〔英語〕全国学力・学習状況調査 中3英語を解いてみた~「話すこと」編~(2019年4月実施)

今回は「話すこと」のパートについて掘り下げてみたいと思います。今年の中1生が高校入試を迎えるタイミングで、都立高校入試で話すことに関するテストが導入されることが発表されるなど、Speakingが入試でも問われることが増えてきており、このパートが一番気になるという方も多いのではないでしょうか?

 

「話すこと」の実施方法と問題構成

まずは「どうやって実施されたのか?」に注目が集まると思います。学校のPCにSpeakingの問題をセットし、生徒一人一人がマイク付ヘッドホンをした上で、PC上の映像ガイダンスにしたがって受験をしたそうです。PCの台数に応じて、複数人がパソコン室や視聴覚教室に順次移動して「話すこと」の調査に取り組む形です。

「話すこと」の解答時間は約5分。構成は以下のようになっています。生徒がマイクで発話した内容が録音され、その録音データが採点される仕組みです。

質疑応答(イラストを参照して音声による質問に答える)

質疑応答(ユイコとアラン先生の会話に参加する)

インタビューに応じる(将来の夢とその実現のために行っていることを話す)
5分という時間を見ると、さほど難しくないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、上掲の映像ガイダンスにしたがって試験が進むので、当然後戻りはできませんし、制限時間の中での回答になるので、体感としての難易度はだいぶ上がります。

 

本実施で見えてきた問題点

昨年度の試行調査の結果を受けて、今年度の学力調査が行われており、各学校からのフィードバックもこれから、というところではあるのですが、実際に試験を受けた中3生に話を聞いてみると、すんなりと「話すこと」の試験が進んだわけではないようです。

「PCの台数に応じて、複数人がパソコン室や視聴覚教室に順次移動」と述べたように、各学校がこの学力調査に使用することができるPCの数には限界があります。筆者の娘の学校は小規模なこともあり、5~6人のグループでの実施となったようです。

ここで発生した問題が「異様な静けさ」です。30人が一斉に1つの教室で試験を受ける場合、それなりに雑音が生まれますが、人数が少ないことによって教室の静けさは増します。ヘッドセットを付けてはいるものの、誰かが声を発したら、そこにいる全員にそれが伝わる、という状況だったとのこと。

そうなると、何が起こるか、本稿をお読みになっている皆さんもお気づきですよね。
ただでさえ多感な14~15歳の集団、一瞬のうちに「誰が先陣を切るのか」が問題になったそうです。こうなると、もはや英語の試験なのか、度胸試しなのか…というレベルにもなりかねません。

 

問題を紐解くことで見えてくる、必要な力

改めて、問題の内容について見てみましょう。

●大問1 質疑応答(イラストを参照して音声による質問に答える)
こちらは3問ありますが、1問あたりの解答時間は6秒~7秒です。

●大問2 質疑応答(ユイコとアラン先生の会話に参加する)
こちらは1問で、解答時間としては20秒用意されています。ただ、「あなたは、ユイコとアラン先生と話しています。まず、ユイコとアラン先生が、2人で話している場面から始まります。そのあと、あなたが尋ねられたら、2人のやり取りの内容を踏まえて、会話が続いていくように英語で応じてください。」という設問で、Do you have any other questions about them?(彼らについて他に質問はありますか?)という問いかけに対して発話する必要があります。

●大問3 インタビューに応じる(将来の夢とその実現のために行っていることを話す)
こちらも1問で、日本語で与えられた指示に従って1分考え、30秒以内で解答するというものです。

試験中はタイマーが画面に表示され、カウントダウン(厳密にはインジケータが動き、「カウントアップ」的な動きをします)が行われていきます。プレッシャーの中で英文を組み立てて、できる限り発話に持ち込む「瞬発力」が求められますが、「フリーズ」してしまう生徒も多かったようです。

 

「自分自身の言葉で発信する」場を設けることの重要性

「話すこと」に関しては、4技能の中で一番「場馴れ」の必要があると言っても過言ではないでしょう。

まずはコミュニケーションの場を定期的に持ち、自分自身について少しずつ相手に伝える練習を積むこと。地味なアプローチに見えるかもしれませんが、それが何よりの近道です。また、今回の学力調査のようにCBT(Computer Based Testing)の導入事例が増えてきていることを考えると、コンピュータやタブレットを介したコミュニケーションにも慣れておく必要があります。

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