開成中学校 2025年度合格体験記

開成中学校に合格されたKさんとお父さまにお話をうかがいました。

 

 

開成中学への合格、おめでとうございます。合格発表時の様子を教えていただけますか。

父:
合格発表は2月3日の正午で、本人はちょうど併願校の受験中でした。妻は付き添って受験会場に行っていたため、私が一足先に合格発表のウェブサイトで結果を確認したんです。結果はすぐに妻に伝えたので、息子は試験後に妻から「合格」の結果を聞いた形ですね。普段からあまり感情を外に出さないタイプなので、大きなリアクションはなかったようですが……。

Kさん、合格を知ったときは、どんなお気持ちでしたか。

Kさん:
入試では、理科と社会はかなりできた手応えがあったのですが、それでもやっぱり結果がわかるまでは不安で……。なので、結果を聞いたときに一番に感じたのは「まさか自分が!」という気持ちでした。本当にびっくりしました。

表情には出さずに驚いていたのですね!
中学受験は、どなたが最初に提案されたのですか。

父:
私です。
私たちは都内に住んでいますが、中学受験をするのがごく一般的な地域なんです。幼稚園の頃から、ほとんどの子が「いずれは中学受験する」と言っているような環境でした。また、「高校受験は大変だ」という話も聞いていたので、この子が小さい頃から漠然と「うちも、私立の中高一貫校に進学した方がいいのかな」と考えていたんです。

まわりのお友だちも、中学受験を検討されているような環境だったのですね。

父:
そうですね。また、息子は小さい頃から、知的好奇心が旺盛なタイプでした。
幼稚園のときに私のお古のパソコンを一台渡したら、思考錯誤しながら夢中でいじったり、YouTubeで英語の動画を見て喜んだりして……。そんな様子を見て「中学受験に向いているタイプかも」と感じていました。

 

志望校はどのように絞っていかれたのですか。

父:
5年生頃から、息子といくつかの学校の学園祭に足を運び、雰囲気や施設を見て回りました。開成の文化祭には9月に行ったのですが、ちょうど校舎を建て替えたばかりということもあり、とてもきれいでよい印象でしたね。
文化系の展示が豊富で、科学系やプログラミングなど、その種類の多さに驚きました。高校生も一緒なのでとても活気がありましたし、内容もどれも本格的で、息子も「楽しそうだなあ」と引き込まれているようでした。

文化祭で、気持ちがぐっと開成に傾いたのですね。

Kさん:
開成の文化祭は、想像以上に本格的でレベルが高く、びっくりしました。
活躍する先輩たちを見て「自分もこの環境で一緒に勉強したい」と思いましたし、展示を見る中で「開成のコンピュータ部に入りたい!」と強く思いました。
もともとプログラミングが好きで、ずっと独学で初心者向けのプログラミングを勉強していたのですが、開成に入れたら、もっと専門的なプログラミング言語を使って本格的なゲーム作りに挑戦してみたい……と、夢が膨らんだんです。それからは、開成に行くことを目標に、受験勉強を頑張りました。

父:
余談ですが、息子はかなりプログラミングに打ち込んでいまして。5年生のときは、小学生向けのプログラミング大会で全国大会まで進み、準優勝したんですよ。

全国大会で準優勝!すごいですね!

 

中学受験の勉強は、いつからスタートされたのですか。

父:
「受験しよう」と決めた3年生の春から、まず塾探しを始めました。自宅から近い大手受験塾に通うことに決め、国語、算数、理科、社会の受講をスタート。ただ、そこは他塾に比べて宿題が少なく、少し余裕があったんです。さらに、算数が苦手だったので「もっと強化したい」という思いもあり、4年生の終わりからZ会中学受験コースも始めることにしました。

Z会と塾の両方で受験勉強をすすめていたのですね。

父:
そうですね。Z会は、やはり自宅で好きな時間に勉強できるところが魅力的でした。塾がない日の夕食後などに、2時間ほど集中して取り組んでいました。
また、Z会の教材はハイレベルで難問が多く、志望校別の対策講座(※)があるのもよかったです。本科講座は、2種類のプランから教科ごと自由に選べたので、塾で順調だった国語・理科・社会は要点集中プランを選択。苦手な算数に関してはしっかりフォローしたいと思い、トータル指導プランを選びました。

