新大学入試初年度をまもなく迎えますが、どういった点が変更になるのでしょうか。京大の変更点についてまとめていきたいと思います。
京大の一般選抜(前期試験)での変更点
【変更点】共通テストの英語の配点
第一段階選抜実施時に、リーディング(大学入学共通テストにおける配点100点)は150点満点に、リスニング(大学入学共通テストにおける配点100点)は50点満点になるように換算し、合計200点満点を各学部・学科が定める配点に換算して利用します。リスニングを免除された者については、リーディング(大学入学共通テストにおける配点100点)を200点満点になるように換算し、各学部・学科が定める配点に換算して利用する。
【変更点】新型コロナウイルス感染症への対応
:個別試験は、高等学校の教科書にいわゆる発展的な学習内容などとして掲載されるような事項を題材とする問題は、設問中に必要な説明を加えるなどして出題する。
:新型コロナウイルス感染症に罹患したため、受験ができなかった方を対象とした「追試験」を3/22(月)、3/23(火)実施。
共通テストの「英語の「大学入試英語成績提供システム」を使用した英語資格・検定試験の実施見送り」「数学・国語の記述式問題導入見送り」を受けて、最終的に変更は少なくなりました。
また、新型コロナウィルス感染症に伴う対応についても発表されています。
京大の特色入試での変更点
2016年度から始まった「能力」「意欲」「志」を多面的・総合的に評価する「京大特色入試」。特色入試では以下のような変更点があります。
【変更点】理学部特色入試に「生物科学入試」新設
従来の数学を問う入試は「数理科学入試」となり、あらたに「生物科学入試」が新設。
〈生物科学入試:概要〉
提出書類、口頭試問、共通テストで合否が決まります。一次選考は調査書、学業活動報告書、及び学びの報告書で判定、二次選考は一次選考合格者に口頭試問で選考します。口頭試問は、生物科学に対する意欲や、知識や適性、意見を論理的に述べる能力を評価、合否は共通テスト(900点)と口頭試問(300点)の結果で判定。
【変更点】医学部医学科特色入試での変更
2020年度入試:センター試験を課さない
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2021年度入試:判定には使わないが共通テストの結果を提出する。
国語 | 『国語』 |
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地理歴史・公民 | 『世界史B』、『日本史B』、『地理B』、『倫理,政治・経済』から1科目を選択。
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数学 | 『数学I・数学A』『数学II・数学B』 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目を選択。
『物理基礎』、『化学基礎』、『生物基礎』、『地学基礎』 「物理」「化学」「生物」「地学」の選択も可。 |
外国語 | 『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目を選択。
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2次選考=2020年度入試:小論文試験、面接試験
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2次選考=2021年度入試:口頭試問、面接試験
※口頭試問は、物理・化学・生物に関する資料を読んで、レポートを作成。それに基づく口頭試問を行う。論理的思考力や文章構成力などを評価する。
【変更点】農学部食品生物科学科特色入試での変更
大学入学共通テストにおいて、外国語の利用を取りやめ。しかし、第二次選考の口頭試問において基礎学力、論理的思考力に加え、新たに英語論文の読解力について評価する。
特色入試は一般選抜に比べて変更が多くなります。受験を考えている方は、しっかりと実施要項を読んで備えていきましょう。
入試問題はアドミッション・ポリシー(大学入学者受け入れ方針)をベースに作成されますので、しっかりと京大のアドミッション・ポリシーをおさえながら対策を進めていきましょう。