文脈を把握する読解力と日本語・英語の確かな記述力の養成がポイント。
内容説明・自由英作文など、記述式の問題で確実に得点できるよう、自分で考えて書く訓練が重要。
*分量:変化なし *難易度:やや難化(昨年度比)
■概要 (105分)
* 出題・解答の形式
- 長文読解問題2題、対話文問題1題、自由英作文1題という大問構成。
- 長文読解問題は記述式・客観式混合。内容説明や英文和訳、文や語句の空所補充が出題される。
- 対話文問題は英問英答形式が中心。本文の内容に関連する自由英作文が含まれるのが特徴。
* 特記事項
- 全体的な出題構成には変化なし。
- Ⅰ、Ⅱの長文読解問題では、2年続けて出題されていた和文英訳や、語句整序の出題はなかった。
- Ⅰ 和文英訳問題が出題された。そのほか、2022年度はⅡで出題されていた語句整序問題が出題された。
- Ⅲ の対話文問題では、発話に込められた感情やニュアンスを問うような問題はなかった。Ⅳ の自由英作文では表・グラフを基にした出題が続いていたが、図について説明するという形式に変わった。設問が2つ出題され、それぞれに対して30~50語で解答をまとめるという点は2023年度と同じ。
■各問の分析(難易度は名大受験生を母集団とする基準で判定しています)
Ⅰ:長文読解(インドのクレーターであるロナーの地質的、文化的な意義)[標準] 約650語の論説文。問1は文章全体の趣旨を説明する文の空所に入るフレーズを選択する問題。本文を最後まで読み切らなくても答えに辿り着くことはできただろう。問2は近年出題が続いている各段落の冒頭の空所に入る1文を選ぶ問題。各段落のトピックを丁寧に読み取ることが求められる。問5の内容説明問題は、該当箇所が直後にあることはわかりやすいが、指定語数内でまとめるのに苦労したかもしれない。問6の和訳は構文的には難しいところはなく、単語の訳出がポイントとなった。 |
Ⅱ:長文読解(親切な行為がもたらす効果)[標準] 約690語の論説文。問1の内容説明問題は、具体例の該当箇所が本文中に複数あるので書きやすいものを選んで答えればよい。問2の空所補充問題は選択肢の中にやや難しいものも含まれており、文脈の的確な把握がポイントとなった。問3、問5の和訳問題では、名詞表現や主語の動名詞を自然な日本語に訳出する工夫が求められた。 |
Ⅲ:対話文(歴史的な出来事についての祖父と孫の会話)[標準] 約550語の対話文。問3は会話文の最初の部分が該当箇所だが、選択肢中の本文の言い換え表現がややわかりにくかったかもしれない。問6は、例年通りの自由英作文で、科学技術の進歩を考えると将来について楽観的に感じるかどうかについて20〜30語で述べるという出題であった。 |
Ⅳ:自由英作文(錯視について)[やや難] ミュラー・リヤー錯視の図について、30~50語で書かせる設問が2題出題された。問1は図を見たことがない人にどのような図なのかを説明する問題。線分の両端に付けた図形の向きにより線の長さが異なって見えるという現象であることはわかっても、英語で表現するのは難しい。問2はミュラー・リヤー錯視が人のものの見方について示すことを説明する問題だが、書くべき内容を思いつくのに苦戦したと思われる。 |
■求められる力とその養成
- 長文読解問題では、段落の要旨をとらえながら読み英文の論理展開をつかむ「大意把握力」と、正確な語彙・文法・語法の知識を必要とする問題に対応するための「細部把握力」が必要とされる。
- 対話文問題では、自分の考えや意見を述べる自由英作文が課されることが多い。指定語数が少ないので、さまざまな構文や定型表現などを身に付け、柔軟に対応できるようにしておきたい。
- 自由英作文ではどのような形式の出題でも慌てず対応できるよう、基本英文を用いて自分の考えや意見を筋道立ててまとめたり、図やグラフを描写したりするなど、幅広い練習を積んでおきたい。
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