20年度東大・医学部 合格者インタビュー7

東京大学 文科三類合格

 矢野由夏さん 晃華学園高校卒

「プレアデスの授業は論理的思考力を鍛える授業でした。」

プレアデスの本科受講生として通塾していただき、見事に東大合格を勝ち取った矢野さんと、矢野さんの授業を担当した黒松講師に、プレアデスでの学習や受験を終えた現時点での心境などについて、思ったこと、感じたことを率直に伺いました。2020年3月、東大合格者の喜びの声をお届けしたいと思います。

 

合格おめでとうございます。まずは今の心境を教えてください。

矢野さん まだ実感が湧いていません。ただ、一安心という気持ちです。今年は(新型感染症の影響もあり)オリ合宿やテント列がないので、授業の取り方やサークル選びをどうしようか悩んでいます。

黒松講師 私は嬉しいという気持ちが強いです。矢野さんは東京大学への思いが人一倍強く、教えている側が応援したくなる生徒さんでした。授業の取り方やサークルについては、プレアデスにたくさんいる東大生講師に聞いてみたらどうかな?(笑)

 

受験だけで終わらない、論理的思考力をプレアデスで養う

– 東京大学に合格することができた要因は、ずばり何だったと思いますか?

矢野さん 1年間かけて東大の試験に焦点を絞った勉強をしてきたことが良かったと思います。直前まで、東大に受かるか分からず不安だったため、私立大学を数多く受験しました。結果として、直前期は私立大学の受験に時間を取られてしまい、東大の試験準備に集中できたのは最後の1週間でした。しかし、振り返って考えると、プレアデスで数学の基礎をしっかりと固め、1年間かけて東大合格を狙って学習してきたことで、応用力が身についたと思います。私立大学についても、大学ごとの対策を試験の数日前からはじめても対応できるようになっていました。

黒松講師 私は矢野さんがプレアデスで受講していた数学を担当していました。数学では、基礎力を付けることと東大形式に慣れることを目標として授業を組み立ててきました。東大対策の中には、応用問題をとにかくたくさん解いて、というスタイルもありますが、矢野さんには合っていないと思いました。

矢野さん プレアデスを受講しようと思ったきっかけは、弱点科目であった数学を個別指導で対策したいと考えていたからでした。集団の指導教室にも通っていましたが、東大コースということもあってレベルが高く、授業についていけないことが多々ありました。東大を目指すなら、自分に合っていないレベルの授業でも頑張ってついていくしかないのかな、と悶々としていましたし、成績も伸び悩んでいました。しかし、プレアデスの体験授業では、基礎的な問題集である青チャートを用いて、基本的なところから教えて頂きました。集団の授業とは別ルートの「実力の上げ方」があることを知り、受講を決めました。黒松先生の授業は、単なる数学の授業というよりも、論理的思考力を鍛える授業でした。疑問点をすぐ質問できる、という部分も個別指導の利点だと思います。

 

目標である東大生が身近にいることでモチベーションが続いた

– 実際にプレアデスに通ってみて、いかがでしたか?

矢野さん 数学が弱点で、基礎に問題点があるということは分かっていたのですが、プレアデスの授業を通して、青チャートにしっかりと取り組めば、この課題を解決できると確信し、安心して青チャートに集中することができました。

黒松講師 数学については、基本的な問題を解けない、というだけではなく、表面上は解けていても、理解しきれていない範囲もありました。試験本番まで時間がない分、青チャートを自習してきてもらって、授業では質疑応答をして理解度を確認したのち、少し難易度の高い問題をピックアップして解いてもらいました。矢野さんはとても真面目に取り組んでくれるタイプだったので、宿題の量が多くても期日までにしっかりと取り組んでくれました。

– 予習は大変ではなかったですか?

矢野さん むしろ楽しめました(笑)。プレアデスの授業がある日は、モチベーションに繋がる日でもありました。自分が目標としている大学に通っている人が講師というのも大きかったと思います。

– 月1回の戦略面談はどのように活用していましたか?

矢野さん 月に1回ある、というのが区切りとして良かったです。勉強についての不安や、受験全般について「どうすればいいだろう」という悩みを相談できる場所でした。日常的に湧いてくるこう言った不安を「戦略面談で相談しよう」といったん脇に置いて、目の前の勉強に集中することができました。

黒松講師 矢野さんは不安や悩みを打ち明けてくれるタイプではありましたが、戦略面談などを通して不安を吐き出させてあげよう、と意識していた部分もありました。

矢野さん 黒松先生は、合格に向けて「これとこれができれば絶対受かるよ」と、具体的にすべきことや目標を示してくれた上で、総括して「受かる」と後押ししてくれました。このスタンスが、自分の学習計画の再確認になると同時に、自信を持つことにも繋がりました。

 

緊張感を持ちながら、リラックスして勉強できるプレアデスの自習室

– 矢野さんにとってプレアデスはどんな場所ですか?

矢野さん 「第3の家」という感じです。私の場合、無機質・無表情な自習室は疲れがたまりやすく、家はのんびりしすぎてしまうのですが、プレアデスの自習室は落ち着いて勉強ができました。プレアデスの授業がない日でも頻繁に自習に来ていました。リラックスはしているのですが、目標としている東大生が身近に話しているのもあって、ほどよい緊張感がありました。

– 受験に大切なことは何だったと思いますか?受験生の後輩にアドバイスをお願いします!

矢野さん 「絶対に受かるぞ」という気概ではないでしょうか。私自身、東大生になった自分や、合格して胴上げをされる瞬間などを、寝る前などイメージしていました。ある意味、妄想とも言えるかもしれませんが、学習に身が入らないなあと言う気分の時でも、こういったイメージトレーニングをすることで、適度な焦りを感じながら勉強に取り組むことができました。

黒松講師 矢野さんは東大に入りたい、という確固たる意思を持っていて、人一倍応援したくなってしまうような生徒さんでした。講師の目線から言うと、「なんとしてもこの大学に入りたい!」という意思で、担当講師から様々なことを引き出していくという要素も大切ではないでしょうか。

– 「中だるみ」といったことはありませんでしたか?

矢野さん 人によって成績の伸び方は違うので、模試の結果に一喜一憂する、ということはありませんでした。最終的に合格できればいい、という考えだったので、途中でだれるということはなかったです。

– 受験生の後輩にアドバイスをするとしたらどうでしょう?

矢野さん 周りに流されないで、ということを伝えたいです。私の通っていた学校では、国立大学を受験する人があまり多くなく、東大を目指す人も周りに1人か2人でした。中には、周囲に流されて志望校をなんとなく決めてしまっている人もいましたが、それはもったいないと思います。周囲に流されないためには、自分だけの世界や目標を持つことを1つお勧めしたいと思います。

–最後に、大学に入ってやってみたいことがあれば教えてください。

矢野さん 学問的な興味としては、今は文学部に進みたいと思っています。特にフランス文学に興味があります。ただ、東大の良いところは、今すぐに専門を決めなくても良いところです。まずは幅広く興味を深めていきたいです。

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