「プログラミング教育」とはどういうものなのか、またその背景にある「STEAM(スティーム)教育」とは何なのかを、わかりやすく紹介します!
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- Z会 STEAM・プログラミング教育情報サイト連載[情報と入試] 【第1回 「情報」入試を解いてみよう…って、小学生でも解ける??】
お子さまの情報機器との付き合い方や、STEAM教育・プログラミング教育の「今」がわかる読み物のご紹介など、気になるテーマを取り上げていきます。
[情報と入試] 【第1回 「情報」入試を解いてみよう…って、小学生でも解ける??】
●2025年1月の大学入学共通テストから「情報」が入試教科に!
2022年4月から高校で新学習指導要領が実施され、教えている内容が今と大きく変わります。
中でも、「情報Ⅰ」が必修化されることは、STEAM教育において、とても重要な変更の1つです。
「でも、どうせ入試には関係ないんでしょ!?」「そんなマイナーな教科、勉強しません。」といった声もちらほらありますが、実は、2025年1月の大学入学共通テストから「情報」が1つの教科として実施されます。
2021年3月24日に独立行政法人大学入試センター(以下、大学入試センター)から、2025年1月実施の大学入学共通テストのサンプル問題が公表されました。
〜大学入試センターのサイト〜
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou.html
今回から、何回かにわけて「情報」入試と、「本当に普及するの?!」の疑問に答えていきます。
●どんな問題が出るの?
詳しい話は次回以降でするとして、実際にどんな問題が出るのでしょうか。サンプル問題は、上の大学入試センターで公表されたものを見てください。
とはいえ、問題そのものを見ただけでは、「うーん、よくわからない…。」となりそうですね。そこで、サンプル問題の中から1問を選んで、小学生風にアレンジした問題を作成しました!
●サンプル問題 第2問 を 小学4年生レベルに改題
Z小学校のある学年(80人)で、Z会プログラミング講座で使用するKOOV(R)で作った4種類のロボットのうち、
2種類の写真の入ったポストカード(はがき)を作るために、人気投票をしました。その結果は次のとおりです。
【投票結果】
信号機 | トラック | 首ふりミミズク | 蓄音機 |
44人 | 24人 | 8人 | 4人 |
クラスの人数を、選ばれるロボットの種類の数で割ると、
80÷2=40
となり、これを基準人数とよぶことにします。この数よりも多くの人から選ばれると、ポストカードの写真に選ばれると考えることができます。
つまり、ポストカードに登場させるには、「人数÷基準人数」が1より大きい必要があります。
この結果を、表にまとめると次のようになります。番号は、0から3とつけています。
番号(bango) | 0 | 1 | 2 | 3 |
ロボット(robotto) | 信号機 | トラック | ミミズク | 蓄音機 |
番号(bango) | 0 | 1 | 2 | 3 |
人数(ninzu) | 44 | 24 | 8 | 4 |
全人数(zenninzu): 80
選ばれる数(erabarerukazu): 2
基準人数(kijunninzu): 40
これらのデータを使って、どのロボットが選ばれるかのプログラミングを書き、実行すると、あとのような表示結果が出ました。
【プログラミング】
1 robotto = {“信号機”,”トラック”,”ミミズク”,”蓄音機”}
2 ninzu ={”44″,”24″,”8″,”4″}
3 ninzunohako = 0
4 bango を 【 ア 】から 1 ずつふやしながらくりかえす:
5 Lninzunohako = ninzunohako + ninzu
6 kijunninzu = zenninzu ÷ erabarerukazu
7 表示する (“基準人数 : “,kijunninzu)
8 表示する (“配分 “)
9 bango を 【 ア 】から 1 ずつふやしながらくりかえす:
10 L表示する (robotto,” : “,【 イ 】÷【 ウ 】)
【表示結果】
基準人数 : 40
配分
信号機 : 1.1
トラック : 0.6
ミミズク : 0.2
蓄音機 : 0.1
配分を見ると、整数部分だけを見ると、信号機だけが1で、ほかは0になります。
しかし、全体で2種類選ぶので、これでは足りなくなります。
そこで、小数点第1位を四捨五入すると、信号機とトラックが1で、ほかは0になります。【 エ 】が1で、ほかは0になります。
つまり、【 エ 】がポストカードの写真に選ばれた2種類だとわかります。
さて、上記の【 ア 】~【 エ 】には、それぞれ下記のうち、どれが入りますか?
【 ア 】〜【 エ 】の解答群
① 0 ② 1 ③ 2 ④ 3 ⑤ ninzu ⑥kijunninzu
⑦ zenninzu ⑧ 信号機とトラック ⑨ ミミズクと蓄音機
(回答は、このページ下部にあります)
プログラミングが出ていてなんだか難しそう…に見えますが「むむむっ!」、よーく見ると実は割り算だけの問題なのです。
実際のサンプル問題も、題材は「選挙」という、少し社会科に近い内容を扱っていますが、実際は、今回出した問題のように、じっくり読むと割り算さえできれば、あとは、上からプログラミングを読んでいき、頭の中で分岐させていけば解くことができます。
もちろん、このような問題だけではなく、高校で学習する知識が必要な問題もありますが、多くは日常生活近い問題であったり、共通テストの趣旨にそった思考力を問う問題であったりします。
次回からは、「情報」の入試は本当に普及するの!?について、過去の入試の傾向から「大予想」をします。傾向と対策は、受験生だけのお仕事ではないですよー。
※…と書いているということは、普及する可能性が高いのではという話です。
【サンプル問題の解答】
【 ア 】:① 【 イ 】:⑤ 【 ウ 】:⑥ 【 エ 】:⑧
みなさんできましたか? それでは、【第2回 「情報」入試と言うけど…どうせ軽く見られるんでしょ!? いえ重視されます。】に続きます!
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