Word Choiceレッスンでは、語学書 Z会のビジネス英語シリーズ から、必ず押さえたい重要ポイントを抜粋してお届けします。
前回までは、「お客様」「商品」「確認する」にあたる英単語について、使い分けのポイントをご紹介しました。
★前回までの記事
【Word Choiceレッスン①】「お客様」customer / client / guest / visitor を使い分け!
【Word Choiceレッスン②】「商品」goods / product / merchandise / item を使い分け!
【Word Choiceレッスン③】「確認する」 check / confirm / make sure を使い分け!
今回の英語表現は・・・
今回は、基本の依頼表現の使い分けをご紹介します!
Can you …? / Will you …? / Could you …? / Would you …?
この4つ、意識して使い分けているでしょうか。
引き受けてもらえるか、失礼がないか、表現に敏感になりがちな依頼の場面。
日本語では微妙なニュアンスを自然に使い分けていても、英語となると、そこまで配慮が行き届かない…という方も多いかもしれません。
まずは動画で、これらの表現の使い分けを確認しましょう!
なぜニュアンスが変わるの?
動画はご覧いただけましたか?
どんな関係性の相手か、どんな状況の相手かによって、4つの表現が微妙に使い分けられていましたね。
この点について、少し補足しましょう。
can や will のような助動詞は、「自分が物事をどう見ているか」「自分が相手をどう見ているか」など、話し手の意思や心理を伝える働きを持っています。
また、過去形は「過去に起きたこと」を表すだけでなく「現実と距離があること」という心理的な要素を表す働きがあります。
そのため、依頼表現においては「遠回しで控えめな印象」を与えます。
文法的にみると、助動詞と時制という2つの要素によって、ニュアンスの違いが現れているのです。
「この表現はこういう意味」とだけ覚えていくと、どこかでキャパシティーの限界がきますが、その後ろにある原則(=文法)を押さえておくと、応用範囲が広がります!
英語で一言 Quiz
それでは、使い分けを意識して、次の一言を英語で言ってみましょう!
① 今お忙しいですか? ちょっと手伝ってもらえませんか?
② すみません。その報告書を見せていただけませんか?
解説
① 今お忙しいですか? ちょっと手伝ってもらえませんか?
Are you busy now? Can [Will] you help me for a minute?
日本は1つ上の先輩でも敬語を使うことが多いですが、英語圏では年齢が違っても、同僚ならファーストネームで呼び合うことが多く、言葉遣いもカジュアルです。
気軽な頼み事を、Could you …? で表すと、堅苦しい感じがしてしまいます。
ただし、親しき中にも礼儀あり。お願いをする=時間を割いてもらうということなので、
Do you have a moment?(少しお時間ありますか。)
など、忙しい相手を気遣う一言もセットで覚えておきましょう。
② すみません。その報告書を見せていただけませんか?
Excuse me. Could you show me the report?
普通、何かを依頼するとき、相手に応じてもらえるかどうかはわからないので、「可能ですか」という聞き方をすることが多いです。
これは can の発想ですね。
したがって、目上の人や社外の人とやりとりが多く発生するビジネスシーンでは、Could you …? が標準的な依頼表現としてよく使われることになります。
ちなみに、「あの、すみません」と一声かけるときは、(I’m) sorry. ではなく Excuse me. を使いましょう。
sorry は「申し訳ない」という気持ちを表し、自分の非を認めて謝るときに使う表現です。
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①②とも中学英語の範囲で表現できる英語でしたが、パッと出てこなかった…という方もいるかもしれません。
簡単な表現でも、使いこなすには、繰り返し口に出して練習することが必須です。
文法を知ること。単語・表現を覚えること。話したり書いたり実践すること。
いろいろな学習がありますが、自分に必要なことを判断して、バランスよく力をつけていきましょう。
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今回取り上げた以外の Word Choiceレッスン動画は、アーカイブページ からご覧いただけます。
他にもいろいろな表現の使い分けを紹介していますので、ご覧ください!
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