大学生の夏休み
もうすぐ長い夏休みがやってきます。
ですが、その夏休みを有意義に過ごすのも、何もしないまま終わらせてしまうのも自分次第です。
中高生以上に長い夏休みを過ごす大学生は、どのように夏休みを充実させているのか、Z会OB・OGのキャンパスレポーターが教えます!
▲観光プログラムの下見をした時の写真です。
当日のシチュエーションを想像しながら観光地(写真は銀座)を歩き回りました!
私は今年の夏休みに、アジア医学生国際会議という国際イベントの運営をします。アジアを中心に世界各国から300人の医療系学生が集まる、学生主体の会議です。基調講演やディスカッションで医療の知識を深め、文化交流や観光などのプログラムを通してネットワークを築くことを目標にしています。
現在は日本全国から集まった約100人の医療系学生と一緒に、会場手配やプログラム作成などさまざまな準備をし、今回の会議のテーマである「災害医療」や英語の勉強もがんばっています。会議を円滑に運営できるか今から緊張しますが、アジアの学生と7日間を共にする機会にとてもワクワクしています!
▲昨年9月にアブダビ近郊(アラブ首長国連邦)で撮りました。
一度きりの出会いを大切にする砂漠地帯の価値観は、日本の「一期一会」に通ずるものがあります。
夏休みはまとまった自分の時間が取れる貴重な期間です。大学生になると行動範囲も広がり、できることも増えるので、これまでやったことのないことに挑戦するのにぴったりだと思います。
今年の夏休みはバイトや資格試験の勉強をがんばりつつ、一人旅に挑戦したいなと考えています。私はこれまで海外経験があまりなかったのですが、昨夏に大学のプログラムでアラブ首長国連邦に行き、知らない土地で学ぶことの豊かさを知りました。また、自分は何に興味があるのか、将来どんなことをしたいのかを考えるきっかけになりました。
計画を立てずにのんびりする時間も大好きですが、大学生の今だからこそできることに取り組んでみたいなと思います。
▲公演本番直前の練習のようすです。客席から見ていたときに撮りました。
私の所属するジャズダンスサークルでは毎年夏に定期公演があり、夏休みは日々練習をしていました。
ジャズダンスの中にもさまざまなジャンルがあり、私はハッピースローに挑戦しました。柔らかくしなやかな動きが多いスロージャズの中でも、明るく可愛く、あたたかい雰囲気が特徴なのがハッピースローです。大変だと感じることもありましたが、上手く踊れたときはうれしかったですし、何より同期たちや先輩方と過ごす毎日は楽しかったです。本番当日、大きなステージから見た景色は忘れられません。
練習だけではなく、花火を見に行ったり夏合宿で海に行ったり、夏ならではのイベントも満喫しました。サークルに入ったおかげで、とても充実した夏休みを過ごすことができました!
▲ドライブ中立ち寄った「アクアワールド茨城県大洗水族館」の前から見えた景色を撮ったものです。
大学1年生の夏休みは、所属している軽音サークルの活動と並行しつつ、実家の近くの教習所に通って自動車免許を取りました! このときはまだアルバイトを始めていなかったため、時間のある今のうちに取ってしまいたいと思ったのが理由です。途中で仮免に2回落ちたりもしましたが(笑)、大体1カ月半くらいで取れました。
免許を取った後、家族と茨城へドライブに行きました。海沿いで好きな曲をかけながら運転した時はとても楽しかったです!
秋学期はアルバイトを始めたりサークルにかける時間を増やしたりしたことから大学生活が少しずつ忙しくなり、まとまった時間が取りにくくなったため夏休みの間に取っておいてよかったなと思います。
▲夏休みの間に読んだ本の一部です。
私は大学1年生の夏休みに、大学の授業で紹介された書籍や、興味のある分野の専門書を読みました。書籍を読む中で、大学の授業で使用したレジュメを見直したり、新たな発見、疑問が出てきて授業とは異なる学びの楽しさを感じました。また、前期の授業の振り返りや復習を行うことができ、よい夏休みになったと思います。
大学生の夏休みは宿題がない分、自身の興味のあることを集中的に探求できる時間があります。そのため、今まで気になっていたけれど、時間がなくてゆっくり調べることができなかった問題をさまざまな角度から考えたり、疑問を解決したりすることができます。自身の興味を深掘りすると、新たな発見がたくさん待っています。ぜひ一度試してみてください。
▲大井川を渡るSL(SLやまぐち号ではありません)。
私はこの夏休み、山口県の山口線で運行されている「SLやまぐち号」に乗りに行こうと考えています。大都市やその近郊区間では味わえない「ガタンゴトン」というレールの継ぎ目の通過音、大正・昭和期を再現したレトロな35系客車、SLの汽笛などその醍醐味はここでは語りつくせないほどです。
私が住む関東から中国地方までの移動には寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲号」を利用しようと考えています。これは日本で最後の定期寝台列車で、東京と高松・出雲市を結んでいます。こちらも真っ暗な個室内のベッドに横になりながら移ろう夜景を楽しんだり、目覚めたらどこまで行っているんだろうとわくわくしたり、その楽しみは数え切れません。旅立つ前からとても楽しみです。
▲インドネシア・ドゥマイの屋外フードコートで食べたアヒル肉です。
自分は大学の授業でASEAN諸国について学ぶ授業を履修していました。その授業のエクスカーションとして、3月下旬の6日間実際に東南アジアを訪問しました!
最初にマレーシアのマラッカを訪れたのですが、ラマダン月だったため人生初の断食を体験しました。ライトアップなどでお祭りムードなのを見て、イスラーム教を感じた気がします。マラッカ海峡を渡ってインドネシアにも行ったのですが、授業で学んだASEANの多様性を感じました。港に着いた後最初に乗ったタクシーが逆走したときは命の危険を感じましたが(笑)、民族的多様性の違いなどを体感できました。
海外旅行初心者の自分でも安全に海外を楽しめる環境が大学にはあるので、みなさんもぜひ活用して長期休暇をエンジョイしてください!
▲到着して最初に訪れた清水寺です。暑かった!
去年の夏、高校の同期3人と一緒に3日間京都方面の旅行に出かけました。
1日目は清水寺を見学した後甲子園まで足を伸ばし野球観戦。2日目は嵐山と金閣、北野天満宮を巡り、3日目は東寺を見学してから新幹線で帰京しました。当初の予定では行き先がこの2倍ほどあったのですが、連日の夜更かしのせいで誰も早起きができず断念。予定を柔軟に組み替えられるのは気の置けない友人どうしの旅行ならではという気がします。
大学生の夏休みは高校までと違って自由な時間がたくさんありますし、アルバイトをがんばればお金の融通も利くようになるので、友達との旅行もこれまでより自由にできるようになると思います。みなさんも大学生になったらぜひ仲のよい人たちとの旅行に出かけてみてください!