2026年度「京大生物」徹底分析 傾向と対策

Z会の大学受験担当者が、2026年度前期試験を徹底分析。長年の入試分析から得られた知見もふまえて、今年の傾向と来年に向けた対策を解説します。

Z会生物担当者からのメッセージ

2023年度以降、ケアレスミスが許されない高得点での競争になる出題が続いています。理解があいまいな分野を残してしまうとかなり苦しくなります。出題範囲全体について正確な知識理解を身につけて臨む必要がありました。考察問題は、設問に沿って考察を深めていく構成のことが多く、ある設問で勘違いをするとその後も誤ってしまいます。条件の見落としがないように、要点を押さえた速読を演習時から意識しましょう。
論述問題では、設問の要求を正しく理解したかどうか、要求に対して的確に論述できたかどうか、といったところで、差が開きます。学習時間が限られてくると、生物の問題演習では、考察論述問題も要素だけ挙げて答え合わせ…となりがちです。しかし、個別試験に向けては、実際に手を動かし、文どうしのつながりも意識して論述する演習を、一定量取り入れるようにしてほしいところです。そして、それにはZ会の添削問題が最適だと、自信をもっておすすめします。


今年度の入試を概観しよう

分量・難易度

(昨年度比)

  • 分量:変化なし
  • 難易度:変化なし

出題・解答の形式

  • 各分野から出題されるが、「遺伝情報の発現」および「生態と環境」からの出題頻度が比較的高い。
  • 教科書に掲載のない、初見の題材をもとにした出題が基本となる。
  • 近年は知識問題と考察問題がバランスよく出題される。

2026年度入試の特記事項

  • 総ページ数は減少したが、論述問題はじめ設問数が増えたため、負担感は2025年度並である。
  • 一部教科書の本文には記載されていないような、やや細かい知識を問う設問があった。

合否の分かれ目はここだ!

  • 2023年度以降、解ける設問でケアレスミスせずに確実に得点することが重要な出題構成が続いている。生物問題Ⅰ問1〜4、生物問題Ⅲ問1・5、生物問題Ⅳ問1〜3のような教科書レベルの知識で解答できる問題また、生物問題Ⅱ問2・5のような基本的な遺伝・計算問題、そして生物問題Ⅰ問5〜7や生物問題Ⅲ問2〜4や問6・7、生物問題Ⅳ問7・8のような取り組みやすい考察問題は、条件の見落としなどのミスをせずに、確実に解くようにしたい。そうして生物問題Ⅲ問9や生物問題Ⅳ問5・6のような考察問題に取り組む時間を作り出そう。思い出せない用語、まとめきれない論述などがあれば、時間配分次第ではとりあえず先に進み、時間が余れば戻る選択もありだろう。
  • なお、以前のような難易度の高い設問を織り交ぜた出題だと時間内に解答作成をすべて終えるのは難しくなる。難しい出題であっても、解ける設問で確実に得点を重ねることが必要である。論述問題では、わかっていないことまで無理に踏み込まず、読み取れる内容を設問の要求に沿って簡潔に記し、無駄な失点を防ぐこと。

さらに詳しく見てみよう

大問別のポイント

生物問題Ⅰ (A):細胞の構造、(B):細胞内小器官に含まれるタンパク質  [標準]

(A)は、問1エ以外は基本的な知識を問う設問であり、確実に解答したい。(B)問5は、操作3によって脂質の膜からタンパク質X・Yが分離されることに注目。

生物問題Ⅱ CGGリピートの伸長変異と転写量への影響  [やや易]

問3・4は、リード文に減数分裂や初期発生過程(受精から数回の体細胞分裂)でCGGリピートが伸長する変異が起こるとあることから、初期卵割での割合が個体に引き継がれると考えてよい。

生物問題Ⅲ (A):ブラシノステロイドの暗条件での作用、(B):海馬と扁桃体の機能  [標準]

(A)問2について、植物は植物ホルモンを表皮から吸収できるため(種無しブドウ作出時などを参照)、土壌中のブラシノステロイドは植物体内に移行すると考えられる。(B)問7について、扁桃体の機能が低下しているということは感情を喚起する内容に反応しない、中性的内容と同様の反応を示す、ということになる。問9について、話すことも書くことも筋運動が関連する。

生物問題Ⅳ (A):窒素の代謝と根粒菌の系統、(B):鳥類の群れサイズ  [やや易]

(A)の問1〜4の知識問題は確実に解答したい。問5は、これを間違えると問6の解答も難しくなるので、表1を丁寧に確認して解答する。(B)問7では1日の行動で、「休息」「競争」「警戒」の合算が最低のときに「採餌」が最大になる。また問8について、鳥Bは、鳥Aと比べて群れサイズに関わらず「休息」「競争」が一定の時間異なるだけなので、鳥Aと鳥Bで一番多く観察される群れサイズは変わらない。

攻略のためのアドバイス

京大生物の要求

要求① 関連分野と連動した知識

ハイレベルな勝負になる京大生物では、教科書レベルの知識で対応できる用語問題や論述問題での失点は許されない。教科書と図説を参照する習慣を身につけよう。教科書で太字になっている語については単純に暗記するだけでなく、関連する生命現象と合わせて、自分の言葉で説明できるようにしておくこと。

要求② 実験データの読解力

京大生物は、初見の題材の出題が多く、見慣れない実験の手法やデータを的確に読み解く必要がある。そのためには、条件や結論を箇条書きにして整理する訓練が有効。まずは標準レベルの実験考察問題に取り組むところから始め、徐々に京大レベルに近づけていこう。

要求③ 考えたことを的確に伝える論述力

論述力は自分の手を動かして答案を書き上げることが何よりも大切。実戦演習を重ねる中で、仮説→実験→結果→考察→仮説という一連の流れを自分なりに整理する癖を身につけ、論述に必要なキーワードを集めることから始めよう。書き上げた後は、独りよがりな答案になっていないか、添削してもらうとよい。

京大生物 攻略のために

知識の完成

なるべく早く要求①の完成を目指すこと(遅くとも高3の夏をめざそう)。とくに、「生物の進化と系統」の系統や「生態と環境」については理解のあいまいな部分が残りやすいので、図説なども活用し、計画的に学習を進めよう。

演習量の確保

入試形式の演習問題になるべく数多くあたり、要求②・③のレベルUPを図ろう。典型・頻出問題は一通りこなしておくこと。Z会の通信教育でも、京大の出題レベルに合わせて典型・頻出問題を出題していく。

速読・速解の習得

問題の分量が多いこともある京大生物では、なるべく全部の設問に手をつけられるよう、問題を解くスピードも重要になってくる。本番の入試を意識して、時間配分にも気を配った演習を積もう。

Z会でできる京大対策・ご案内





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