Z会の教室 2021年度 合格体験記 合格者インタビュー2

京都大学 工学部 物理工学科 合格

T.Y.さん 兵庫県立神戸高等学校卒業

受験生は勉強以外しなくてもよい
ある意味、一番楽な時期。
自分と向き合い、周りと高め合おう。

 

高校受験から利用したZ会の教室。

僕がZ会の教室に通い始めたのは、中2の時でした。自分の家の近くには難関校に強い塾がなく、また、周りに友達がいると遊んでしまうだろうと思っていたので、家から少し遠いZ会進学教室(高校受験部)神戸三宮教室まで通いました。高校に入学し、そのままZ会京大進学教室(大学受験部)に進み、高1は数学の速習講座、高2は数学Ⅲの講座、高3では英語・数学の授業を受講していました。
Z会の教室では学校の予習になるような形で学習を進めていましたが、生徒の多くがつまずくポイントを先生方が丁寧に説明してくださり、さらに復習のプリント・毎週のテストがあったので、わからないまま置いていかれるということはありませんでした。高3では比較的難しい問題を解く数学の講座を受講していたので、時々本当にどう考えても解けない問題や解くのにとても手間がかかる問題もありました。でも、Z会の先生は機転の効いたスタイリッシュな解法を見せてくださるので、毎回感動しました。英語の授業では、本当にたくさんの問題に取り組むことができ、Z会でこの量をこなしたからこそ本番の試験にも耐えられたんだろうなと思います。
Z会の先生方は、難関校の入試を熟知しているので、志望校をめざすためには何をしなければならないのかが明確になり、しっかりと基礎を固めながら、次のステップへと進むことができました。また、スタッフの方には、勉強方法はもちろん、疲れた時の息抜きの雑談もよくしていただきました。勉強面、精神面の両方をサポートしてもらい、合格に導いてもらえました。

 

自粛期間中の勉強と、志望大変更。

高3の春は緊急事態宣言中だったので、外出自粛期間が長く続きました。家で勉強することになり、まず「何時間勉強するか」を考えました。周りでは「10時間」と言っている友達も結構いましたが、それは自分には無理だなと思ったので、6~8時間位を目安にしました。学校が休校だと、とくに理科の学習が進まないことになるので、参考書を読んで自分で有機化学の勉強を進めたり、物理の電磁気や波動の学習を進めるなどしました。高2の終わりまでは大阪大学基礎工学部を志望していたのですが、自粛期間中に一人で勉強できる時間が増えたことで、「もしかしたら京大をめざせるのでは?」と思い、志望大を京都大学工学部物理工学科に変更しました。
今、大学生になって思うのは、受験生の時期は受験勉強以外しなくてよいので、ある意味「一番楽な時期」だったなと思うんです。その環境の中で、一緒に戦うライバルと協力しながら高め合ったり、模試の判定などを元にその後の方針をしっかり決めて進んでいくことができる、とても貴重で大事な時期だと思います。周りには英語が得意な友達が多く、自分は英語が苦手だったので、「数学・理科で圧倒的に差をつけるぞ」という意気込みで勉強することにしました。そして、受験だから死ぬ気で勉強するというのではなく、極限まで骨休めしつつもいかに成果を出せるかか、というやや挑戦的な気持ちで受験勉強に取り組みました。

 

自分なりの受験攻略法を見つける。

僕のイメージでは、受験は「ノルマ」「単位」みたいなものだと思っていました。受験を攻略(合格)するためにある程度やらなくてはいけないことがあって、それを一つずつ崩していく、という感覚でした。“逆転合格”には興味がなく、予め先にやるべきことをささっとやっておく“先行逃げ切り型”をめざしました。取れる単位を先に取っておく、というイメージです。
もともと計画を立てることが好きだったので、その時点から受験本番までの長いスパンで見た学習計画と、1週間、3日間といった短いスパンでの学習計画を立てて、できる限り守っていました。また、多くの問題に触れたかったので、Z会の授業の数学はその授業内で理解して自分のものにしようと努力し、授業以外の時間では自分の持っている参考書を使って勉強しました。理系の現役生は、どうしても理科を学校で習うタイミングが遅くなるので出遅れがちだと思います。でも逆にそれを分かった上で理科を早いうちに勉強しておけば、夏から模試でも良い判定が出るのではないかと思います。数学については、いろいろな角度から問題を見て、答えに書いてる方針の問題以外にも何か解き方がないか考えてみてください。他の問題を解く際にもそれが役に立つと思います。人によっての得意・不得意は絶対にあると思うので、できない教科に気を取らわれすぎて勉強するのが嫌になるよりは、うまく戦略に置き換えて前向きに臨むことが大事だと思います。

 

スランプの時期こそ、リラックス。

高2の夏休み明けは、学校での活動と勉強との両立が少し難しかった時期でした。学校行事や部活の大会が重なった上に、そろそろ受験に向けた勉強を始めないといけないという頃で、気持ちの焦りがありました。思い返すと、中だるみもしやすく、自分の中で一番ダメな時期だったなと思います。そんな時は、ある程度「仕方ない」と割り切ったうえで、何もやらならなかったら土台すらなくなってしまうので、数学は宿題で課された赤チャートなどだけでもきちんと取り組み、解法を覚えられるものは覚えるようにしていました。ゲームで気分転換したりもしました。
また、高3の11月頃は一度スランプに陥り、本当に数学ができなくなり、辛かったです。そんなとき、ふとすごく綺麗な解法で数学の問題を解けて、それを大学生の先輩の方に見せてほめてもらえたことで解決しました。スランプのときは自分の頭が悪くなったのではなくて、頭の整理が追いついてないだけだと思います。あまり気にせず、リラックスして過ごすことをおすすめします。

 

京都大学をめざす皆さんへ。

京都大学工学部物理工学科の入試では、共通テストの配点は地歴公民が100%、国語が25%、英語が25%で、数学と理科の得点は換算されません。そのため、僕はほとんど数学・理科の共通テスト対策に時間を割かず、時間内に解けるかどうかのチェックだけし、地理と国語の対策に時間を割きました。地理は得意だったので知識の確認とそれの利用の仕方を確認しました。国語は本当に苦手で模試は常に130点ぐらいだったので、とにかくたくさん問題に当たりました。量で解決するものかはわからないのですが、過去問とか模試をやっているとパターンは見えてきます。それを掴めば多少点数は上がると思います。低学年のうちにやっておくとよいと思うのは、塾での「先取り学習」です。とくに理系に進む人は、理科については予め学習しておいて損はないと思います。そして、「受験生だから」というのを何かの言い訳にしてほしくはないなと思います。謙虚に。そしてちゃんと寝ることも大事です。根を詰めると精神的によくないので、休息はしっかり取ってがんばってください。

 

Z会京大進学教室 学習アドバイザーより

公立高校受験組でありながら、高2の段階で理数系の科目(数学・物理・化学)に関しては1通りの単元を学習し終えてました。高3になってからは多方面からアドバイスをもらいながら、うまく取捨選択し、合格するためにやるべきことを効率よく行っていた印象です。一方で表の「要領のよさ」とは別に、苦手な英語の添削(作文・読解)を毎週欠かさずに出す・おすすめされた入試問題集・過去問や実戦問題集(過去の京大模試)を何年分も解くなど裏では「泥臭い」努力も背を向けることなく行っていました。最良をめざしつつも、慢心しない姿勢は「この子が受からなければ、他の子も受からないだろう」と思わされるほどでした。

 

 

合格おめでとうございました!今後のご活躍を期待しております!

 

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