教育&入試トレンドニュース【2020年9月号】

新大学入試を含め、さまざまな教育ニュースを毎月配信する「教育&入試トレンドニュース」9月号です。

 

主なニュース

【英語の入試について日本学術会議が提言】

8月18日、日本学術会議の分科会(言語・文学委員会文化の邂逅と言語分科会)は、大学入試での英語試験のあり方についての提言をまとめ、公表しました。

これまで「読む」能力の評価に偏っていた大学入試の英語試験を、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をバランスよく評価するものへと変える。昨年11月に導入の見送りが決まった大学入学共通テストでの英語民間試験活用には、そうしたねらいがありました。現在は新たに設置された有識者会議で、仕切り直しの議論が行われています。

日本学術会議の分科会は今回の提言において、「4技能評価」の方針そのものに関わる多くの問題点を指摘しました。たとえば、文法体系の習得がすべての能力の土台にあるという事情を無視し、4技能をバラバラに切り分けて評価するのには無理があること、「書く」「話す」能力の評価を大規模な共通試験で公平に行うのはとても難しいこと……など。そのため、「書く」「話す」能力の評価は大学入学共通テストの枠組みに含めず、各大学がそれぞれのかたちで実施するのが望ましく、民間試験の活用も各大学の判断に委ねるべきだとしています。共通テストでの民間試験導入をめぐる議論に、改めて一石を投じたかっこうです。

(参考)

▼大学入試における英語試験のあり方についての提言 (日本学術会議 分科会))

 

【特集:英語4技能講座】をあわせて見る
 

 

 

その他ニュース

◆7月17日:「新しい時代の高校教育の在り方」を検討する中央教育審議会のワーキンググループが、これまでの議論を踏まえた論点整理を公表。高校教育の現状と課題を分析したうえで、「普通科」の改革、地域や大学との協働、通信制高校の質の保証など、さまざまな観点から今後進めていくべき取り組みを示しました。

(参考)
▼新時代に対応した高等学校教育の在り方 (文部科学省)

 

◆7月31日:横浜国立大学は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、来年度入学者の一般選抜では個別学力検査を実施しないと発表しました。大学入学共通テストの成績が用いられるほか、受験生には「自己推薦書」の提出が求められます。面接や小論文などを予定していた学部も、会場での実施をとりやめて提出物の評価に切り替えることに。

(参考)
▼令和3年度一般選抜の個別学力検査について (横浜国立大学)

 

◆7月31日:初めての大学入学共通テストで設定されている2つの日程について、大半の高3生(約43万人)が第1日程(1月16・17日)を希望しており、第2日程(1月30・31日)を希望している生徒は3万人余りにとどまっていることが文部科学大臣の会見で明らかに。現時点では早い日程で受けておきたいと考える生徒が多いようです。

(参考)
▼萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和2年7月31日) (文部科学省)

 

◆8月7日:早稲田大学社会科学部が2023年度以降の入試制度の見直しを発表しました。具体的には、現行のグローバル入試、英語学位プログラムAO入試・4月入学の募集を停止します。一方で、英語学位プログラムAO入試・9月入学の募集人員は増員。2023年度入試から、英語学位プログラムAO入試は9月入学に一本化されることになります。

(参考)
▼入試の変更点 (早稲田大学入学センター)

 

◆8月7日:文部科学省は2021年度大学入学者選抜での新型コロナウイルス感染症対策に伴う各大学の試験日程、試験実施上の対応状況を公表しました。総合型選抜(AO入試)や推薦型選抜での配慮、追試験の実施、振替の実施、科目数など、文部科学省が6月に公表した「大学入学者選抜実施要項」での要請を受け、全国の大学が講じたさまざまな措置をまとめています。

(参考)
▼各大学等の試験期日及び試験実施上の配慮等の対応状況について (文部科学省)

 

お問い合わせボタン

 

~最新の情報をお届けします~

ミライ研究室専用LINE、Z会の無料メールマガジンで最新の情報をお届けします。

Z会の各種サービスのお申し込み・資料請求はこちらから