第48回 最新!2022年度都立自校作成入試問題の問題分析 傾向と対策【23区版】

執筆者:尾田哲也(Z会進学教室 代表 御茶ノ水教室長/数学科)
記事更新日:2022年04月08日

最新!2022年度都立自校作成入試問題の問題分析 傾向と対策【23区版】

こんにちは。Z会進学教室代表で、御茶ノ水教室で教室長をしている尾田です。今回は「都立自校作成校」について23区の学校を中心にお伝えします。2022年度(令和4年度)の各学校の問題分析もまとめていますので、小学6年生の皆さんや保護者の方はもちろんのこと、中学生の皆さんもぜひご覧いただき、学習の参考にしてください。

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女別定員緩和の影響は? 23区の自校作成校中心に、2022年度の倍率など概況

自校作成入試として各学校で問題を作っているのは英数国の3教科のみです。理科・社会は全都立高校共通問題です。自校作成問題を導入しているのは「進学指導重点校」に指定されている日比谷、西、戸山、青山、国立、立川、八王子東の7校と、「進学重視型単位制」の新宿、国分寺、墨田川、そして国際(英語のみ)となります。自校作成校を受験する生徒は、難しい自校作成問題の英数国の方を気にする生徒が多いですが、これらの学校を受ける生徒は、理社ができるのは前提になります。理社はいずれも90点以上を目標にしましょう。理社は易しいと思っている生徒が多いですが、90点取るためにはしっかりと学習しないといけません。

さて、2022年度は男女別定員制の緩和が全校で行われました。都立高校の普通科においては男女別の定員が設定されており、たとえば日比谷高校では推薦と一般を合わせて男子165名、女子152名の募集となっています。ところが、男女別の定員を設定するのは不公平ではないかという声があり、一般入試において定員の最後の10%は男女合わせて得点の高い順に合格者を出すという「男女別定員制の緩和」が全ての普通科の都立高校で導入されました。

これにより、日比谷高校の一般入試は男子132名、女子122名の定員に対して、合格者は男子149名、女子は122名でした。女子もギリギリ定員の合格者は出ていますが、前年まではどのくらいの合格者を出していたのかというと、男子は例年142名程度、女子は130名程度の合格者を出していたので、「男女別定員制の緩和」の影響が若干出ていると言えます。一般入試の実質倍率は男子が1.67倍、女子が1.55倍となり、実倍率がやや低かった2021年度、2020年度と比べると男子は倍率を戻しました。

戸山高校の合格者は男子が134名、女子が127名で、前年より男子が2名少なく、女子が2名多くなりました。実倍率は男子が1.86倍、女子が1.77倍で、前年とほぼ同様の倍率となりました。

青山高校の合格者は男子が137名、女子が119名で、女子は定員より少ない合格者数となりました。実倍率は男子が1.94倍、女子は2.13倍で、女子は3年連続で2倍を超える高倍率な状態が続いています。

西高校の合格者は男子が126名、女子が136名となりました。受験段階での受験倍率が女子の方がかなり高かったため、男子の合格者が少なくなるだろうと予想され、その通りになりました。実倍率は男子が1.54倍、女子が1.46倍です。

新宿高校は男女別定員が設定されておらず、男女合わせて316名の募集です。一般入試は284名の定員に対して男子143名、女子144名の合格者となり、それぞれ受験者に対する合格者の割合、倍率としては男子が2.01倍、女子が2.22倍で、それぞれ過去数年と比べてやや高くなりました。

【国語】23区の自校作成入試 2022年度の出題傾向

都立高校の国語は50分の試験時間で【1】【2】漢字、【3】文学的文章、【4】説明的文章、【5】現古融合文(古典を引用した解説文、鑑賞文など)の構成になっています。【4】説明的文章の中に作文がありますが、自由に何でも書いて良い作文ということではなく読解の延長です。50分という短い試験時間でこれら5題に取り組むので、相当のスピードと作業量が必要です。

◆日比谷高校 2022年度
作文が250文字以内、12点の配点です。漢字も「陶冶」など中学生にとって馴染みの薄い言葉や、他の言葉からの類推、組み合わせにより字を推測できる言葉などの出題があり、満点を取ることは簡単ではありません。近年の日比谷は直前だけを読むのではなく全体を把握し読解する必要のある問題が多く、選択肢問題でも正答率が2割を切ることがあります。日比谷では作文について「本文に対する読解力と表現力を見る問題」と説明しています。本文に則った記述力が問われます。難度の高い本文全体を正確に把握し、一定数の数をこなした上で作文まで用意されています。解き方も含めた相当な訓練が必要と言えるでしょう。

