2学期、そして新大学入試に向けて!夏休みにやっておきたい勉強(理・社・自由研究編)_2017.7

2学期、そして新大学入試に向けて!夏休みにやっておきたい勉強(理・社・自由研究編)

もうすぐ夏休みですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回は、前回に引き続き2学期からの学習に弾みをつけるために、苦手な人・得意な人別に夏の間にできることや、自由研究へのアドバイスをZ会の教材開発担当がお伝えします。
さらに、新大学入試に向けて今からできることも紹介しているので、ぜひ夏の学習の参考にしてくださいね!

 

 

◆理科

◎夏休みの勉強について◎
苦手な人:興味のある単元から復習を
これまで習った単元の中から、まずは1単元、興味をもてそうなところから教科書を読み直して復習しましょう。理科は、前の学年の内容が理解できていなければ次の学年の内容が理解できないという単元が少ない教科ですので、どの学年の単元から復習を始めても構いません。一つの単元が理解できれば、それが自信になってほかの単元の復習の弾みになると思います。
「教科書を見ても興味がわかない」という場合は、生物または地学分野から復習することをおすすめします。この2つの分野は暗記事項が多いため、覚えるだけでテストでの得点アップが期待できます。

得意な人:教科書の発展事項まで理解を
得意な人は、教科書の内容を完全に理解していることを前提として、普段の授業では飛ばされてしまうような教科書の発展事項に目を通し、その単元をより深く理解していきましょう。とくに、習ってから時間が経っている分野は忘れがちなので、重点的に取り組むことをおすすめします。
具体的な学習方法として、教科書の発展事項を読むことと、分野別問題集に取り組むことをおすすめします。「なぜそうなるのか」「何の原理を利用しているのか」という点を押さえて、自分の言葉で人に説明できるようになれば完全に理解できたといえるでしょう。
なお、分野別問題集はコラムや発展事項が豊富なものを選ぶと、興味が広がりますし、より深く理解できます。

科学館、水族館…得意な人も苦手な人も、理科にかかわる場所に行こう
いつもより時間のある夏休みですから、これまでの学習内容の復習だけでなく、自宅・学校の外の理科にかかわる場所にも足を運んでほしいですね。科学館や博物館、動物園、水族館など…。普段の勉強とは違った形で理科への興味が広がったり、知識が深まったりしますよ。

◎自由研究について◎
自由研究のテーマは、既存の実験・観察をヒントに
テーマ選びに悩んでいる場合は、教科書や授業ノートを見直して、もっと詳しく知りたいと思った内容や実験を、別の材料・方法でやってみることをおすすめします。
教科書で見つからなければ、インターネットや書籍で興味をもてる実験や観察を見つけて再現したり、条件を変えてやってみたりしてもよいでしょう。実験方法を工夫したり、結果からわかることを考察したりすることが重要なので、書籍などに載っている実験をまねしてみることは悪いことではありません。
インターネットでテーマを探す上でヒントになるのが、メーカーなどの企業のサイトです。その企業が手がけている技術のメカニズムを一般の人向けに解説しているページがある場合が多いので、参考にしてみると、意外な自由研究ネタが見つかるかもしれません。

