デジタル学習の今
2022年2月23日
カテゴリー : 教育情報全般
文部科学省も力を入れる教育におけるDXって?
文部科学省も推進している「教育のDX化」という言葉。最近よく耳にすることがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ICT化」「デジタル化」という言葉はなんとなくイメージできると思いますが、「DX」とは、そして「教育におけるDX」とは一体なんでしょうか。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「進化したデジタル技術が広まることで私たちの暮らしがより良く変化すること」という意味をもっています。つまり「教育におけるDX」とは、「アナログがデジタルに代わり便利になった」というレベルではなく、教育に変革を起こすレベルのデジタルテクノロジー導入をめざすということを意味しています。
令和2年に文部科学省が発表した方針では、以下のように教育現場にDXを導入することが検討されています。
- GIGAスクール構想による一人一台端末の活用をはじめとした学校教育の充実
- 大学におけるデジタル活用の推進
- 生涯学習・社会教育におけるデジタル化の推進
- 教育データの利活⽤によるEBPMの推進
(参考)
⽂部科学省におけるデジタル化推進プラン【概要】
文部科学省におけるデジタル化推進プラン
インフラ整備や指導者不足などの課題は残されていますが、すでに教育現場でDXが活用されている事例も。
新型コロナウイルスにより対応を迫られたという背景はあるものの、遠隔授業は急速に普及しました。また、小中学校では、解くたびに問題が個人に合わせて最適化されていくAIドリルを導入する学校、高校では、文部科学省が掲げる「AI戦略2019」のとおり、将来デジタル化社会で活躍できる人材を育てるべく、「数理・データサイエンス・AI」の教育に力を入れる学校も出てきました。
(参考)
「AI戦略2019」
Z会のめざすDX
Z会では、添削指導を重視していますが、タブレットとスタイラスペンだけで学習できるタブレットコースとして、2021年度に中学生向けコース、2022年度に高校生向けコースをリリースしました。
従来、紙の解答用紙に問題を解き、郵送で提出いただいていましたが、タブレット上で紙と同じように書きこみ、そのままデジタル提出が可能になり、答案返却日数も短縮されました。
また、タブレット上での学習履歴を元に、「あなたが今解くべき問題」を出題するAI学習も搭載しています。
今後は、さらにタブレット上で作成した答案の手書きデータを利活用したDXを推進すべく、株式会社ワコムと「デジタル×手書き」を用い、「より学習の個別最適化」を目指した共同研究を進めています。
従来の紙の答案の場合、最終的に出来上がった答案しか見られなかったため、会員が、どこで躓いたり、迷ったりしたのかが読み取れませんでした。
それがタブレット上で直接書き込むことで、何をどのように書いたのかといった答案を作成するプロセスが手に取るようにわかるようになります。
そのデータを用いて、従来よりもそれぞれの理解状況を踏まえた学習を提供できるようにしていきたいと考えています。
高1高2生向け新タブレットコース
ハイレベルな学習がデジタルでさらに進化。手書きにこだわったタブレット学習や、Z会オリジナルのAI技術を使った学習など、新しい学びをお届けします。
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