中学生の夏休み、「新大学入試で必要とされる力」を身につけるために_2018.6

中学生の夏休み、「変わる大学入試で必要とされる力」を身につけるために
2020年から従来の「センター試験」が「大学入学共通テスト」に変わります。まだ先のことのように思える新大学入試ですが、どのような力が求められるのでしょうか。また、中学生の夏休みに取り組める新大学入試の準備に最適な教材を、Z会中学生向け教材開発担当の中谷祐介がご紹介します。

教材開発担当の中谷祐介

 

◆従来の大学入試から新大学入試へ。来る大学入試の変化

皆さんもご存知の通り、2020年から従来の「センター試験」が「大学入学共通テスト」に生まれ変わります。「大学入学共通テスト」では、社会で活躍するために必要だといわれる学力の3要素、

1 知識・技能
2 思考力・判断力・表現力
3 主体的な学習意欲(主体性・多様性・協働性)

を、多面的・総合的に評価していく、という意図が盛り込まれています。実際、英語では民間の検定試験の導入、数学・国語では記述式の出題が追加され、他の教科でも、従来のセンター試験とは異なる視点からの出題がなされます。

【例】

※平成29年11月実施「大学入学共通テスト」試行調査の数学IA、第二問より引用

これまでのセンター試験に比べ、知識・技能について「思考力・判断力・表現力」を用いた、より実用的な運用能力を問いたい、という意図を確認することができます。

 

◆「思考力・判断力・表現力」を効果的に身につけていくには?

では、新大学入試で必要とされる「思考力・判断力・表現力」は、どのように身につけていけばよいでしょうか。下記の問題は、実際の「大学入学共通テスト」試行調査で出題された国語の問題です。

問3 空欄[ イ ]について、ここで森さんは何と述べたと考えられるか。次の(1)〜(4)を満たすように書け。

(1) 二文構成で、八十字以上、百二十字以内で書くこと(句読点含む)。なお、会話体にしなくてよい。
(2) 一文目は「確かに」という書き出しで、具体的な根拠を二点挙げて、部活動の終了時間の延長を提案することに対する基本的な立場を示すこと。
(3) 二文目は「しかし」という書き出しで、部活動の終了時間を延長するという提案がどのように判断される可能性があるか、具体的な根拠と併せて示すこと。
(4) (2)・(3)について、それぞれの根拠はすべて【資料1】~【資料3】によること。

(平成29年11月実施 「試行調査」記述式問題 より)

この問題には、会話文の流れを踏まえて空欄にあてはまる内容を考える「思考力」、与えられた資料から適切な根拠を見つける「判断力」、そして指示された条件を守りながら120字以内で的確に説明する「表現力」が必要になりますが、高校2・3年生が取り組んだ試行調査の結果では、この設問の完全正答率(採点基準と照らして不足する要素がないもの)は【0.7%】と非常に低い結果でした。大学入試センターの報告資料では、

  • 根拠とそれに基づく説明(立場、判断)を明確に書くこと、自身の立場を明記することや、説明に合うように根拠を適切に示すことに慣れていないこと等が考えられる
  • 比較する資料とその中の情報が多かったため、情報を整理し、記載すべき複数の要素を指定された字数内で適切にまとめることが難しかったことも考えられる

 

と、問題の難易度だけではなく、「思考力・判断力・表現力」を意識した学習経験の不足も、完全正答率の低さの原因として指摘されています。「思考力・判断力・表現力」は一朝一夕には身につかず、早い時期からの学習の積み重ねが必要であることがわかった結果といえるでしょう。

 

◆時間に余裕のある夏休みだからこそ、普段とは違った学習を

学校のある時期は、日々の宿題や定期テストの対策等に忙しく、特に中高一貫校では学習進度が公立の中学校よりも速いことが多いので、どうしても「知識・技能」を重視した勉強が中心になります。そのため、この問題のように、自分の思考力や発想力を高める学習に時間を割くことは難しいと思います。
だからこそ、時間に余裕のある夏休みに、普段とは違う視点の勉強に取り組み、もう一歩踏み込んで自分の理解を深める学習を始めましょう!

 

Z会の通信教育では、「思考力」「記述力」を鍛える問題を出題します。

 

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