「思考力を問う問題」にどう対応する?~数学を例に考える~2018.2

2018年2月9日

カテゴリ: どうなる?2021年新大学入試

  • 数学
  • 「思考力を問う問題」にどう対応する?~数学を例に考える~

    1月13日、14日と大学入試センター試験が実施されました。数学の試験は2日目に実施されましたが、たとえば『数学I・数学A』では、長さの大小関係から図形の形状を考えたり、知りたい情報を得るためにはヒストグラムと箱ひげ図のどちらを用いるべきかを判断したりといった、思考力を問う問題が今年も出題されています。

    2020年からの新大学入試では、より思考力が重視されるようになるので、このような出題の傾向がより強まるといえるでしょう。

    2020年度からセンター試験に代わって実施される「共通テスト」。この導入に向けて、2017年11月に「試行調査(プレテスト)」が行われ、12月にその結果速報として問題の内容やねらいが公表されています。

    ◎大学入学センターホームページ 試行調査(平成29年11月実施分)の結果速報等について を見る

    今回は、この「共通テスト」プレテストの問題を例に、どのような力を身につけるべきなのか、そしてその力を身につけるにはどうすればよいのかについて考えていきましょう。

     

    ◆どのような力を身につけるべき?

    「共通テスト」プレテスト『数学I・数学A』第1問〔1〕では、次の問題が出題されました。

    プレテスト『数学I・数学A』第1問〔1〕

    この問題では「2次関数の1次の項の係数の値を変化させたとき、そのグラフはどのように変化するか」が問われており、その出題のねらいは「見いだした事柄の根拠を数学的な表現を用いて説明する力を問う」と公表された資料に記載されています。

    つまり、2次関数のグラフに関する知識をきちんと身につけた上で、さまざまなグラフがどうしてそのような形になっているのか、その根拠を考える力が必要なのです。

     

    ◆基礎知識を理解して思考力を身につける学習方法は?

    引き続き、2次関数のグラフを例に、話を進めていきます。
    2次関数のグラフのかき方は、下の図の上段のように

    ・平方完成を利用する
    ・因数分解を利用する

    など、たくさんあります。そして、もちろん、1つ1つの基礎知識を、問題演習を通じてしっかりと習得していくことが学習の第一歩となります。

    しかし、「問題をたくさん解くことが勉強だ」と思ってしまってはいけません。「与えられた問題について、唯一の答えを導く」ことばかりやっていても、先述のプレテストの問題が解けるようにはならないのです。

    思考力を身につけるためには、「与えられた条件のグラフをかく」という演習から、下の図の下段のように「いろいろある2次関数のグラフの形はどのように決まるか」という2次関数のグラフの本質へと、目を向ける先を変えなければなりません。さらに、仕上げとして、応用問題にじっくり取り組み、本質的な理解ができているかをチェックすることが重要です。

    解き方 本質

    大学入試までまだ時間があるし…と考えてしまいがちですが、こういった「本質的な理解」は時間が一朝一夕にできるものではありません。
    自分が納得いくまで調べて深掘りしながら問題を解くことや、考え抜く経験を積むことによって「思考力を問う問題」に立ち向える力がつくのです。

     

    Z会の共通テスト対策

    ▼Z会の通信教育 大学受験生向けコース 共通テスト攻略演習
    Point1:必要な科目を全部対策できる!6教科17科目セット
    毎月6教科17科目セット、1科目あたり30〜60分の学習設計になっていますので、無理なく取り組むことができます。必要な科目の対策が1講座ですべて完結。英語・数学・国語には、毎月の出題のポイントをコンパクトにまとめた「ポイント映像」講義もあり、効率的に学習を進めることができます。

    Point2:共通テストの傾向に沿った対策ができる!
    共通テストならではの新傾向の問題も数多く出題。共通テスト特有の出題形式に沿った問題演習を通じて、知識活用力を養います。「過去問」での演習ができない共通テストですが、数多くの問題演習をこなすことで、特有の形式に慣れ、得点力をグンと高めることができます。

    Z会の映像 共通テスト対策映像授業
    充実の映像講義で英数国の対策を万全に!
    Z会の映像「共通テスト対策映像授業」では、とくに傾向の変化が著しい英・数・国をご用意しています。「Z会の通信教育 大学受験コース 共通テスト攻略演習」と同じ教材を使用して、精鋭講師陣が、共通テストならではの着眼点や選択肢の見極め方を大問ごとに解説。確実に高得点を取るための実戦力を、効率よく身につけることができます。「Z会の通信教育 大学受験コース 共通テスト攻略演習」との同時受講で、より理解が深まります。

     

    この記事に関連するおすすめ受験・学習情報

    「とりあえず文系・理系」は要注意! ~新大学入試における進路選択のポイントを解説!~

    どうなる?2021年新大学入試

    「とりあえず文系・理系」は要注意! ~新大学入試における進路選択のポイントを解説!~

    特に高校生の皆さん、志望大学はもう決まりましたか。文理選択の...

    どうなる?2021年新大学入試

    進学校が取り組む新大学入試対策_2020.5

    いよいよ始まる新大学入試について、学校ではどのように捉えてい...

    どうなる?2021年新大学入試

    新大学入試の新しい入試区分とは?学力は必須、多様な評価軸を導入。

    新大学入試では、(1)基礎的な知識・技能、(2)思考力・判断...

    どうなる?2021年新大学入試

    新大学入試って?大学入試改革の全体像 – 世の中の変化に対応できる力を –

    「大学入試センター試験」にかわり、2021年1月から「大学入...

    どうなる?2021年新大学入試

    自己採点が難しい個別試験の記述対策どうする? 〜共通テスト記述式問題の見送りを受けて〜

    共通テストの記述式問題の見送りが発表されましたが、難関大を受...

    どうなる?2021年新大学入試

    【高校2年生】新大学入試の概要が決まらなくても始めておいたほうがよい3つのこと_201911

    2021年4月入学の受験制度、いわゆる新大学入試が、2019...

    どうなる?2021年新大学入試

    小論文を通して行う、新大学入試対策_2019.10

    新大学入試においては、ますます小論文のような「自分の考えを説...

    どうなる?2021年新大学入試

    小論文の観点から見た大学入試の変化_2019.9

    2020年以降の大学入試改革では、従来のペーパー型学力試験だ...

    Z会でできる大学受験対策

    Z会の各種サービスのお申し込み・資料請求はこちらから