【定期テストと入試対策】テスト期間中の学習の向き合い方

2022年9月16日

カテゴリー : 教育情報全般

定期テストの時期が近づいてくると、定期テストのための勉強をするべきなのか、入試対策をするべきなのか、迷ってしまう方も少なくないと思います。テスト期間中に何を優先して学習するべきなのか、一般入試と推薦入試のそれぞれの場合を例に挙げながら解説します。

 

進路の目標や志望校は決まっていますか?

定期テストは、高校生にとって大きなイベントの一つですが、目指すべきゴールである志望校合格などからみると、あくまでも手段であり、目的ではありません。

 

とはいえ、せっかく貴重な時間を使って定期テストを受けるのですから、有効な活用を心がけるべきでしょう。手段として十分に活用するにあたっては、志望校などの目標を定めてから臨むのが望ましいことはいうまでもありません。以下では、志望校などの目標が決まっていることを前提に、定期テストの取り組み方について述べたいと思いますが、まだ進路の目標が決まっていない、という人は、こちらの記事(進路選択を考える)も参考に、自分の興味や関心を踏まえて、なるべく早く決めるようにしましょう。

 

教科・科目の優先順位を意識しよう。

一般入試を考えている人が重視すべき教科・科目は、当然のことながら、入試で必要とされる教科・科目です。たとえば理系の場合、共通テストのみで必要で、かつ、配点の低い地歴・公民に必要以上の労力を注ぐのは、得策とはいえません。共通テストだけでなく個別試験でも必要な教科・科目を重視し、十分な時間を確保して対策にあたりましょう。また、学習の時間配分については、基本的には、入試での配点や時間配分を参考にするのがよいでしょう。

 

一方、推薦入試等を考えている人は、基本的には、すべての教科・科目について、バランスよく高得点を目指す必要があります。また、必要となる評定平均については、特定の教科・科目だけが高く設定されている場合があります。そのような教科・科目は、優先順位を上げて取り組まなければならないので、必要とされる評定平均については、早めに確認しておきましょう。それから、評定平均に関して言えば、そのもとになる5段階評価の評価軸について、学校の先生に確認しておくことをお勧めします。評価軸は、学校によって異なりますし、定期テストだけでなく、授業態度等も重視されるケースがあります。

 

また、学校から推薦してもらうにあたり、先生と良好な関係を築くことは、決してマイナスにはなりませんので、先生からの信頼を得つつ、評価ポイントを押さえた学習を進めるためにも、評価軸を先生に確認することは有効です。定期テスト対策を重視すべき教科・科目、定期テストで重視すべきポイントも見えてきますので、是非、確認してみてください。

 

できたところも、できなかったところも、必ず復習を。

これはとくに、一般入試を考えている人に言えることですが、定期テストの復習は非常に大切です。そもそも、定期テストには、出題側(先生)が重要だと思っているところが出題されているわけですから、どの問題も、志望校合格を目指す上で重要なポイント、と考えられます。

 

定期テストについては、「できた」「できなかった」が、どうしても気になりますが、それよりも大切なのは、できたところも、できなかったところも、「次に同じ問題が出たら確実に解ける」レベルに達するまで復習すること。その際、できなかったところについて、なぜできなかったのかを丁寧に振り返るのは当然のことながら、できたところも、たまたまできただけかもしれませんので、本当にできるのかどうか、確認しておきましょう。できたところも、できなかったところも復習することで、本当に苦手な教科・科目・分野が把握できますし、自分に足りないものも理解できますので、その後の学習の質・効率を向上させることができます。問題演習については、とにかく再現性が大切ですので、復習の際には、そのことを強く意識するようにしてください。

 

推薦入試等を考えている人にとっても、復習が大切であることは同じですが、一般入試を考えている人の復習に加えて、出題する先生のクセをつかむことも、復習の目的に加えてください。英数国のような主要教科・科目は、テストの問題を複数の先生でチェックしていることが多いので、出題のクセはあまりないかもしれませんが、理科や地歴・公民については、出題する先生が限られていますので、出題にクセがあることが少なくありません。知識問題重視か思考問題重視か、短答問題が多いのか論述問題が多いのか、オーソドックスな問題が多いのか奇をてらった問題が多いのか、など、出題のクセをつかむことも、定期テストでよい点をとる上では、重要な要素といえるでしょう。

 

結果に振り回され過ぎないように。

とはいえ、毎回の定期テストについては、結果に振り回され過ぎないことも大切です。とくに、一般入試を考えている人にとっての定期テストは、上で述べたように、マラソンで言う通過タイムにすぎず、最終結果ではありません。その時点での自分自身の状況をしっかり把握することと、把握した状況を踏まえ、その後の学習につなげることが大切ですので、結果に振り回され過ぎないようにしてください。

 

なお、上で述べた「出題のクセ」などもあり、定期テストは大学入試とは出題の形式が異なるケースもありますので、自分の状況の把握には、定期テストだけでなく、模試などの結果も利用するようにしましょう。

 

そしてやはり、基本が大切。

高得点を狙うにあたっては、どうしても応用問題や発展的な問題に目が向きがちですが、土台になるのは、基礎の習得や基本の理解。定期テスト対策は、範囲が決まったタイミングでスタートすればよいと思いますが、範囲が決まったら、まずは、その範囲における基本的な問題に取り組み、確実に解けるようにしましょう。土台となる基礎基本が身に付いていなければ、応用問題や発展的な問題を解けるようにはなりませんので、無理な背伸びをせずに、しっかり足元を固め、着実に力をつけていってください。一見、遠回りに思えるかもしれませんが、到達点を高くするためにも大切なことです。

 

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