文学的文章:朝井リョウ「スター」
学生の頃から映画制作に携わってきた尚吾は、著名な映画監督である鐘ヶ江のもとで映画制作の仕事をしている。鐘ヶ江は、映画を取り巻く環境が大きく変わるなか、映画館での上映にこだわり続ける自分を古い人間だと言いつつ、そこには譲ることのできない心の問題があるのだと尚吾に語る。
説明的文章:村上陽一郎「文明の死/文化の再生」
人間が生まれ育つとき、自分が帰属すべき共同体の伝統を自分で選択することはできない。だが、他の伝統との比較により、自分が当然としてきた伝統が当然ではなく、一つの選択であったことに気づかされることがある。自らの伝統が相対化され、場合によってはその伝統を捨てて他の選択肢を意図的に選択することも可能になるのである。
現古融合文:森本哲郎「月は東にー蕪村の夢漱石の幻ー」
文人は隠者ではなく、どんな巷にあってもそこに別天地を創造し、想像し得る人間である。高く悟りて俗に帰る、俗を離れて俗を用いる人間である。隠者が辿るのは彼岸へ至る宗教的な道だけだが、文人の道はこの道に風雅の道が交わっており、引き返す道さえあったのである。

◆西高校 2022年度
西高校は近年、漢字の出題数が他の進学指導重点校(10題・20点分)と比べて読み書き1題ずつ少なく8題・16点分となっており、四字熟語の出題も毎年見られます。文学的文章では現代文学からの出題が続き、読みやすい文章を題材としながらも設問は深く、細かな読解が要求されるため決して簡単ではありません。心情の変化を詳しく問う記述問も出題されます。論説文の中で出題される作文では、自身の書いた作文にふさわしい題名を付けることが要求されます。その他、【3】では表現や内容に関する設問、【4】では論理展開を問う出題が数年つづいています。

文学的文章:鈴村ふみ「櫓太鼓がきこえる」~相撲部屋の新人である篤は、序の口の決定戦の呼出を命じられ緊張するが、怪我から復活した力士宮川の顔を見て冷静さを取り戻す。格の違う相手に、力を出し切り宮川は負けたが、今日の晴れ舞台は忘れないだろうと、篤は心の中で呟く。
説明的文章:佐倉統「科学とは何か」~科学技術の内容が変化し、科学の対象に「人が含まれる」ようになっている点を示し、科学的「事実」と「無意識の価値判断や好み」をつなげてしまうことへの注意を促しつつ、科学用語の有無による捉え方の違いという、知識の「誘惑幻惑効果」を批判的に論じる。
現古融合文:松原朗「漢詩の流儀――その真髄を味わう」~漢詩文における水とは、観念化され道家の思想が鼓吹されるところでは、真理の比喩となり、一方具体的な形をとる水は、鮮明なイメージの喚起力を持つ。「流水」は時間の一回性や永続性、「南浦」は別れの岸辺などの意味で、文学作品に好んで取り上げられた。

◆戸山高校 2022年度
2022年度も記述問が小説と論説で1題ずつ出題される、例年の傾向通りとなりました。四字熟語は万古不易、一視同仁といった四字熟語の読み書きが出題されています。戸山高校は小説に近代文学を使用していることが他校と比べた特徴です。過去には森鴎外、太宰治、菊池寛、芥川龍之介といった、文学史に出てくる著名な作家の文章が使用されています。難しい表現も多く、現代とは距離のある世界で描かれている出来事を想像力豊かに読み解く力が求められます。論説文も中学生向けに嚙み砕いた文章が出題されることはなく、入試問題を通して背伸びをさせるような、成長を促してくれる文章が使われています。尚、21年度までの戸山高校は文章の難易度の割に設問は選びやすい選択肢問が多く、平均点のバランスが取られていましたが、22年度については設問も難化しており、平均点が下がることが予想されます。他校と比べ傾向のはっきりした学校なので、対策としては古い年までさかのぼった過去問演習が肝要です。

