大学入試改革に伴う小論文の傾向 〜近年の難関大入試で求められる力とその身につけ方【後編】

前編では、大学入試改革以降、小論文や国語の試験での出題状況や、難関大入試やその先の社会で求められる力について解説しました。

前編はこちら

では、その力はどのように身につければよいのでしょうか。
前編に引き続き、Z会の高校生向けコース国語・小論文担当が解説します。

 

難関大入試やその先の社会で求められる力とは

各大学・学部のアドミッションポリシーの内容は異なるものの、総じて重要視される力として、以下が挙げられることは、前編で述べたとおりです。

  • 簡単には解決できず、答えが一つに定まらない社会の問題について、自分なりに思考し意見を発信する力
  • 高校までに学んだ内容を大学に入ってからの学びと結びつけ、社会において役立てようとする力

これらの力はどのように身につけるとよいでしょうか。

 

社会に興味関心を持ち、学びと結びつける

難関大入試やその後の社会で役立つ力を身につけるためには、社会について関心をもち、高校や大学の学びを社会と結びつけてとらえることが重要です。
日頃から新聞やニュースなどに目を通して最新の社会の状況を知っておくことに加えて、いま学校で学んでいること・将来大学で学ぼうとしていることが現代の社会とどのように関連しているのか、理解や思索を深めることが求められます。
社会と学びを結びつける習慣を身につけていきましょう。

 

知識をアウトプットし、対話的・協働的に学習を進めることも大切

単に知識を「インプット」するだけでなく、読み取った内容や、読解を通じて考えたことなどを自分なりにまとめて表現する「アウトプット」の経験を多く積むこともまた求められます。
特に国語の記述、小論文の論述などは、一人で書いた内容を見直すだけではどうしても「自分では書けたつもり」になってしまいがちなため、表現した内容を他者に見てもらい、意図が伝わる内容になっているか、読みづらい箇所や改善の余地のある箇所がないか、といったアドバイスを受けることが、国語・小論文どちらの科目においても重要です。

【Z会の[専科]小論文での添削サンプル】
人に見てもらうことで気づけることがあります。

 

Z会の国語・小論文講座でできる難関大入試対策

Z会では、これからの社会のあり方についての視野を広げられるような文章・題材の選定にこだわっています。
大学入試では、国語はもちろん、小論文においても課題文の読解がカギとなる出題が多いため、1題の取り組みから多くを学べるように、と考えているのです。
難関大入試で頻出の文章ジャンル、かつ、学びを深められる問題文を通し、設問を解きながら理解や思索を深めていけるような出題にしています。

毎月の添削問題では、実際にアウトプットとして答案を作成し、プロの添削者による添削指導を受けることができます。「自分では伝えたつもり」であっても内容の過不足や誤解があった箇所が明確になりますし、どのように直せばよりよい内容・表現になるか、といった改善に向けた指導を継続的に受ける意味は大きいでしょう。詳しい解説も参考にして、「感覚」ではなく「論理的」に内容を押さえて読むための方法論を身につけた多くの先輩が、難関大学の合格を手にしています。

特に小論文講座では、論理的に意見を伝えるための文章の型や構成、テーマやその根拠の掘り下げの仕方など、合格水準に達するための書き方・考え方を段階的に学ぶカリキュラムになっています。総合型選抜・学校推薦型選抜で求められることの多い「志望理由書」や「活動実績書」などの作成にも役立つ文章力・表現力を、しっかり鍛えることができます。

 

Z会の高校生向けコース国語・小論文担当より Z会で学習を考える皆さんへ

皆さんは将来、お互いに多様性を認め合う世界の中で、確固たる自己を保って生きていくことが期待されています。そのためには、偏りのない多くの知識と、他者を容認できる精神が必要です。私たちは、そうした資質を備えた人物の育成の一助となることをめざして、小論文や国語の教材を作成しています。

もちろん私たちは、受講生の皆さんが志望校に合格することを一番に願っていますが、それだけにとどまらず、皆さんの一生にわたる財産となるような知的体験をZ会の講座の中でしてほしいのです。
厳選した課題文や設問、充実した解説、そして何よりも添削者による一人ひとりの答案に応じたきめ細かな指導によって、合格に必要な知識や論述スキルが身につきますが、Z会の小論文や国語講座の効果はそれだけではありません。
将来を見すえた教材および指導システムの相乗効果によって、皆さん自身が自らの意思で考えることができるようになり、人としてひとまわり成長できるような学習体験を提供したいと考えています。

自分の考えを伝えるために小論文を何度も推敲したり、国語のハイレベルな問題に向き合って伝わる文章にまとめあげたりするのは、決して楽な作業ではありません。テクニックだけわかれば、あとは要領よくやりたい、と思うこともあるでしょう。しかし、大学入試に向けてどのみち勉強しなければならないのなら、「最低限の学び」ではなく「密度の濃い学び」をしてほしい、と思います。
将来、人生のどこかの地点で過去を振り返った時に、「そういえば、Z会の国語・小論文講座でこんなふうに考えたことがあったな」と思い出してもらえる機会がたくさんあることを信じています。

 

 

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