(※)中学受験コース6年生では、専科「志望校別予想演習」「頻出分野別演習」を開講しています。

Z会中学受験コースのプランを教科ごとにうまく選択することで、受験塾との両立を実現されていたのですね。Z会の教材の中で、役立ったものはありますか。

父:
授業映像、授業ノート、毎日練習ブックの国語・算数、実力テストなど、よく利用していました。中でも授業映像は、先生の話がわかりやすく、耳で聞きながら学習することで、難しい内容でもすっと頭に入りやすかったようです。息子は社会が得意だったのですが、授業映像を見ながら地名や人名を漢字で書けるように努力し、さらに自信がついたように思います。子ども一人でもしっかり学習を進められる点が、非常によかったですね。

算数に関しては、トータル指導プランで月例テストにも取り組んでくださったかと思います。返却後の添削指導はいかがでしたか。

父:
月例テストの添削指導は、とてもわかりやすく、ありがたかったです。「自分が苦手な問題は何か」がよくわかりましたし、できなかった問題は必ず見直すようにしていました。復習する際は、「なぜできなかったのか」という原因までしっかり理解することを大事にしていました。
息子の場合、計算問題はできたのですが、図形問題が苦手で…..。克服するために、Z会教材の図形の問題や、図形に特化した市販の問題集を何度も解きました。Z会の図形問題は非常にレベルが高く、よい演習を積めたと思います。繰り返すことでだんだんコツをつかみ、理解を深めることができました。月例テストの添削指導のほか、成績やマンスリーチェックもよく見ていて、自分の状況や立ち位置を客観的に把握するのに役立ちました。

Z会の学習は、自ら進んで取り組まれていましたか。

父:
いえいえ、そこはまだ小学生ですし、放っておいたら何もやらなかったと思います。大人のフォローはあった方がいいと思ったので、大まかな学習計画は妻が立て、進捗状況の確認や丸つけも手伝っていました。ただ、受験の主役はあくまでも息子本人なので、親がガミガミ言いすぎると逆効果になるような気もして……。親である私たちは、子どもにストレスをかけないように気をつけながら、時折声をかける程度にとどめていました。
基本的には「自分のことだから、好きなようにやればいいよ」という感じで、本人のやる気に任せることを大事にしていましたね。声をかければ、きちんとやるタイプだったので、教材をためることもなく、Z会から届いたものはすべてこなしていました。

Kさんの自主性を大切にし、親子のいい距離感を保ちながら勉強のサポートをされていたのですね。

 

続いて、模試や過去問の取り組みについて教えてください。模試は、いつから何回くらい受験されましたか。

父:
模試は4年生から受け始めました。6年生からは、通っていた塾で毎週模試があったので、合計30回くらい受けたと思います。
成績はいいときも悪いときもありましたが、6年生になると比較的好成績をとれるようになってきて、「そこそこいけるんじゃないかな」という手応えを感じられるようになりました。模試でできなかった問題は、後日必ず振り返って確認するようにしていました。

模試は、返却された後の振り返りを重視されていたのですね。過去問はいつから解き始めましたか。

父:
過去問は6年生の10月から解き始め、開成に関しては5年分取り組みました。やはり、だいぶ難しかったみたいですね。過去問についても「次に活かす」ことを目標に、できなかった問題は解説をじっくり読み込んで解き方を考え、理解していきました。

6年生の秋には、専科の「志望校別予想演習・開成」も受講されていますが、受講のきっかけを教えてください。

父:
実は、6年生からはほぼ毎日塾があったので、Z会中学受験コースの本科はいったんストップしたんです。しかし、Z会からのお知らせで、開成志望者向けの専科講座があることを知り、受講することにしました。
ちょうど1月は学校で風邪やインフルエンザが流行って、あまり登校しなかったので、その分、専科や過去問に集中して取り組むことができました。

この専科講座の難度はかなり高かったのではないかと思いますが、いかがでしたか。

父:
本人はめったに弱音を吐かないので「もう嫌だ」とか「難しい」とか言うことはなかったのですが、解くのに時間がかかっていたので、苦労したのではないかと思います。それでも最後はすべての問題を解ききって、提出課題も出していました。特に最後の入試予想問題は、受験直前の予行演習として役立ったと思います。

Kさん、難問揃いの専科教材を解き進める上で、取り組む際の工夫があったらぜひ教えてください。

Kさん:
そうですね……。わからない問題もけっこう出てきましたが、解説を読んだりテキストに戻って調べたりして、自力で解決していきました。それでもわからなかったときは、いったんほかの問題を解いて頭をリフレッシュさせていたかな。そのあと再び戻って考え直すと、新たな視点から問題を見ることができ、解決につながることがありました。専科は難しかったけれど、その分、力もつき、いい経験になりました。