文学的文章:中勘助「夏目先生と私」
学生時代に夏目漱石の講義を受けていた中勘助は、大学卒業後、胃潰瘍になった恩師漱石のお見舞いに行く。先生は大病のためすっかり容貌が変わってしまったが、学生時代と変わらぬ先生のしぐさを目にし、先生との当意即妙なやりとりをするなかで、勘助は安堵と懐かしさを覚え、嬉しさをも感じるのであった。
説明的文章:桑子敏雄「環境の哲学」
地球環境問題を考えるうえでまず何より重要なのは、ひとりひとりの人間がこの地球上にどのような身体的配置をもち、それぞれの生命と健康を維持しているかということである。身体の配置は他者がとって代わることのできない人間の個性の源泉である。わたしたちはこの配置のもとで、世界を知覚し、記憶し、行動の基礎とする。どんな人間も「ローカルであること」において、他の人間と異なる固有の履歴をもつ。
現古融合文:高橋睦郎「読みなおし日本文学史」
歌枕になりえた地名は本来、信仰に関わるものだった。旅先で土地の名を誉めることで土地の神々の加護を願うというのが、歌における歌枕の存在理由の原点だったに違いない。歌枕が大切にされてきたのは、その初源が神の聖地だったからである。

◆青山高校 2022年度
記述問は現古融合文で1題出題されました。論説文内の作文では2019年度より大学入試改革を見据えた設問となっており、2022年度も「二つの文章の主張」を踏まえつつ、「生徒A~Eの考えを考慮しながら…」といった条件での課題作文が出題されました。この出題形式のねらい(=バランスの取れた作文が書けるよう誘導すること)を理解し、練習しておくことをお勧めします。

文学的文章:山本甲士「わらの人」
ちひろのおじいちゃんは、町内役員会で地域興しを提案し、塀や壁に色とりどりの花を咲かせている家の人に教えを乞うが、手間も費用もかかり実現不可能だと言われ気落ちする。ちひろと話す中で「ゆうがお」ならば誰もが育てやすく町の人々の帰りを迎えてくれる花だと気づきわくわくした気分になる。
説明的文章:加藤尚武「環境倫理学のすすめ」 岩佐茂「環境保護の思想」
(文章1)環境倫理学の特徴には、世代間関係の重視、未来の人間の生存権の保証の思想がある。「世代間倫理」が存在しないならば環境問題は解決しないが、近代社会の倫理決定は現在の世代内での相互性に帰着し、過去に遠慮せず、未来に責任を負わない文化をつくった。(文章2)世代間倫理は、地球環境の危機的状況出現のなかで人類の存続の必要を倫理的側面からいかに根拠づけるかの試みである。
現古融合文:高橋和夫「日本文学と気象」
「枕草子」に描かれた季節・月を分類して数えると、清少納言は晩秋を好まず「五月」を好んだことがわかる。平安朝人の伝統的好尚「桜散る、紅葉散る」とは異質な感性をもち、長雨のしっとり落ち着いた風情、山里・野原、水辺に青々と生育し、かおり高く匂う草々をみごとな観察力と直観力で描いた。

◆新宿高校 2022年度
新宿高校の国語の問題は毎年平均点が6割程度と安定しており、受験者の得点分布も正規分布になっている年が多いため、実力差が出やすいと言えるでしょう。2022年度は文学的文章が解きやすく、現古融合文がやや解きづらい印象でした。作問が安定しているので、他の自校作成志望の方も練習で新宿高校の問題に取り組むことをおすすめします。

文学的文章:額賀澪「完パケ!」
卒業制作の映画を撮影するメンバーは、リテイクを繰り返す監督の安原に疑問を感じる。そんな中プロデューサーである北川の一言で、カメラの中のノンフィクションを求めたリテイクであることに安原自身も気がつかされる。
説明的文章:佐伯啓思「『無』と日本思想の連関」
私という主体を前提にした西洋哲学に慣れ親しんだ私たちであるが、理性の働きの前にある純粋経験が重要であると西田哲学は説く。そこには伝統的な日本人の感受性を研ぎ澄ませるために、自分という主体を無にする考えがある。
現古融合文:鈴木日出男「表現の仕組み」
古今集の和歌表現のありようを考えるのに、土佐日記が有力な手掛かりを与えてくれる。土佐日記は多量の和歌を含み、ことば自体に即した連想の力が事象の深層のリアリティを引き出している。

【数学】23区の自校作成入試 2022年度の出題傾向

都立自校作成校の数学は【1】が計算や確率や作図などの小問集合、【2】が関数、【3】が平面図形、【4】が西高校以外は空間図形の出題となります。西高校は【4】でその場で考えさせるような問題、動く点の問題や整数、規則性の問題などを出題しています。

