数学基礎講座 導入事例 淑徳大学(総合福祉学部 実践心理学科)

数学基礎講座 導入事例

 

数学基礎講座で統計への苦手意識を克服

淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 三村千春 助教

 

数学基礎講座導入のきっかけ

以前は小論文講座を実施していましたが、学生の状況を見ていく中で、論理的思考力を支える数学の知識不足が課題として浮上しました。
本学の実践心理学科では、心理学統計法の授業があり、統計や数学の知識が必須です。卒業論文を書く際、学生は統計ソフトを用いてデータの分析・考察を行うのですが、数学に苦手意識をもった学生が多く、その状況を危惧していました。数学への苦手意識を低減させ、数学を学び直す必要性を感じ、小論文講座から数学基礎講座へと変更するに至りました。

 

抱えていたお悩み・課題

本学の課題として、学生の休学・退学が多いことが挙げられます。面談を行うと、「統計の授業が難しくついていけない」という学生の声も聞かれました。
特に1年生の段階で数学に対して拒否反応を示す学生もおり、コロナ禍による学習の遅れやオンライン授業の影響で、その傾向が強まった印象があります。1年生の前期に心理学統計法を開講しますが、数学の基礎を学ぶ授業は特に設けられておらず、数学の基礎力不足が課題となっています。

 

導入後の効果

数学基礎講座を導入したことで、1年生後期の心理学実験の授業で扱うカイ二乗検定の分析の正答率が上がった印象があり、学生の理解度が向上していると感じています。
数学基礎講座や報告書について、学科の教員とも共有しています。特に、事前・事後テストは、とても丁寧な採点をしていただいていると感じています。学生にとっても、最初は解けなかった問題が事後テストで解けるようになることで、自身の成長を実感しやすい点が良いと感じています。

2024年度 得点分布図

 

今後の課題

今後の課題としては、数学が得意な学生の得点は上がっている一方で、数学が本当に苦手な学生の数学基礎の理解・得点向上にはまだ課題が残っていると感じています。この層の学生の学びを深めることが、学科としての大きな課題です。
数学に対する苦手意識から学業全体の意欲が下がり、休学・退学に繋がってしまっている可能性も否定できません。そこで、学科としても課題意識を持ちつつ、数学基礎講座を継続し、授業等でつまづかないためのサポート体制を強化していく必要があると考えています。

 

最後に

本学のように、学科の教員数が限られている大学様には特におすすめできると感じています。本学では、教員が担当する科目数が多く、また非常勤の先生にお願いすることも難しい状況です。
数学を基礎から学び直す機会を提供することは重要だと認識していますが、夏期講座などを実施する際の負担感や採点業務にかかるマンパワーを考えると、なかなか実現に至りませんでした。
外部に委託して数学基礎講座を実施できるサービスは、本学にとって非常にありがたい存在です。採点の丁寧さや、学生のレベルに合わせたコース分けなど、貴社のサービスの質の高さは、本学の教育現場にとって大きな助けとなっています。

 

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