失敗を恐れずに研究を進めよう
実験・観察を進める際には、以下の点に注意しましょう。

失敗を見越して計画する
時間が限られているとどうしても失敗を避けがちですが、実験・観察に失敗はつきもの。やり直しや追加実験は当たり前だと思って計画を立てましょう。それが回り道のように見えて一番の近道です。理想は、納得する結果が出るまで取り組むこと。試行錯誤することは決して無駄なことではありません。
結果を予測してから取り組む
「なぜうまくいったのか」「なぜ失敗したのか」を検証する上で、あらかじめ結果を予測しておくことは重要です。結果が予測と異なっていても構いません。大事なのは、なぜそのような結果が出たのかを考察することです。
原因がわからなかった場合は、「これとこれとこれを調べたけれどわからなかった」という結論でも構いません。調べた条件以外のところに原因があることがわかったことも、十分な成果です。
比較する際は、条件を1つだけ変える
条件を変えて比較する際は、変える条件は1つだけにしましょう。そうでなければ、適切な比較・分析ができません。
明らかにおかしなデータは除外する
例えば、5回とったデータのうちの1つが明らかにおかしなデータだった場合、何か例外的な事象が起きたということですから、原因を明らかにした上で除外し、4回分のデータを比較・分析して構いません。
実験器具は、台所用品で代用できる場合も
実験器具を取り寄せるような手間をかけたくない場合は、家にあるもので代用することも可能です。例えば、メスシリンダーの代わりに計量カップを、上皿天秤の代わりにキッチンスケールを活用することができます。また、ムサラキキャベツの汁で酸性・アルカリ性の指示薬を作ることもできます。台所を中心に、代用可能なものを探してみましょう。
新大学入試に向けてできること

2021 年度より新大学入試がはじまります。具体的にどのような問題が出題されるかはまだわかりませんが、大学入試が変わっても、教科書の徹底的な理解が肝心だということは変わりません。加えて、今後はもっている知識を総動員して、思考・判断・表現する力がより求められるようになるでしょう。ここでは後者に絞ってお話しします。
理科では、教科書の単元ごとの理解にとどまらず、他の単元・分野、さらには日常生活と関連づけて考えることが大切です。
たとえば、炭酸飲料のふたをあけるとき、冷えたものと常温のものでは「プシュ」という音の大きさが違いますが、その理由を考えるといったことなどです。考えるだけでなく、それを文章にしたり、他の人に説明したりすることもぜひやってみてください。

 

◆社会

◎夏休みの勉強について◎
学校での学習内容を定着させたい人:1学期の復習を
学校の学習内容の定着度合いに不安がある人は、1学期の復習をしましょう。具体的には、教科書や授業用のノートを丁寧に読み直すことをおすすめします。

読み直しは、以下の手順で進めるとよいでしょう。

(1)教科書を丁寧に読む
歴史なら流れを、地理なら傾向を、公民なら制度や仕組みの特徴を理解できているかどうかを意識しながら読んでください。定着度合いが低いと感じている場合は、脚注は気にせずに本文の内容を理解することを優先して構いません。

(2)理解があやふやな箇所を繰り返し読む
読んでいて「そうだったっけ?」「ここ、勉強したっけ?」などと思った箇所は、再度読み直しましょう。あるいは、ノートにまとめ直したり、誰かに説明してみたりするのもおすすめです。自分の言葉で表現することで、理解が深まります。
また、教科書やノートを読むだけでは定着したかどうか不安な場合は、定期テストや小テストを解き直して定着度合いを確認してもよいでしょう。

発展的な学習をしたい人:興味のあることを掘り下げて調べてみよう
学校の学習内容は定着済みで、発展的な学習をしたい人は、興味のあることを掘り下げて調べてみましょう。例えば、以下の取り組みがおすすめです。

普段行けない場所に出かけてみる
住んでいる地域の史料館や史跡、お城、博物館、海や山など地形を観察できる場所など、普段はなかなか行けない場所に出かけてみましょう。旅行のついでに意識的に足を運ぶのもおすすめです。史跡やお城には、事前にいつごろ、誰が建てたり住んだりしていたものかを調べてから行くと、より実感を持って見ることができます。
学校で習ったことの中で気になることについて調べてみる
例えば、「甲府盆地では果物の生産が盛んだ」ということについて、どんな果物がどのくらいの量作られているのか調べてみるなど、知っている情報の裏付けとなる情報を入手して自分の目で確認してみましょう。自分の目で確認することで理解が深まりますし、調べる過程で新しい発見があるかもしれません。
図書館で興味のある本を探して読んでみる
例えば、歴史が好きな人なら「日本の歴史」シリーズを、地理や公民が好きな人なら興味のある分野に関する新書を読んでみてもよいでしょう。新書は専門知識のない人向けにわかりやすく書かれているのでおすすめです。