23区内の進学指導重点校は大問ごとの配点が25点ずつとなっています。記述問題が3題出され、【3】が証明問題、【2】、【4】が途中過程を書く問題で、他の問題より配点が高くなっています。戸山高校のみ記述問題の配点が12点の問題がありますが、他の進学指導重点校は各10点ですから、戸山は記述問題をより重視していると言えます。

例年、50分の制限時間内に解ききることが難しい量の出題となりますので、できる問題から解く、難しい問題を飛ばすといった見極め、判断力も要求されます。Z会進学教室では中3の9月以降に3SJ/都立自校作成特訓という講座を都内各教室で開講し、「解ける問題から解く」という問題演習の訓練を行います。

まずは一つ一つの単元を丁寧に取り組み、理解していきましょう。中3の秋以降は自分の受ける学校の過去問演習を行いますが、他の自校作成校の問題も練習になります。50分間の中で、時間配分に気を付けながらできる問題に先に手を付ける、などの練習をしていきましょう。途中過程を書く記述問題は、中3の入試直前に慌てて取り組んでも簡単には書けるようになりませんから、中1の頃から途中過程を書く練習をしっかりと手を抜かずに取り組みましょう。

◆日比谷高校 2022年度
グループ作成入試から自校作成入試に戻ったのが平成30年度(2018年度)ですが、それから令和2年度(2020年度)までの3年間は受験者平均点が50点前後と難しい問題が出ていましたが、令和3年度(2021年度)は、平均点が64.1点と易しい問題になりました。令和4年度(2022年度)は令和3年度(2021年度)と同様に、比較的易しい問題となっています。記述問題は西や戸山に比べて採点が厳しめで、特に図形のアルファベットの書き間違えに対して厳しく、また正確ではない式が含まれていると答えが合っていても部分点が入らないこともありますから、正確に書く練習が必要です。

◆西高校 2022年度
令和4年度(2022年度)、令和3年度(2021年度)と2年連続で【1】が他の進学指導重点校と比べて難しくなっています。また【4】の最後の2問が例年難しくなりがちですが、令和4年度(2022年度)は比較的解きやすい問題でした。記述問は正しい方向で書けていれば部分点がもらえますので、分かるところ(途中)まで積極的に書くと良いでしょう。

◆戸山高校 2022年度
平均点が50点前後で推移した令和3年度(2021年度)、令和2年度(2020年度)と比べると、令和4年度(2022年度)は取り組みやすい出題となりました。戸山高校は他校と比べて記述問の配点が高いうえ、記述については書いたものに得点をくれる方向で採点してくれます。記述問は正しい方向で書けていれば部分点がもらえますので、しっかりと書く練習をしましょう。【4】では空間図形上を点が動く問題の出題頻度が高く、2022年度(令和4年度)も動く点の問題でした。

◆青山高校 2022年度
令和4年度(2022年度)も前年、前前年に引き続き解きやすい問題が多い印象です。【3】の記述問題がやや難しいですが、全体的には他校を受験する生徒にとっても練習として取り組みやすい問題でした。

◆新宿高校 2022年度
新宿高校は進学指導重点校と大問ごとの配点が異なり、【1】が28点、【2】が22点、【3】が26点、【4】が24点となっています。2年前までは【1】が40点、【2】~【4】が各20点でした。【1】の配点が下がっていますが、比較的難しい問題が多く出題されます。また令和4年度(2022年度)の【3】問1は日比谷や西、戸山と比較しても難解な問題が出題されました。

進学指導重点校では記述問題が3題出題されますが、ここ2年間新宿高校では記述問題が1題しか出題されておらず、図形の証明問題は穴埋め式となっています。穴埋めということは、予め与えられた解き方・考え方に沿って解答する必要があるので、慣れる必要があります。生徒によっては「自分で書く方が取り組みやすい」と感じる人もいるかもしれません。

【英語】23区の自校作成入試 2022年度の出題傾向

自校作成校も(国際高校を除いて)【1】リスニング問題は全校共通問題となります。全ての学校で【2】は対話文となります。【3】は学校によって説明文や物語文、エッセイになることもあります。【4】を出題しているのは日比谷、西、新宿、国分寺の4校で、日比谷は英作文を大問として独立させており、西、新宿、国分寺はもう一題長文が出題されます。

◆日比谷高校 2022年度
英作文について、従来はイラストについて状況を説明するという出題でしたが、2022年度は架空の自治体の世代別人口に関する円グラフと開設予定の公共施設のイラストが掲載され、良い点と問題点を理由も含めて挙げよという課題が出題されました。従来は「課題を見て→説明する」でしたが今回は「課題を見て→考えて→説明する」ため、限られた時間内での考察までが要求されます。例えば、日比谷の受験生にとっては平易なリスニング問について、2回目が読まれている段階で見直しはせずに英作文の問題を読み、考える時間を取るなどの戦術が必要です。

