【5年生】お悩み別! 夏の学習の進め方のポイント

「学習ナビ」では学習情報をタイムリーにお届けします。
今回は、夏にありがちなお悩みとそれを解決する方法についてご紹介します。

目次


お悩み(1)

新学年になって、苦手な分野ができたみたい……。夏の間に、ちゃんと理解させたい!!

『エブリスタディ』8月号は「夏休み特別学習(※1)」です。夏までに学習した重要単元を効率的に復習することができるので、ぜひ取り組んでください。また国語・算数を受講されている方には、『エブリスタディ』8月号と一緒に『夏休みエブリスタディプラス』もお届け(※2)します。1回あたりの取り組み時間が短いので、ちょっとしたすきま時間に学習できます。

※1:専科を除きます。
※2:8月号の国語または算数をご受講の方に、受講教科のものを8月号教材に同封してお届けします。


お悩み(2)

夏休みの宿題、自由研究は何をやったらいい?

テーマ選びがいちばんの難関というお子さまもいらっしゃるかと思います。生活のなかでお子さま自身が「どうしてかな?」と疑問に思ったことや、保護者の方がお子さまとの会話のなかで「最近これに興味がありそう」とお気づきのことがあれば、そこからテーマを広げてもよいでしょう。理科や社会で学習した内容から深めたいテーマを検討してもよいですね。ポイントは、「この虫を調べたい」といった広い内容から「この虫は、どのようなエサを好むのか」などとテーマを絞り込んでいくことです。また、お子さまの興味にそって選ぶことで、取り組み中にもいろいろな疑問がわき、もっと調べたいという気持ちが出てくるはず。その過程を楽しみ、探究していく経験は、これからの解決困難な課題が多い時代を生きるお子さまの人生を切り開いていく力につながることでしょう。

 

テーマ選びのヒント

ここでは「防災」をキーワードとした切り口をご紹介します。あくまで「例」ですので、お子さまのご興味にあわせてテーマを考えていただければと思います。
理科では、4年生の「天気の変化と気温」「雨水の流れ方」の学習を踏まえ、5年生では「雲と天気の変化」「流れる水のはたらき」を扱い、6年生での「大地のつくりと変化」の学習につながっていきます。雲の形・動き方や雨の降り方、川の流れなどを観察したり、模式的に川の流れを作ってみたりするのもよいでしょう。台風に注目するのもよいですね。
社会では、4年生の「災害からくらしを守る」で学んだ身近な地域を中心とした自然災害をふまえ、5年生の「災害を防ぐために」では日本各地で起こった自然災害と災害へのそなえについて学びます。4年生までに学んだことを深め、家庭で行っていることや地域の防災について、また地域による自然災害の違い、災害時の情報を得る手段などをまとめてみてはどうでしょうか。6年生からの公民の内容にもつながります。
長期保存の食品や備蓄のコツ、非常時の調理に注目してみるのもよいですね。家庭科もヒントになります。
いつ起こるかわからない自然災害はどんな性質なのか。備えてどんな工夫ができるのか。興味のある切り口から、よく観察・調査して事象をとらえ、予想や仮説を元に課題解決していく力、そして、命を守ることにつながる学びが得られます。
※平松サリーさんの連載「子どもと楽しむ料理の科学」にも自由研究のテーマの種があります。ぜひご参考になさってください。

 

始める前に、まずは研究に必要なものを調べて準備したり、スケジュールを立てたりしておきましょう。調べたいことに関連した施設に行く場合、お休みの日はいつか、どんなことを見るために行くのかをあらかじめ書き出し、明確にしておきます。
保護者の方は、図書館での本の選び方インターネットを使うときの注意などのアドバイスをしたり、外出する際には一緒に行ったりするなど、必要なときにフォローしてあげましょう。あとでレポートをまとめることも考慮し、写真をとったり、資料の写しを取ったりした場合は本の名前を書き添えるよう、伝えておくのもよいですね。

 

研究が終わったら、自由研究レポートをまとめましょう。次の6つを書くようにすると、わかりやすくまとまります。

❶ 研究をやろうと思ったきっかけ
なぜ、この研究をやろうと思ったのかを書きましょう。こうすることで、何を明らかにしようとしているのかが読み手に伝わり、レポートを読み進めてもらえるきっかけになります。

❷ 研究の方法
どのような方法で調査や実験、観察を行ったのかを、手順を追って書いていきましょう。レポートを読んだ人がもう一度、同じ研究をできるように書くのがポイントです。

❸ 研究の結果
写真や図、表やグラフを使ってまとめましょう。文字だけでまとめるより、読み手が理解しやすくなります。

❹ 研究の考察
結果からわかったことや、考えたことを書きましょう。予想通りの結果でなくてもかまいません。むしろ、結果をねじまげてはいけません。うまくいかなかった場合には、予想と比べてどうだったかを書き、うまくいかなかった理由を考えてみることもとても大切です。

❺ 感想
この研究を行って感じたことや反省点、さらに興味をもったことなどを書きましょう。

❻ 参考にした本、Webサイトなど
研究を行うときに参考にした資料を書きましょう。博物館や科学館、工場などを見学した場合、パンフレットなどをはっておくのもよいですね。

