幼児教育とは幼児に対する教育を意味し、家庭での生活はもちろんのこと、幼稚園、保育園や地域社会など幼児が生活する場所に関わる全ての教育のことを意味します。
幼児教育をすることで社会性を身につけることができ、生涯を通して成長できる能力を養うことができます。
幼児教育では親が子どもに教えたいことではなく、子どもが主体的に興味を持ったことに取り組むことで、より子どもの能力を伸ばすことができます。
※本記事は、2021年09月29日に「Z会 STEAM・プログラミング教育情報サイト」上で掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。
新しい時代の習い事
幼稚園や保育園の段階から、ピアノやスイミング、英会話などの習い事をさせているご家庭も少なくありません。
何を習わせるのかは時代によって、保護者さまのお考えによって変わってきますが、間違いなく言えるのは、「プログラミング」が候補に入ってきたのはごく最近であるということです。
そもそもなぜ・いつからプログラミング?
2020年度から施行された小学校の学習指導要領では、小学校段階で「プログラミング」を体験させることを盛り込んでいます。
また、この高度情報化社会を生き抜くためにも、コンピュータを使わせ、プログラミングを学ばせたい。そのような保護者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし一方で、お子さまが小さなうちから情報機器を与えることに不安を覚える方がいらっしゃるのも事実です。
それでは、「プログラミング教育」等、情報機器を用いた学びは、いつから始めればよいのでしょうか。
幼稚園・保育園での「情報機器」の扱い
まず、幼稚園や保育園では情報機器とどのように向き合っているのでしょうか。
もちろん園の考え方によりますので、一概には申し上げられません。まったく使わせていない園もあれば、一部使わせている園もあるでしょう。
中には積極的に使わせている園もあり、「正解」はどこにもありません。そこで、文部科学省が定める「幼稚園教育要領」を見てみましょう。
幼稚園教育要領には次のような記述があります。
幼児期は直接的な体験が重要であることを踏まえ、視聴覚教材やコンピュータなど情報機器を活用する際には、幼稚園生活では得難い体験を補完するなど、幼児の体験との関連を考慮すること。
一見、情報機器の使用に消極的なようにも思えますが、幼稚園にも情報機器が入ってきているために最低限遵守すべき原則を示した記述である、とも取れます。
同じく文部科学省が出している解説文には、情報機器の使い方の例として次のようにかかれています。
園庭で見付けた虫をカメラで接写して肉眼では見えない体のつくりや動きを捉えたりすることで、直接的な体験だけでは得られない新たな気付きを得たり、自分たちで工夫してつくった音などを聴いて遊びを振り返ることで、体験で得られたものを整理したり、共有したりすることができるであろう。
また、体を使った活動や演奏の前などに、それらを映像で視聴することで、イメージをもちながら見通しをもって取り組んだりすることもできる。
無定見に使わせるのではなく、「体験」を大事にしながら使わせるべきであるとの姿勢が見えてきます。この姿勢は、ご家庭での情報機器の扱いにも言えることでしょう。
ご家庭での「情報機器」の扱い
ご家庭で情報機器を使う際にも、「体験」が最優先であることは言うまでもありません。
また、使いすぎの問題にも気をつけるべきでしょう。使い方を間違えれば、視力の低下などにもつながりかねません。
しかし保護者さまがスマートフォンなどを使っているのを見ているのですから、「使わせない」という選択肢は取りづらいのが現実です。
その一方で、情報機器を使うことで、これまでには得られなかったメリットがあることも事実です。
たとえば、アプリで撮影したものが「何」であるか、画像で検索をしてくれるアプリもあります。
さらに、画像に写った外国語を日本語に翻訳してくれる機能をもったアプリも。
このようなアプリが、未知のものを知るためのハードルを下げてくれることは間違いありません。
そして、このようなアプリを使う中で、「すごいね」「どうなっているんだろう」「でも、たまにスマホも間違えるよね」と思ってくれればしめたものです。
好奇心旺盛で、何事にも「何で?」を連発する未就学の段階だからこそ、このような経験から「プログラミング」についても興味をもってもらうことにつながります。
就学前からのプログラミング教育
それでは、未就学児にはどのようなプログラミング教育を行うとよいのでしょうか。
興味をもたせることから始めよう
先にも触れたとおり、未就学児は「なぜ」のカタマリです。
そのような段階だからこそ、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使う中で「不思議だね」と思わせてほしいのです。
スマホは何でも知ってるみたいだよね、すごいよね。いっぱい写真が撮れるよね、不思議だよね。なんでこんなことができるのかな、といった疑問からのスタートとなるでしょう。
こうした「なぜ」に答えるためには、専門知識もある程度必要です。
必ずしも保護者さまが答えられるとは限りません。その時は、「お父さん(お母さん)も知らないから、勉強してみようか」で構いません。
そうなったら、次に、プログラミングを体験してみるとよいでしょう。
プログラミングを体験しよう
Z会プログラミングシリーズの「はじめてみる講座」は、こうした疑問を持ったお子さまにぜひ体験していただきたい講座です。
くわしい仕組みはわからないまでも、「プログラミング」をすることによってゲームが動いたり、音が出たりすることを体験できます。
この段階では、くわしい理解を求めていません。
お子さまに、ご自身の手で「不思議なもの」を作ることができたという体験をしたという事実を提供したいと考えています。
実体験と結びつけよう
「はじめてみる講座」でプログラミングを体験した後に、あらためて、「実体験」とプログラミングを結びつける経験をすることが必要だと考えています。
そこで、Z会プログラミングシリーズでは「みらい講座」を用意しています。この講座は、ロボット学習教材を用いて、プログラミングでロボットを動かすこと、学校等で学ぶ知識を実際に活かすことを学びます。
Z会では、このような流れでプログラミング学習を始めることをおすすめしています。
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