教育&入試トレンドニュース【2021年1月号】

新大学入試を含め、さまざまな教育ニュースを毎月配信する「教育&入試トレンドニュース」1月号です。

 

主なニュース

【大学入試における記述式問題の実態調査】

文部科学省は2020年7~9月にかけて全国の大学を対象に入試における記述式問題の実態調査を実施し、その結果を「大学入試のあり方に関する検討会議」の配布資料として公表しました。

今回の調査によると、一般入試の個別学力検査で(1問でも)記述式問題を解いたと推定される入学者は国公立大で99%を超えていますが、私立大学では約54%にとどまっています。また、客観的問題のみ(記述式問題なし)のテストを行っている大学の割合は学生300人未満で31%なのに対し、1,000人以上では47%。大学の規模が大きくなるほど記述式問題が出されなくなる傾向がはっきり見て取れます。

2021年1月に初めて行われる大学入学共通テストでは、思考力・表現力を評価する観点から国語と数学で記述式問題が新たに導入されるはずでしたが、採点の公平性を確保するのが難しいということで結局は見送られました(2019年12月)。今回の調査で、共通テストに記述式問題を出題すべきと回答した大学は全体のわずか15%にすぎません。その一方、個別入試(一般選抜)において記述式問題をさらに充実すべきだとする大学は全体の6割近くに上り、実際、個別学力検査でさまざまなタイプの記述式問題を導入しようとする動きが広がってきています。

(参考)

▼大学入試のあり方に関する検討会議(第19回)配布資料(文部科学省)

 

その他ニュース

◆11月26日:慶應義塾大学と東京歯科大学は、2023年4月をめどに合併するための協議を始めると発表。これまで慶應義塾大学は2001年に看護医療学部を開設、2008年には共立薬科大学と合併して薬学部を開設しています。東京歯科大学との合併が実現すれば、日本の総合大学として初めて、医学部・看護医療学部・薬学部・歯学部の4つがすべてそろうことに。

(参考)
▼東京歯科大学の歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併について協議開始(慶應義塾大学)

 

◆11月26日:筑波大学は2021年度の一般選抜・前期日程に「総合選抜」を導入する趣旨を改めてウェブサイト上に告知しました。これまでの筑波大学の入試は出願時に学類・専門学群を決める方式でしたが、今回の入試から前期日程の募集人員の約3割を「総合選抜」にあて、「文系」「理系I」「理系II」「理系III」という、学群・学類よりも幅広い区分で選抜することになります。

(参考)
▼令和3年4月から総合学域群での学生の受入開始(筑波大学)

 

◆11月26日:立教大学は2022年4月より、法律の観点から外国企業との取引のための交渉や、紛争の予防・解決に向けた考え方について学び、国際舞台で通用する法知識とセンスを磨く「グローバルコース」を法学部国際ビジネス法学科内に開設することを発表しました。原則、英語のみで学位の取得が可能なコースで、在籍生には海外留学が推奨されます。

(参考)
▼立教大学 法学部国際ビジネス法学科 2022年4月「グローバルコース」開設(立教大学)

 

◆12月8日:大学入試センターが大学入学共通テストの確定志願者数と利用大学・専門職大学・短期大学数を公表。53万5,245人の志願者の大多数は1月16日・17日の日程を選び、1月30日・31日の日程を希望する志願者は718人にとどまりました。志願者数は前年度に比べ2万2,454人の減少。一方、共通テストを利用する大学・短大の数は前身となるセンター試験の導入以来、過去最多の866校となっています。

(参考)
▼令和3年度大学入学共通テストの志願者数等について(大学入試センター)

 

◆12月8日:小池百合子東京都知事は都議会本会議で、東京都立大学について、現在、大学院で認められている秋入学を学部にも導入することを検討する考えを表明しました。海外からの優秀な留学生の確保などがねらいです。近年では主に帰国子女や留学生を対象に、学部段階から一部の学科やコースで秋入学制度を設けている大学は珍しくありません。

(参考)
▼令和二年東京都議会会議録第二十一号〔速報版〕(東京都議会)

 

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