 

発表するときのポイント

発表するときも、事前の準備が大切。話す順番や内容をメモにまとめ、練習しておくとよいですね。また、緊張すると早口になったり、下を向きがちになったりすることも。大きな声でゆっくり話し、なるべく前を向くことを心がけましょう。
友達の発表を聞いて、自分の研究・発表と比較することも学習のひとつ。新しい疑問のタネの発見につながるかもしれません。
また、特集「小学生のプレゼンテーション術~“発表”の苦手意識をなくすには」では、お子さまが自分らしく発表できるようになるためのご家庭での練習や工夫を紹介しております。ぜひ一度ご覧ください。

 


お悩み(3)

作文の宿題はどのように進めたらいい?

読書感想文は、作文の練習にぴったり! 具体的な書き方を、STEP1~STEP4の順で紹介していきます。
 

お子さまが興味のある内容についての本、今まで読んだなかでおもしろかった本など、読書感想文の題材となる本を、お子さまと一緒に探してみましょう。保護者の方のお気に入りの本を紹介するのも有効な手段です。子どものころ、初めて読んだときのエピソードや、どんなところが気に入っているかを具体的に伝えることで、お子さまが本に興味をもつきっかけになるかもしれません。
 

漫然と本を読むだけで読書感想文を仕上げることは難しいでしょう。読みながら印象に残った場面、気に入った言葉や登場人物のセリフにふせんを貼り、その部分を読んで感じたことを簡単にメモさせてみてください。ノートやメモ用紙に書き出していただいてもかまいません。
 

注意していただきたいのが、いきなり原稿用紙に書き始めてはいけないということです。必ず「何をどの順番で書くか」の構成メモを作成させてください。この作業を習慣化しておくことが、構成がしっかりした作文を書くうえでとても大切です。下記はZ会でおすすめしている構成例です。構成メモの作成の際に、お子さまにお伝えください。
 

はじめ:最も印象に残った場面にしぼった、簡潔な内容

なか:なぜ・どのように印象に残ったのか
「もし自分だったら~/実は自分も~」と自分に引きつけてくわしく書く

おわり:本を通して考えたことや学んだこと

 

いよいよ原稿用紙に記入開始です。以下の3点を意識させるようにしてください。
 

ポイント1:あらすじよりも、読んだときの気持ちや感想を詳しく書く

ポイント2:「おもしろかった」だけではなく、「なぜおもしろいと思ったのか」を具体的に書く

ポイント3:もし自分だったらどんな気持ちになるか、どんな行動をするのか、想像して書く

 

文章を書き終えたら、保護者の方から客観的な視点でアドバイスをしてあげることも大切です。ただし、はじめからよい文章が書けるわけではありませんので、保護者の方がアドバイスをする際には、まずはお子さまのよいところをほめることが大切です。そのうえで、最後に1つだけ、「ここをこう書くともっと気持ちが伝わるような気がするよ」などと伝えると、お子さまも受け入れやすく、前向きに作文に取り組む姿勢につながります。
 

作文力をアップできるZ会のサイト・講座をご紹介

小学5・6年生のための作文力アップサイト「作文クラブ」

こちらのサイトでは作文を書くためのコツをご紹介しています。「みんなの作文」のコーナーでは、毎月の優秀作品と解説を掲載しているので、同学年の会員のみなさんがどのような作文を書いているか、見ることができます。


 

Z会オフィシャルサイト 専科「作文」詳細ページ

Z会小学生コースでは専科「作文5年生」講座を開講しています。メインテキストの『エブリスタディ作文』で、その月の「てんさく問題」で作文を書くための準備をしながら学習を進めていきます。そして、「てんさく問題」は作文に習熟した指導者が具体的に改善点をアドバイス!自学自習では望めないような上達が可能になります。ぜひ受講をご検討ください。

※小学生コース本科ご受講中の方は、「my Z(マイゼット)」からお手続きができます。「my Z」会員専用メニュー下部の「各種お手続き・お問い合わせ」→「契約内容の確認・変更」よりお手続きください。お手続き方法の詳細について詳しくはこちらをご覧ください。

 

答案から成長を実感!

8月号の答案を提出して、担任の先生に「ココのび! ポイント」を見つけてもらいましょう

8月号の答案を提出すると、担任指導者が7月号までの答案を振り返り、解答などから読み取れるお子さまの「成長」や「変化」を見つけてアドバイスします。
お子さまの成長が見られる点はほめ、継続して誤りやミスが見られる場合は気を付けるべき点を「ココのび! ポイント」として、お伝えします。

早めに8月号答案を提出し、先生からのアドバイスを夏休みの復習にお役立てください!

※「ココのび! ポイント」の指導は、9月末までに8月号答案を提出された方のうち、8月号の提出までに4~7月号の答案提出が1枚でもあった方が対象です。

 

来月はいよいよ夏休みが始まりますね。次回は夏におさえておきたい復習のポイントをご紹介します。7月23日(水)の更新をお楽しみに!

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