 

受験勉強は、長い期間いかにモチベーションを保つかも大きな課題ですよね。受験に対して、途中でモチベーションが落ちてしまうことはなかったですか。

Kさん:
通っていた塾では、周りのレベルが高くて、自信をなくすこともありました。周りとの差を感じて落ち込んだときは、「とにかく復習しよう」と思い、過去の問題に取り組みました。自分のできることを地道に積み重ねることで、だんだん自信を取り戻せたような気がします。あとは、学校の友だちと話したり趣味を楽しんだり……やっぱり気分転換の時間があったからこそ、勉強も頑張れたのだと思います。

父:
6年生のときはほぼ毎日が塾だったので、遊ぶ時間がなかなか取れず、少しかわいそうだと思う時もありました。そのかわり、自由時間があれば息子の好きなようにさせていましたね。タブレットでの動画視聴やゲームを楽しむことで、ストレスを解消していたようです。
勉強もそうでしたが、遊びにおいても「親がでしゃばってあれこれ言うのはよくないのではないか」と思っていたので、ある程度やりたいようにやらせてあげて、本人がストレスをためないように気をつけていました。オンオフをうまく切り替えることで、最後まで「開成に行きたい、そのために勉強を頑張ろう」というモチベーションを維持できたのではないかと思います。

 

受験を経て、Kさんのどんなところに成長を感じられますか。

父:
しっかりと自学自習の習慣が身についたことで、落ち着いて物事を考えられるようになったと思います。その結果、何事にも粘り強く頑張れるようになったのではないでしょうか。

最後に、中学受験に向けてZ会でがんばっている読者のみなさんへ、メッセージをお願いします。

Kさん:
苦しいことがあっても絶対にくじけないでください。ふだんの勉強でもテストでも、あきらめないことが大事です。努力はきっと報われます!

父:
息子が第一志望に合格できたことは、非常によかったと思っています。ただそれ以上に、「開成に行くんだ」という自分で決めた目標に向けて何年も努力し続けてきたこと自体が、息子にとっての大きな成長になったと思うんです。
Z会での学習を通じて、息子は自分のわからない問題や弱点に向き合い、じっくりと考え、自力で乗り越える力をつけることができました。こうした経験は、今後の人生にも必ず役立つと信じています。
サポートする保護者の方は、子どもの伴走者として気持ちに寄り添いながら、一緒に前進していってほしいと思います。たとえば、子どもだけに勉強させるのではなく、親御さんも一緒に資格取得を目指すなど、勉強の楽しさや必要性を身をもって伝えていくことが大切なのではないでしょうか。お子さんと二人三脚で、ぜひ中学受験に挑戦してください!

 

 Z会からちょこっとアドバイス

【Z会中学受験コース 専科】

Kさんは、Z会中学受験コース 専科の「志望校別予想演習」の開成を受講してくださっていましたね。
中学受験コース6年生では、頻出分野の重点対策ができる「頻出分野別演習」と対象6校の入試予想問題に挑戦する「志望校別予想演習」を専科として開講中です。
1講座あたり全3回の短期集中講座で、丁寧な添削指導を受けることができます。

頻出分野別演習」は、志望している学校によっておすすめの講座が異なりますので、「志望校別おすすめ受講講座」の表を参考にご検討ください。
また、筑波大附属駒場・開成・桜蔭・灘・甲陽学院・神戸女学院の6校を志望される方には、「志望校別予想演習」を受講することをおすすめしています。

この時期は、過去問題や模擬試験、時事問題対策と、取り組まなければならないことが多くなります。志望順位の高い学校の対策となる講座の中から、無理のない講座数を見きわめ、志望校に合わせた得点力を伸ばしていきましょう。

最後に「Z会で取り組んだ問題と同じテーマの問題が入試で取り上げられた」というケース、中でも開成の入試でZ会で解いた問題と似たものが出題されたという例をご紹介します。
こちらからご覧ください。

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※中学受験コース6年生・専科[2026年度入試対応]の申込受付は、2025年12月上旬までとなります。お早めにお申込みください。今、お申し込みいただいた場合も、提出課題は2026年4月末までご提出いただけます。

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