東京大学(以下、東大)では、多様な学生を取り入れ大学を活性化させる目的で平成28年度より推薦入試を実施しています。東大が求める学生像、東大が育成しようする人物像を東大推薦入試(教養学部)を通してみていきます。
東大推薦入試とは?
東大では、多様な学生を取り入れ大学を活性化させる目的で平成28年度より推薦入試を実施しています。平成30年度の入試では、募集定員100名程度に対して、志願者数179名、合格者はわずか69名という狭き門でした。
東大が求める学生像、東大が育成しようする人物像とは?
「東京大学アドミッション・ポリシー」を読むと、東大が求める学生像と、東大がどういった人物を育成しようとしているのか(教育理念)がわかります。
【求める学生像】
自ら主体的に学び、各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生
【教育理念】
国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)を育成すること
自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに、国際的な広い視野を持ち、高度な専門知識を基盤に、問題を発見し、解決する意欲と能力を備え、市民としての公共的な責任を引き受けながら、強靭な開拓者精神を発揮して、自ら考え、行動できる人材の育成
東大推薦入試では何が問われる?
では、東大の推薦入試では何が問われるのでしょうか?
2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)では、2030年までに達成をめざす17分野が示されている。このうち、学際科学科に関係の深いものとしては、目標7(エネルギー)、目標14(海洋資源)、目標15(陸上資源)などがあげられる。これらの目標(17目標に入っていれば、上であげた目標以外でも良い)からあなたの関心のあるものを1つ取り上げ、どのような問題が現在起きているのかを説明しなさい。
いかがでしょうか?
これから必要となる学びとは?
今後、「どれだけ多くの物事を暗記できているか」ということよりも、「どれだけ主体的に学んできたか」「どれだけ問題解決力があるか」といったことが問われる時代に変わりつつあります。
そうした時代の変化に合わせて、学び方もこれまでのものから変えていく必要があるのかもしれません。