執筆者:中村勇気(Z会進学教室 西宮北口教室長)
記事更新日:2021年11月26日
【連載:高校入試を知る!】関西圏最難関国私立高校の入試制度
こんにちは。Z会西宮北口教室の中村です。この記事では、関西圏の最難関国私立高校入試の受験をお考えのみなさまに、Z会の教室がある府県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)の入試についてお伝えします。ぜひ学習や志望校選びのご参考にしてください。
最難関国私立高校について
国私立高校には、高校入学後に中学受験組と同じクラスになる(中高一貫校に編入する)学校と、高校入学後3年間、中学受験組と別クラスになる学校があります。
一般に、前者を最難関国私立高校と位置づけています。というのも、中高一貫校のカリキュラム進度は早く、中3時点で高1内容に進んでいる場合があるためです。
入学試験の日程について
京都府、大阪府、兵庫県の国私立高校の入試は、原則、統一日程で実施されますので、いずれか一校しか受験できません。ただし、一部の高校(例 大阪教育大学附属系列高校)では、統一日程と別日程で入試を実施しています。
また、統一日程の入試に加えて、1.5次入試、2次入試、後期日程、B日程のいずれかの日程で2回目の入試を実施している高校もあります。興味のある高校については、高校のホームページ等で日程や募集定員を確認してください。
なお、令和4年度(2022年度)日程は下の通りです。
・京都府、大阪府、兵庫県 2月10日(木)
※一部の高校(例 灘高校)は2月11日(金)も含めて2日間で入試を行っています。
・奈良県 2月6日(日)
【参考】
※大阪私立中学校高等学校連合会 https://www.osaka-shigaku.gr.jp/
※京都私立中学校高学校連合会 https://www.kyotoshigaku.gr.jp/
※兵庫私立中学校高等学校連合会 https://www.hyogo-shigaku.or.jp/chukoren/
※奈良私立中学校高等学校連合会 https://www.nara-shigaku.net/
求められる力について
入試の出題範囲はあくまでも中学校課程の内容です。その高校のランクが高くてもです。入試問題の中には高校課程の内容を背景とする出題も見られますが、中学課程の知識を駆使すれば解答できるよう工夫されて作問されています。例えば、問題文の中で長文で説明がされていたり、中学課程で習わない英単語には注釈をつけたりといったようにです。
ただ、最難関国私立高校に合格する生徒は、そういった説明や注釈で初めて知るわけではなく、すでに知っている場合がほとんどです。例えば、高校1年生で学習する内容は高校1年生にならないと勉強しちゃダメってことはないですね。勉強はフライングありなのです。先に知った者が有利なのは明らかですね。
とくに、最難関国私立高校を目指す場合は、入学後、中学受験で入学した生徒と勝負することになります。高校受験を突破することだけではなく、入学後のことをきちんと考えなければなりません。
小6の今、意識してほしいこと
小学校での学習を大切にしてください。出された課題は丁寧に取り組み、締切を守ってください。だらだらやるのではなく、時間に余裕が生まれるような取り組み方を見つけてください。余った時間で、本を読むも良し、体を動かすも良し、昨日できなかったことや知らなかったことが、できるようになったり、知ることができたら、今日の自分を褒めましょう。そんな毎日って素敵なことだと思います。
もし、教科の学習に興味があれば、Z会の教室でフライングしてみませんか。お待ちしています。
この記事の著者
中村勇気(なかむら・ゆうき)
兵庫県生まれ、兵庫県育ちの2人の息子を持つ親父です。関西のZ会の教室で理科と数学を指導しながら、Z会アドバンスト模試や指導記述模試で理科の作問を担当していた。そして、2015年に西宮北口教室で高校受験部門を立ち上げ、現在は西宮北口教室の教室長として従事。「子供たちに愛情を持って接する」がモットーです。
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