【英語習得のヒント】新刊『ビジネス英語Word Choice』 Patrick先生からのメッセージ

ビジネスに即活用! をコンセプトに展開している『Z会のビジネス英語シリーズ』

本日は、ビジネス英語 Word Choice [類語・類似表現700]  の共著者である

Patrick Horckmans先生にメッセージをいただきました!

 

Patrick先生は、ビジネス英語 Word Choice [類語・類似表現700] の英文・TIPSを執筆されたほか、

Eメール例文集売上No.1を誇る、同シリーズの英文ビジネスEメール実例・表現1200[改訂版]  の執筆にも携わっています。

 

メッセージの原文も載せていますので、読解にもチャレンジしてみてください!

 

 

Patrick先生はこんな人!

Patrick先生は現在静岡県浜松市にて、自身が代表を務める教室で英会話・フランス語会話の講師をしています。

日本の英語学習者に寄り添った指導を行うため、TOEIC 990、英検1級も取得

 

高校生を中心に、大人・中学生・小学生・幼児まで、年齢を問わず(1歳から101歳まで?!)、日々指導にあたっています。

 

また、Z会キャリアアップコースの「英文ビジネスEメール講座」でも、長年にわたって添削指導を担当しています。

I teach English, mainly to high school students (Oral Communication and English compositions), adults, junior high school students, and, to some extent, also to elementary school children and kindergartners, in this order. From 1 to 101 years old. I love the variety of topics and levels of knowledge and skills my work encompasses. It is just never boring or the same.

 

 

初めて日本を訪れて…

Patrick先生は、ベルギーのご出身。

初めて日本を訪れたとき、1日中たった一つの言語(=日本語)しか聞こえてこないことに本当に驚いたそうです。

それは、日常的に多言語が交わされるヨーロッパとは、まったく異なる環境でした。

 

そんな状況で日本語に触れ続けた滞在期間中には、メキメキ日本語が上達していったそう。

ヨーロッパに戻ってからは大学で3年間日本語を学びました。

授業ではアカデミックなテーマを中心に学びつつも、日常会話でもなんとかコミュニケーションが取れるようになったといいます。

When I first visited Japan, I was really surprised to find that you could spend a whole day hearing just one language, Japanese. Being a European citizen, this was really surprising. Needless to say, my Japanese skills greatly improved. Back in Europe, I had studied Japanese at university for three years. Although this involved basically academic topics, we somehow managed to express ourselves in Japanese.

 

 

大人になって、新しい言語を習得する

ご自身も、大人になってから、日本語というまったく別の言語を習得されたPatrick先生

その体験から、「自分にとって必要なボキャブラリーが何かを知ること」が、言語学習には大切だと考えています。

 

例えば旅行に行くなら、挨拶をする、お店で注文する、道を尋ねる…といったことです。

もし海外に滞在するなら、風邪をひいて病院に行くこともあるでしょうから、「熱がある」「だるい」といった症状を伝えなければなりませんよね。

 

漠然と「英語を話せるようになりたい」と考える人は多いですが、

どんな場面で海外の人と接し、そこでどんな話をする必要があるのか。

自分の目的を明確にすることが、第一歩になるんですね。

So, it is important to know what vocabulary you will need. What is indispensable when you meet foreign visitors or move to a different country? Ordering things (food, tickets, goods), asking for help and directions, greetings, time, the weather, giving advice,  just to name a few. You may get sick overseas and need a visit to the doctor’s, so let’s not forget how to explain you have a cold, a fever, the flu, or feel dizzy.

 

 

日本語と英語の比較から得た気付き

基本的な日本語で、自分の言いたいことを伝えることができるようになったPatrick先生ですが、

日本語で交わされる会話を理解するのは大変だったそうです。

「ネイティブの会話は早口すぎてついていけない」というのは、英語を学習中の皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

 

また、日本語の語彙が想像よりもはるかに広いことにも苦労したそうです。

例えば「車」は、英語ならすべて、〈形容詞+car〉の前に限定詞をつけて表すことができます。

※限定詞:冠詞 a / the、所有格の代名詞 my、all / each など。

 

a new car  (新車)

an unused car (?) (新古車)

a used car  (中古車)

my car  (マイカー)

a company car  (社用車) etc.

 

一方で、日本語は「中古車」「社用車」のようにそれぞれを表す言葉(名詞)自体が違いますから、

たくさんのバリエーションを覚えなければならないと感じたそうです。

 

ただ、「日本語を話す人にとっては、これと正反対のことが言える」とPatrick先生は言います。

つまり、日本語から英語にする際は、どんな車でも〈形容詞+car〉で表すことができるということです。

 

確かに、「新車」という英単語を探すのではなく、【要は「新車」ってどんな車のこと?】と考えれば、おのずと a new car という表現にたどり着けます。

「英語って難しい!」と考えてしまいがちですが、実はかなりシンプルな言語なんですね。

Even if I could express myself in basic Japanese, I clearly remember having a hard time understanding spoken Japanese. Everyone seemed to speak at such a fast pace I just could not follow them. Besides the speed, the vocabulary proved much more comprehensive than I had expected. Let me give you one example: cars. In English, any combination of adjectives or possessive determiners is more than sufficient, but in Japanese you have, just to name a couple, 新車 (a new car)、新古車 (an unused car (?))、中古車 (a used car)、マイカー (my car)、社用車 (a company car) and the list goes on. This is of course exactly the opposite for Japanese speakers: any combination with the noun car will do.

 

 

英語力を伸ばすヒント

「英語力を伸ばしたい!」と考えている方はとても多いですが、

Patrick先生いわく、それには、さまざまなものや話題に興味を持つことが非常に役に立つそうです。

 

異なる文化を持つ海外の人と話をすると、日本の文化や環境、あるいは政治のことなど、さまざまな質問をされるはずです。

 

「聞かれてみるまで知らないこと、気にしたことがないこと」は意外と多いものですが、

いろんなことに興味を持って、それについて語れるように準備しておくことは、

海外の人とスムーズにコミュニケーションをとる土台になるでしょう。

 

上記でも触れたように、漠然と「英語を学ぶ」と考えるよりも、

「英語で〇〇について話せるようになる」という具体的な目標を持つほうが、

実践につながる英語力を伸ばせるのかもしれませんね。

I guess showing an interest in a variety of things and topics will be really valuable. People of a different culture will very often inquire about Japan, the culture, the environment and maybe politics. Be prepared to answer! Quite often, we do not know until we are being asked about this or that.

 

 

さて、本日はここまで。

ご自身も日本語を習得されたPatrick先生から、英語を学んでいる皆さんへのメッセージでした。

 

次回は、ビジネス英語の習得に励む皆さんへ、Patrick先生からのアドバイスをご紹介します。

ぜひご覧ください!

 

 

☆Z会のビジネス英語シリーズ 新刊情報

ビジネス英語 Word Choice[類語・類似表現700]

「商品」は goods? product ?

「見る」は see? look at? watch? など、

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