国語
「説明文、物語、漢字」の大問3題の構成だった。
読解問題の設問の形式は、選択肢問題2問、記述問題8問。選択肢問題は、2023年度に6年ぶりに出されてから4年連続。選択肢は基礎的なレベルであまり差がつきにくく、これまでどおり記述問題でいかに得点を積み重ねていけるかが合否を分ける。
大問一の説明文は、文化人類学の視点から、学びをテーマにした文章。狩猟採集民ヘヤーの子ども、アメリカの子ども、イヌイットの子どもについて、著者の体験を踏まえつつ、それぞれの学び方の違いを対比的に考察している。慣用句の意味を選ぶ問題では、あくまでも語義に照らし合わせて考えることが大切で、文脈にあてはまりそうな誤答選択肢に惑わされないようにしたい。記述問題は、筑駒に頻出の対比に着目して考えることがポイントとなる設問などが出題されている。
大問二の物語は、津波の被害から逃れたおばあさんと、旅人と、亡くなった人という3人が登場し、それぞれの立場から震災について語りあうというもの。こちらでも慣用句の意味を選ぶ問題があった。記述問題では、筑駒でよく見られる表現の意図を問うものも出題されている。詩のような雰囲気の文章ではあるが、問題用紙3枚以上にわたる分量でくわしく描かれているので、内容は読み取りやすく、各設問の解答の方向性は比較的決めやすいだろう。
大問三は、俳句を漢字に直すものだった。1年生から4年生までに学習する基礎的な漢字であり、確実に得点したいところである。
算数
例年通り大問4題が出題された。しかし、例年の大問1や大問2は数の性質や規則性(倍数など)、もしくは数列を扱うことが多いのに対し、今年は「5×5のマス目上の配置を考えるパズル問題(大問1)」「正六角形上の場合の数(大問2)」と、倍数や数列をはっきりと使うものではなかった。
この大問1・大問2のセットに、過去問演習を重ねてきた受験生は戸惑った人も多かっただろう。しかし、(1)から順に考察を深めていく出題形式は変わらず、今年も論理的思考力を多分に要求される内容である。
大問1(2)(3)は確実に正解しているのか、自信をもちづらいタイプの問題のため、その他の問題で確実に正解を積み重ねることが合否の分かれ目となった。
大問2の場合の数、大問3の速さは筑駒を目指す受験生ならば確実におさえておくべき問題なので、解法をしっかりと身につけておきたい。
理科
大問6~7題構成が続いており、26年度は大問7題の出題であった。物理・化学・生物・地学の4分野から出題され、例年通り、物理では2問出題されたが、例年ほど難度は高くなかったため、解答しやすかったかもしれない。また、化学は例年よりも解きやすい問題が多かった。化学、生物、地学の問題を正確に素早く解き、物理の問題にどれだけの時間を割くことができたかが合否の分かれ目であったと言えるだろう。
社会
例年どおり、大問3題構成で、地理・歴史・公民から1題ずつ出題された。地理では交通網、公民では偽情報・誤情報の拡散といった、日常生活に深くかかわるものや近年の社会課題をテーマとするリード文が用いられた。歴史は昨年同様、個人の自由研究のメモをもとにした出題であった。正解の選択肢を「すべて」選ぶ問題に対応できる正確な理解を心がけるとともに、ふだんからニュース等で話題になっていることに関心をもつようにしておきたい。
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