2020年度から小学校で必修化された「プログラミング教育」。中学校・高校でも学びが拡充され、2025年の大学入学共通テストからは、プログラミングなどを学ぶ教科「情報」がほとんどの国立大学で受験教科として課されるなど、ますます重要度が増しています。ではなぜ、小学校からプログラミングを学習する必要があるのでしょうか。「入試」という切り口から、Z会のプログラミングシリーズ開発責任者が解説します。
※本記事は、2021年10月28日に「Z-SQUARE」上で掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。
近年、学習指導要領の改訂とともに、小学校・中学校・高校の学習内容とその先にある入試の形が大きく変わっています。「お父さんやお母さんの子どものころは、こうやって勉強をして入試を突破したんだよ」という過去の経験があてはまらなくなりつつあるのです。では、どこがどう変わったのか。新しい学びであるプログラミングと入試とのかかわりを中心に、Z会に多く寄せられる質問にお答えしていきます。

解説:今里真(株式会社Z会 STEAM教育教材開発責任者)
1)なぜ、大学入試でプログラミングが必要になるのか

2)プログラミングで身につく「情報活用能力」は中学入試にも
3)小学生のうちにプログラミングを学ぶ意義
4)開発責任者が語る、Z会プログラミングシリーズの特長
<コラム>近年の入試で求められる力
ここまで述べてきたように、小学校からプログラミングを学ぶことは、入試のためだけではありません。しかし、一方でこれらの力は実際は「入試」においてもとても重要な力でもあるのです。なぜなら最近の「入試」では暗記だけではなく、

といった力が問われます。
さらに、主体性・多様性・協働性については、2021年から、文部科学省の方針により多くの国公立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学をはじめとする私立大学の一般入試の出願時に、高校での活動にからめて受験生本人に記載を求めたり、面接試験で問うようになっています(これらを点数化して加点し、合否ライン上に位置する志願者の選抜に用いると公表している難関大学も多くあります)。
また、自分の考えを書かせる問題が増加しているということは、
といった姿勢を求めるようになってきていることの表れといえます。
5)Z会プログラミングシリーズにいただくご質問
6)Z会プログラミングシリーズのおすすめ講座
Z会プログラミングシリーズでは、お子さまの学年に合った講座をご用意しています。下記を参考にしていただき、お子さまに合ったものをお選びください。
講座ラインナップと推奨学年
●:推奨学年
◆プログラミングにふれたことのない年長・小学1〜2年生には…
→「プログラミングはじめてみる講座」がおすすめ!
「プログラミングって楽しい!」と、お子さまだけでなく、保護者の方も夢中にさせる、3カ月間の取り組みやすい講座です。画面上でロボットを動かしたり、ゲームをつくったりしながら学習をします。タブレットまたはパソコンがあればすぐに受講開始できますので、迷ったらこの講座をお選びください。スモールステップで進めていくので、すいすい取り組めます。

◆ロボットプログラミングを体系的・実践的に学びたい小学1〜4年生には…
→「プログラミングみらい講座 with KOOV®」がおすすめ!
『みらいワーク』というZ会オリジナルテキストとKOOV®(クーブ)というカラフルなブロックを使って、楽しくプログラミングを学ぶ講座です。プログラミングを単なる知識や技術で終わらせず、課題解決に活かす大切さを体験しながら、多角的に学ぶことができます。

◆将来必ず必要になる「情報活用能力」を一足先に身につけておきたい小学5・6年生には…
→「Z会プログラミング中学技術活用力講座」がおすすめ!
情報活用能力や論理的思考力などが求められる情報化社会で将来活躍する人材の育成を目指し、「中学生までに学ばなければならないこと」をきちんと体系立てて学ぶことができる講座です。
最先端のプログラミングアプリで学ぶ3カ月の講座と、Raspberry Pi 400を使ってさまざまなソフトウェアを実践する12カ月の講座をご用意。どちらも充実のテキストが学びをナビゲートします。
わかりやすいオリジナルテキストで必要な「知識」をしっかりと学び、学んだことを「web・ソフトウェア」などの画面上の世界で「実践」します。
「知識+実践」という構成により、学んだことをすぐに体験・実感することで深く理解することができるため、コンピュータや情報ネットワークの仕組み、情報に関する技術の活用やリテラシーなど、中学生までに学ぶべきことを本当の知識として身につけることができます。
これからの社会に必要な情報活用能力を身につけることはもちろん、高校受験のための内申点対策や、大学受験の6教科8科目化への対応として、早めの受講がおすすめです。
