしまった問題の解き直しや復習に時間をかける方が賢明です。まちがえた問題はまちがいノートを作って、きちんと記録しておくのもおすすめです。次の模試を受験する前にノートを見直せば効率よく復習することができますし、入試直前には最終確認にも活用できます。

3.「まちがい方」から判断する
まちがい方のなかで、単なる計算ミスや書き写しミスなどについては、次は気をつけるように意識しましょう。しかし、問題文をしっかり読解できていないことが原因の「理解不足」には注意が必要です。どうしてそのような誤読が起きてしまったのか、その原因をつきとめられるように解答解説文をじっくり読んで復習するようにしましょう。

模試は受けた後が肝心です。第一志望校合格に向けて、しっかりと模試を活用していきましょう。

 


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