◆西高校 2022年度
他の進学指導重点校と比べて長文の大問が一題多く、圧倒的に読む量が多いのが西高の特徴です。受験者平均点が下がっても、引き続き2022年度も量を減らすことはなかったことから、「これで行くのだ」という西高からのメッセージと言えます。同じく大問4題構成になっている新宿・国分寺との比ではなく、大問1題ずつの文章量は他の重点校と同じ量ですから、相当なスピードが要求されます。記述・抜き出し問の配点が32点分と多めですが、難易度は日比谷などに比べて易しめです。

◆戸山高校 2022年度
図表・イラストを交えた出題が特徴的です。長文のテーマは【2】対話文、【3】説明文ともに理系の内容で、他校と比較しても理数系の文章への慣れ親しんでおくことが求められます。

◆青山高校 2022年度
記述・抜き出し問の配点が他校と比べて低いですが、その分文章内容自体の難易度が高めです。図表・イラストを交えた設問があります。対話文ではオンライン授業と教室授業について(メリットとデメリットを挙げながら)といった内容で、文中に仮定法など新単元の文が見られました。

◆新宿高校 2022年度
進学指導重点校と比べると文章や設問の難易度は易しめですが、グループの読み取りなど性格に解くために時間がかかる問題もあります。大問4題構成でそれぞれの文章は全く独立した内容であるため、素早い頭の切り替えが要求されます。新宿、国分寺の受験者はこの2校の過去問だけでなく、進学指導重点校の過去問にもチャレンジし力をつけてほしいです。

◆国際高校 2022年度
国際高校では英語のみ自校作成しており、リスニングについても共通問題ではなくオリジナルの作問です。問題構成は【1】、【2】、【3】がリスニングで、【4】が短い対話文で、空欄に当てはまる文を選ぶというもの、【5】は文法問題としての整序英作文、【6】が説明文、【7】が物語文です。リスニングの量が多く難易度も高めで、英作文は80語~100語と、他の自校作成校のおよそ2倍の分量となるため、相当の練習が必要です。

都立自校作成(グループ作成)問題 受験者平均点

日比谷高校
英語 数学 国語
令和3年度 全体 60.7 64.1 64.1
男子 62 68.2 64.3
女子 59.3 59.7 63.8
令和2年度 全体 61.9 48.3 51.9
男子 60.6 50.4 50.5
女子 63.2 46.1 53.4
平成31年度 全体 59.9 51.7 53.5
男子 60.4 55.5 53.2
女子 59.3 47.3 53.9
西高校
英語 数学 国語
令和3年度 全体 39.5 45.5 56.3
男子 39.4 49 54.7
女子 39.5 42.3 57.7
令和2年度 全体 66.7 56.8 57.1
男子 67.3 58.9 55.3
女子 66.1 54.6 58.9
平成31年度 全体 60.8 39.1 58.9
男子 62 42.9 57.8
女子 59.5 34.8 60.2
戸山高校
英語 数学 国語
令和3年度 全体 58.5 49.5 68
男子 58.8 52.3 67.7
女子 58.3 46.3 68.3
令和2年度 全体 57.5 50.4 57.5
男子 58.6 52 57.3
女子 56.4 48.6 57.7
平成31年度 全体 60.7 65.9 64.9
男子 60.4 69.4 65
女子 61 61.6 64.8
青山高校
英語 数学 国語
令和3年度 全体 59.9 57.3 63.3
男子 58.7 59.2 61.4
女子 60.8 55.8 64.9
令和2年度 全体 66.1 54.9 64.8
男子 65.5 57.1 63.8
女子 66.6 52.7 65.7
平成31年度 全体 57.5 42.6 62.1
男子 57.3 45.5 61
女子 57.7 39.7 63.3
新宿高校
英語 数学 国語
令和3年度 全体 47.2 49.3 61.3
令和2年度 全体 47.2 46.7 65.9
平成31年度 全体 56.7 69.2 68.3

この記事の著者

尾田哲也(おだ・てつや)

Z会進学教室で横浜教室長・渋谷教室長・御茶ノ水教室長を歴任するとともに、20年以上数学の授業を担当。入試情報の分析・発信に力を入れている。

御茶ノ水駅の学習塾・個別指導塾「Z会御茶ノ水教室」

 

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