第6回 子が親に望む接し方 ~小学6年生のあなたへ~

執筆者:末松献一郎(Z会進学教室 関西圏代表)
記事更新日:2021年8月13日

子が親に望む接し方

今回は、関西圏のZ会の教室で行った「子が親に望まない接し方」と「子が親に望む接し方」のアンケート結果を見ることから、「子と親の、より良い関係」についてお話してみたいと思います。

子育ての方法は親にとって永遠の課題ですが、保護者の視点と子どもの視点両面から見ていくことで接し方の一助になればと思います。

 

「子が親に望まない接し方」ランキング

「子が親に望まない接し方」ランキング トップ5!
 1位  望みを高くもちすぎないでほしい
 2位  勉強や成績の話ばかりするのはやめてほしい
 3位  自分の考えを押しつけないでほしい
 4位  プレッシャーばかりかけないでほしい
 5位  頭ごなしに否定しないでほしい

親の立場としては、愛情があるからこそ子どもへの望みや期待はどうしても大きくなってしまうもの。また、子どもと会話を増やすために、どうしても勉強や成績の話になってしまい、それは手っ取り早い話題であるとも言えます。そして、親は子どもに成功してほしいを願うあまりに、自分の経験や考えをもとに話をしてしまうものです。

反面、子どもの立場からすれば、親からの期待が大きければ大きいほど親からの望みに応えられなかったらどうしよう…という不安もまた、大きくなってきます。

また、勉強や成績の話ばかりされると、自分の能力の話ばかりされていて、常に評価されているような気持ちになってしまいます。そして、(特に思春期を迎えた子ならなおさら)自分のやり方でやってみたい、自分が考えたとおりにやりたいという気持ちが大きくなるがゆえに、(たとえ親からのアドバイスが正しいものだったとしても)親の考えと違ったやり方をしてみたくなるものです。

子が親に望む接し方とは?

「子が親に望む接し方」ランキング トップ5!
 1位 子どもの考えを尊重してくれる
 2位 子どもの話をじっくり聞く
 3位 あたたかく見守ってくれる
 4位 具体的にアドバイスする
 5位  励ましてくれる

日常生活で「子が親に望む接し方ばかりしてはいられない」というのが親の本音。ただ、普段の接し方を少し変えていくことで、メリハリが生まれ、厳しいことを言わなければならない「ここぞ!」というときに効果を発揮します。

私個人としては親の役割は「認める」「自立させる」「世界を広げる」ということだと考えています。そのためには、子どもに耳を傾けることが認めることにつながり、しつけをある程度済ませた上で、子ども自身にある程度の責任(役割)を負わせることが自立につながると考えています。

そして、親も人間…知らないことだってある、だから親以外の色々な人に出会わせる機会を作ることが子どもの世界を広げることにつながると考えています。あとは子どもは自ずと社会で学んでいくはずです。

それぞれの家庭の味が大切。そして、自然体で

それぞれの家庭の味が大切。そして、自然体で親も子も、あれをやってはいけない、これもダメとなってくると続きません。最終的にはそれぞれの家庭の味が大切。色々な接し方があって良いのです。そして何よりも「自然体」が一番の味です!

思春期に入ると子どもは心身共に急激に成長し、戸惑いも多くなることでしょう。中学生になる前の今だからこそ、各ご家庭の親子双方の接し方について見直してみる機会を作ることで、気持ちよく生活し学習できる環境を整えられてはいかがでしょうか。Z会の教室ではお子さまへの接し方についてもアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

この記事の著者

末松献一郎(すえまつ・けんいちろう)
2009年入社。愛知生まれ、大阪育ち、関西圏在住。講師、教室長(梅田教室、上本町教室)を経て現在はZ会進学教室(関西圏)代表。生徒や保護者の皆さまと接することで私自身も多くを学ばせていただいています。自分で考えて、工夫して、失敗して、試行錯誤を繰り返しながら成長する子どもたちに、少しでもお役に立つことができればと心から思っております。ぜひ一度、Z会の教室にお越しください。

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