国語は短期間の詰め込みで得点を伸ばせる科目ではないので、夏の間もしっかり学習計画に組み込むことが必要です。今回は、Z会の京大コース担当者が、夏の「京大国語」の学習ポイントをご紹介。「この夏にやるべきこと」を解説します。
Z会からのメッセージ
今は特に他の科目の学習範囲が終わるかどうかに気を取られて、国語にまで手が回らない…という方もいるかもしれません。もちろん、科目ごとに優先順位をつけて基礎固めをしっかり行うことは大切ですが、国語は短期間の詰め込みで得点を伸ばせる科目ではありませんから、夏の間もしっかり学習計画に組み込んでほしいと思います。
この夏にやるべき「京大国語」受験対策
1)京大即応型の模試を受ける
8月には京大入試即応型の模試が複数実施されます。まずはそこを目標に学習計画を立てましょう。成績を見るだけでも参考になる部分がたくさんありますし、入試本番と同じ形式で時間を計って解く経験は一回でも多く積んでおけるとよいでしょう。
2)古文・漢文の基礎を固める
通信教育の答案を見ていると、夏の時点では古文・漢文の基礎がまだまだな人が多いです。秋以降は実戦演習が本格的に始まり、京大志望者にとっては共通テストを見据えた漢文対策に取り組む時間が限られるので、夏の間に何とかする必要があります。まずは重要単語を押さえるとよいでしょう。
特に「おどろく」「故人」など現代語とは意味が異なる語を優先的に覚えるのがポイントです。同時に文法の確認をしていき、その後、古文・漢文の文章を丁寧に1題1題読解していくことをお勧めします。「単語」は大意を摑むため、「文法」は精読するために必要なので、両方をバランスよく鍛えていきましょう。
3)国語に取り組む時間を定期的に作る
国語は英語と同じで、定期的に演習しないと読解力が加速度的に落ちていきます。「塾も学校もないから1週間まったく国語をやらなかった……」となってはあとの祭り。最低でも2~3日に一度は学習の機会を作りましょう。
特に京大模試前の1週間は復習中心でもよいので、2日に一度は触れるようにしておくとよいでしょう。理系の方は国語を後回しにしがちなので要注意です!
4)記述式の新しい問題に取り組みつつ、一度解いた問題をもう一度解き直す
京大入試はすべて記述式問題なので、記述対策は必須です。夏の段階では必ずしも京大即応形式の問題でなくてもかまいませんが、一度は過去問など京大即応形式の問題を解くようにしましょう。
その際、大切なのはもう一度解き直して自分の理解度を確認すること。国語は英数と違って、解答に必要な知識や方法論を明確にしづらい科目です。そのため、模範解答や解説を読んでわかったような気になっても、もう一度解いてみるとボロボロ……ということがよくあります。必ず解き直すようにしましょう!
大まかな方針として、京大模試前はこれまでに取り組んだ問題の復習を中心に、京大模試後は新しい問題に一つひとつじっくりと取り組むことを意識してみましょう。
Z会の京大講座・ご案内
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◯Z会の添削問題は、難易度の高い問題や自分では採点しにくい問題に取り組むことができ、とても役立ちました。(京都大学総合人間学部)
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