入試シーズンの思い出
大学入学共通テストを間近に控え、いよいよ本格的な入試シーズンに突入しました。
今回は、Z会のキャンパスレポーターに、大学入試直前から入試本番、さらに合格発表の思い出・エピソードを聞きました。
試験を目前に控えている受験生のみなさんもそうでないみなさんも、先輩たちがどのように入試本番を乗り越えたのか、ぜひ参考にしてみてください。
入試を控えるみなさんが、悔いなく実力を発揮できますよう、キャンパスレポーターたちとともに応援しています!
▲小学4年生の私が書いたものです。
入試が近づくにつれ、不安で勉強の手が止まったり、これまでの生活や勉強法を後悔したり。そんなときに受験情報誌を読むと、うまくいきそうな勉強法や教材を見つけてまねしたくなったり、自分の勉強は遅れているんだと焦ったり。
そんな私は、医学部の面接試験の準備をしているときに「夢や目標:みんなに信頼される医師」と書いた小学生のころの作品を見つけ、自分は今この夢に近づこうとしているんだと気がつきました。少し気持ちが前向きになった気がします。
周りにあふれる情報の一つひとつに心が揺れる時期かと思います。私のエピソードも、「ある元受験生の話」として軽く読み流してください。受験生のみなさんの健闘と健康を心からお祈りしています!
▲共通テストの直前に母が買ってきてくれた
チョコレートケーキです。
受験期を思い返すと、月並みですが、周囲の人たちがたくさん応援してくれていたことを思い出します。
リビング学習派だった私を静かに見守ってくれた両親と妹、数学の授業内演習ができなさ過ぎてぼろぼろ泣きながら不安を訴えたときにやさしく肩を叩いてくれた高校の先生、試験の前日にメッセージとともに応援プレイリストを送ってきてくれた年下の親友、入試当日の休み時間にたまたま会い励まし合った友人…。
どれだけやっても確実に合格できるという保証を得られない受験勉強はつらく、ときに精神的に追い詰められることもありましたが、周りの人たちの応援があると思えたからなんとかがんばれたのだと、今にして思います。
▲受験期に使っていた参考書とノートです。
心の支えになりました。
わたしは共通テスト後の1月末から2月始めの1週間と少しの間、風邪で40度の熱を出し、視界も霞んで勉強に取り組むことができませんでした。
枕元に置いた教材を眺めながら「今までやってきたからだいじょうぶ」と自分に繰り返し言い聞かせていました。そのかいあってか、快復してから「遅れをとりもどそう」ではなく「今までやってきたことを続けていこう」と考え、勉強に取り組むことができました。
いくら気をつけていたとしても、多忙でストレスのかかる時期は心身の調子を崩しやすくなってしまいます。調子を崩したことがさらにストレスとなり、負の連鎖に陥りがちです。
うまくいかないときほど「よくやってきたからだいじょうぶ」と声に出して、肩の力を抜くことが大切なのだと学んだ出来事でした。
▲推薦を受けられることが決まった翌日の朝、
同じく推薦の決まった友達と食べたアイスです。
私は一般選抜ではなく、学校推薦型選抜で大学に入学したので、夏ごろまでさかのぼり、その経験について書きます。
学校推薦型選抜は、すべての大学学部を選べるわけではありません。7月に公開された出願可能な学部一覧に私の志望学部があり、このためによい成績を維持していたので、受けることにしました。
人数が決まっているため、校内で希望者が複数いた場合は必ずしも出願できるわけではありません。無事推薦を受けられることになったときはとてもうれしかったです。
大学への志望理由書は担任の先生にアドバイスを受けながら書き上げました。11月に行われた面接は対面ではなくオンラインでしたが、とても緊張しました。12月に合格通知が届いたときはほっとしました。
▲旧蛇窪信号場。この分岐を右側へ進む列車に乗らなければいけませんでした。
私の入試シーズンの思い出は、なんといっても入試当日に乗る列車を間違えたことです。
私は関東に住んでいるのですが、東京からは遠いため「関東の鉄道には乗り慣れているけれど東京の土地勘はない」状況でした。私は大の面倒くさがりで大学の下見どころかオープンキャンパスにも行ったことがなく、試験当日に初めて大学へ向かおうとしたのですが、少し早く駅に着いたため乗換案内より一本早い電車に乗車しました。この電車が東京の近くで分岐して別方向に向かうことに気づいたのは入室時間に間に合うためのぎりぎりのタイミングでした。
結果的に試験には間に合い合格もできたのですが、これを読んでいるみなさんはこういうことがないよう、事前によく調べてそのとおりに動いてほしいと思います。
▲月の写真です。受験生のみなさんの道しるべとなる光になればと思い選びました。
私の入試シーズンの思い出は、友達と不安を相談しあったり、先の見えない将来を語り合ったりしたことです。
私の高校は推薦で大学を決める人が多く、周りの同級生たちはほとんど大学が決まった状況の中での一般受験でした。数少ない一般受験をする友達と、お互い励まし合いながら受験まで準備しました。お互い支え合いながら、がんばろうと思える友達は本当に大事だと思います。受験本番が近づくと学校でも会えないことも多くなったので、会えたときとてもうれしくて、憂鬱な勉強だらけの1日がHAPPYになったことを覚えています。
みなさんもつらい受験シーズンに切磋琢磨しながらお互いを高め合える友達がそばにいますように!受験はつらいことばかりじゃないので、楽しみながら乗り越えていけたら大切な思い出になると思います!
▲受験生時代の2月のスケジュールです。
入試シーズンといえば勉強ばかり、直前の追い込みというイメージが強いと思いますが、どんなに直前でも息抜きは大事です!
サボってもいい、手を抜いてもよいというわけでは決してありませんが、適度に肩の力を抜いて、緊張をほぐすことがベストを出すためには重要だと思います。私は私大の受験が早くに終わり、第一志望の国立大の入試まで2週間ほど間が空いたので、大好きなミュージカルを観に行く日を1日作りました。その日にリフレッシュして気持ちを切り替えたことで、追い込みにもより集中して向き合えたと思っています。
受験生のみなさん、追い込まれすぎないように、けれど力を抜きすぎることもなく、ラストスパートを駆け抜けてください!!
▲高校の先生方が入試の直前にくださったお守りです。
私の入試シーズンの思い出は、満員電車でヒヤヒヤしたことです。私は、入室時間と通勤ラッシュの時間がかぶっており、乗る予定だった電車に乗ることができませんでした。地元の通勤ラッシュと東京の通勤ラッシュはあまりにも異なっていたため、びっくりしました。さらに、1本後の電車まで、少し時間があり、試験会場の入室時間に間に合うのかとても焦りました。みなさんは、受験の日に通勤ラッシュを見越したうえで乗る電車の計画を立てることを強くおすすめします。
入試はトラブルがよく起こります。どんなことが起こっても対処できるよう、余裕のあるスケジュールを組むことをおすすめします。