 

◎自由研究について◎
自由研究のテーマ選びは身近なところから
大前提として、学校の指定事項を確認しておきましょう。地理、歴史、公民、あるいはその融合型など、テーマに指定があればそれに従ってください。

そのうえで、テーマ選びに悩んでいる場合、以下の切り口で考えてみるとよいでしょう。

  • 地理:「国」「都道府県」など、特定の地域の地理的事象(産業、地形、気候など)について調べる
  • 歴史:物事の「変遷」という切り口から研究する
  • 公民:政治や経済の仕組み・制度の詳細や現在の動向など、「制度」という切り口から研究する

 

題材に関しては、「最近話題の出来事」や、「自分の好きなこと」に注目してみましょう。前者は、数日分の新聞を見てみて、紙面が割かれているトピックについてでもよいでしょう。
後者は、例えば好きなスポーツがあれば、その強豪国や好みのチームの本拠地について、あるいは、ゲームが好きな場合は、ゲーム市場の国ごとの違いやハードないしソフトの変遷と世情との関係を調べてみる、といったことが考えられます。

調べ学習で終わらせないために、結果の考察が必須
研究を進めるにあたっては、以下の点に注意しましょう。

 

仮説を立てる
「きっとこういう結論になるだろう」という仮説を自分なりに立ててから調べ始めましょう。調べるべき情報に見当がつき、無駄な失敗をせずに済みます。そして、結論が出たあとには、仮説どおりかそうでないのか、どちらの場合でもその要因を検証することで、研究としての質が上がります。
結論の伝え方を考えてから研究を始める
結果をどのような形で提出するのかを想定してから研究を始めましょう。壁新聞、レポート、年表、地図など、アウトプットをイメージしておくことで、どのような情報を調べるべきか、また、調べた情報をどれだけ盛り込むのかを考えながら調べられるので、変な寄り道をしなくなります。
「分析」や「比較」で、考察が容易に
一つの事象を調べて「こうでした」と結果を報告するのは、「研究」ではなく「調べ学習」です。調べ学習で終わらせないために、結果を考察しましょう。その際の視点としておすすめなのが、「分析」と「比較」です。調べた結果を分析する、あるいは、2つ以上のものを調べて比較することで、考察しやすくなります。
統計資料は公的なものを利用する
統計資料を調べる時は、個人が収集した情報ではなく、国や都道府県など、公的な機関が発表した情報や図書館の資料を参照しましょう。個人が収集した情報は、その人が伝えたいことに関連した情報に限定されていて客観性や正確性に欠けている場合があります。
国立国会図書館のWebサイト「リサーチ・ナビ」には、国立国会図書館の職員が調べものに有用だと判断した図書館資料やWebサイト、各種データベースなどが紹介されていて比較的効率よく調べられます。必要に応じて活用するとよいでしょう。
得た情報は整理して、取捨選択する
テーマに必要な情報はどれか、優先順位を考えて取捨選択することで、自分が伝えたいことが伝えやすくなります。

 

新大学入試に向けてできること

皆さんが大学を受験する頃、地歴・公民科目の入試問題は、これまで以上に「自ら考え、判断し、自分の言葉で表現する」という力を問う出題内容になっていることが予測されます。では、歴史用語などの教科知識を身につける必要はなくなるのかというと、決してそうではありません。基礎となる知識が身についているという前提のもと、さらにそれを活用する力が求められるからです。
こうした入試を突破する力は、短期間で身につくものではありません。日々の暮らしの中で見聞きする社会の様々な動きを、学校で学んだ知識と結びつけて深く理解するということをしっかり意識して学習に取り組み、「自ら考える」ための土台を固めていきましょう。

 

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