総合教材テーマのご紹介「貿易が生み出す「格差」とは?」

Z会の中学生向け中高一貫コース「総合」講座は、答えがひとつではない問いに自分なりの答えを見つけ、それを他の人と深め合いながら解決できるようになることを目指した講座です。

今回ご紹介する教材テーマは「貿易が生み出す「格差」とは?」です。
グローバル化が進行する現代社会では、食品、家電、衣服等、あらゆるものが「貿易」という形で取引されています。この貿易が「格差」を生み出すことがあるということを知っていますか?
今回は、「貿易」と「格差」の関係について取り上げます。
※掲載の都合により、表現を一部省略・変更させていただいた箇所があります。

 

 

中3社会分野 「貿易が生み出す「格差」とは?」

◎出題のねらい◎
近年、チョコレート・コーヒー・衣類などの「フェアトレード商品」を見かけることが多くなりました。フェアトレード商品は、公平・公正な貿易による原料を用いた商品のことですが、一方で、「フェア」でない貿易で、国際的な格差が生まれているといわれています。
どのようにして格差は生まれるのかを学んだうえで、どうしたら格差は解消できるか、また、「フェアトレード」のような新しい取り組みは、どのようにすればうまく広めることができるのかについて、会員のみなさんに考えてもらいました。

◎問題◎

国際的な格差の解消という目的のために、今後どのようなことを行っていくべきだと思いますか。300字以内であなたの意見を述べなさい。
・フェアトレードに関することについて述べても、それ以外のことについて述べてもよい。
・国や国際機関が行うこと、民間企業が行うこと、社会で進めていくことなど、いずれについて述べてもよい。

◎答案例1◎
私は、「教育」を世界中の子供達が受けられるようになれば、国際的な格差の解消が少しでも進められると思う。なぜなら、教育は未来を切り開く鍵になると思うからだ。実際、子供が教育を受ける期間が1年延びるごとに、彼らが大人になってからの収入は約10%増加するというデータがある(UNICEF2016)。しかし、教育を受けても、その能力が発揮できる、働く場所がなければ、貧しい国の親は教育を受けさせる意味はないと考えるだろう。だから、日本のような先進国が、途上国の人々を雇用し、働ける場所を増やしてあげることを行うべきだと思う。さらに将来的に途上国が自立できるよう、起業のやり方を教えてあげることも行うべきだ。

 

◎答案例2◎
僕は企業と協力して発展途上国の経済的な自立を目指すことで国際的な格差は解消されると考える。具体的には(中略)労働者に事業を始める資金を与える。そしてその事業が国内で十分自立してきたら、企業と取引をして商売を始める。(中略)発展途上国側もうるおい、自立することができる。また経済的な自立を果たすことによって、発展途上国の国としての立場も上がり、より公平な貿易と円滑な国際関係を築くことができると思う。

 

◎答案例3◎
国際的な格差の解消を進めるにあたって、国や国際機関の活動や貧困が深刻な国についてもっと詳しく学びこの問題を身近に感じる必要があると考える。(中略)そのため小学校や中学校のうちからユニセフの活動について調べる授業を活発におこなったり、貧困が深刻な国の映像・写真を見る機会を増やすことが重要であると考える。若いうちから格差問題が身近であれば募金に参加したり、残飯を減らす、衣類を貧しい国に届ける企業の事業に参加するなど行動に移すきっかけが生まれ、格差解消につながるのではないだろうか。

 

 

◎講評◎
今回は、国際的な格差の解消という壮大なテーマでしたが「今回の内容は社会科の授業で軽く触れていたので知っていましたが、深く学ぶといろいろな問題があることがわかり興味がわきました」や、「フェアトレード製品についてくわしく知ることができてよかった」など、今回の問題が視野を広げるきっかけになったという声もありました。普段あまり深く考えることのないテーマであっても、少しでも興味がひかれる内容を探してみると、新しい扉が開けるかもしれませんね。
答案例1では「『教育』を世界中の子供達が受けられるようになれば、国際的な格差の解消が少しでも進められる」と、途上国における教育の大切さを述べてくれました。また、答案例2では「経済的な自立を果たすことによって、発展途上国の国としての立場も上がり、より公平な貿易と円滑な国際関係を築くことができる」と、格差解消のための経済的自立の大切さを指摘してくれました。途上国が経済的に自立するために必要なことを、より深めて考えていきたいですね。
また、答案例3では「国や国際機関の活動や貧困が深刻な国についてもっと詳しく学びこの問題を身近に感じる必要がある」と私たち自身も学びを深めることの重要さを示してくれました。
グローバル化が進行している時代だからこそ、国際的な格差問題を自分ごととして捉え、学んでいくことがますます必要とされています。今回のテーマがよいきっかけとなってくれればと思います。

 

このように、「総合」講座では、身近ではあるけれど、今まで深く考えたことがなかったであろう問題に正面から向き合い、徹底的に考え、答案にまとめます。このプロセスを毎月くり返すことで『思考力』『判断力』『表現力』が伸び、自らの考えを深め表現する力を養います。
ぜひ、「総合」講座で考える力を培ってください。

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