【2025年度入試】一橋大学 英語

文法・語彙の知識、読解力、記述力が
バランスよく問われる。

2025年度からリスニング問題が廃止され、長文読解と自由英作文による出題となった。読解の記述問題や、語数の多い自由英作文の推敲に、より多くの時間をあてられるようになったが、その分高い完成度の答案が求められるとも言える。文法知識・読解力・日本語と英語の記述力のどれもが必要な出題である。

*分量:減少 *難易度:やや易化(昨年度比)

 

■概要 (120分)
* 出題・解答の形式

  • 2025年度は長文読解2題、自由英作文1題の3題構成であった。長文読解はⅠが記述式、Ⅱが選択式。

* 特記事項

  • 2025年度からリスニング問題が廃止された分、全体の問題量は減少した。
  • 長文読解は、2021〜2023年度は1500語前後の英文1題であったが、2024・2025年度は英文2題の構成となった。ⅠとⅡを合わせた語数は2024年度から100語程度減少したが、設問数は3問増加して12問となった。
  • 設問形式は、全体で見ると、和訳、内容説明、空所補充、語句整序が従来通り出題されているが、2025年度はⅡで本文中の that と what の用法を問う出題があった。
  • Ⅲの自由英作文は、与えられた3つの設定から1つを選択し、100〜140語でメッセージを書くという出題であった。設定をもとに、かなり具体的に内容を創作しなければ、100語以上を書くことは難しい。

 

■過去3カ年の出題テーマ

年度 大問 出題テーマ
2025年度 長文読解(監視技術がコミュニティーにもたらす影響)
長文読解(動物に意識はあるか)
自由英作文
2024年度 長文読解(数学と文学の相互的なつながり)
長文読解(達成欲求への対処法)
自由英作文
リスニング
A:ドイツ人とアメリカ人の雑談の仕方
B:遺伝子組換えされた紫色のトマト
2023年度 長文読解(人間の食肉をめぐる歴史と社会の変化)
自由英作文
リスニング
A:マシュマロ・テストからわかる将来の成功
B:音楽におけるリピートの効果

 

■合否の分かれ目
長文読解は、パラグラフごとの論旨を捉えながら読み、設問に応じて参照すべき箇所を素早く見抜くことが重要である。その上で、内容説明問題については盛り込むべきポイントを落とさないことだけでなく、それらを的確な日本語で表現できるかが合否の分かれ目となる。自由英作文は、自分が書きやすいと思うものを素早く選んで、時間内に制限字数を満たすことのできる内容構成を検討することが鍵である。その上で、基本的な構文と単語を用いて英文自体のミスを最低限に留め、第三者が読んでわかりやすい文章にまとめる力が必要となる。

 

■一橋大英語の要求
要求① 文法・語彙の知識
一橋大英語では出題形式の変化はあるものの、文法・語彙の知識を直接問う問題も出題される。あまり難易度の高いものが問われることはないが、難関大入試に必要なレベルの知識を早めにしっかりと固めておきたい。また、出題が続いている整序英作文の対策も必要だろう。
要求② 日本語表現力
一橋大英語の長文読解の内容説明問題では、字数制限があることが多い。英文の論理展開・文脈や指定された字数から、解答の該当箇所を判断できる力だけでなく、「どのように解答をまとめるべきか」を考えた上での記述力が求められる。また、字数制限がない場合でも、ポイントを絞って端的に解答をまとめる力が必要である。和訳問題においては、文構造と語句表現の理解だけでなく、自然な日本語で表現する訳出力が求められる。
要求③ 英語表現力
一橋大英語では100語超えの自由英作文が出題され、発信型の英語力も重視されている。テーマは年度によって変化があり、確固たる自分の意見を構築して論理的に述べなくてはならないもの、写真やイラストを描写しつつ自分なりの解釈をしなくてはならないもの、実践的なシチュエーションを想定した英語力が求められるものなどがある。どのようなテーマであっても、限られた時間内で、論理的に、説得力を持って自分の伝えたい内容の英文を書けるよう、多くの重要構文を覚えて、さまざまなテーマで実際に書く練習を重ねておきたい。

 

■一橋大英語攻略のために
基礎力の完成
まずは「語彙力」と「文法・構文力」を固めよう。自分でこれと決めた単語集に繰り返し取り組み、文法問題集はできなかったところをしっかりと復習するようにしよう。読解対策は、500語程度の英文において、1文ずつ正確に読むところから始めたい。最初は時間がかかっても問題ない。わからない単語が多ければ辞書を引いても構わないが、単語の意味を文脈から推測して読む練習も意識的にしていこう。
レベルUP
これまでに培った基礎力を、一橋大レベルの問題にも応用できるようになろう。内容説明や和訳中心の記述問題と、空所補充など選択式中心の読解問題のどちらにも取り組み、時間制限も意識して解く練習を重ねていきたい。また、自由英作文は、形式やテーマを問わずさまざまなものに取り組み、アイデアと表現のバリエーションを蓄積していこう。作成した解答は第三者に添削してもらうことで、日本語・英語両方の記述力を養っていこう。
一橋大レベルの演習
入試本番を想定した演習に取り組む時期までには、要求①~③の完成を目指す。直前期には過去問や、レベル・出題形式が一橋大に即応した問題に取り組み、時間内の得点を最大化できるような解き方を身に付けよう。

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