2022年度 東京工業大学 英語

2022年5月10日

カテゴリー : 難関大入試の基本情報

長文2題の出題が定着。文脈を押さえながら長文を読み進める力が必要。

語数や記述問題の分量の増減はあるが、長文読解2題という構成、英文和訳、和文英訳、内容説明、内容一致選択問題を中心とした設問形式はほぼ一定である。かなりの量の英文を素早く読みこなし、的確に大意を把握することが重要。

分量:やや増加 *難易度:変化なし(昨年度比)

 

■概要 (90 分)
* 出題・解答の形式

  • 長文読解2題で、形式は記述式・客観式混合。
  • Ⅰ、Ⅱとも設問形式は英文和訳・和文英訳・内容説明(記述式)・内容一致(選択式)・空所補充など。

* 特記事項

  • 本文語数は、Ⅰは減少、Ⅱは増加し、2題の合計語数は2021年度に比べると1割程度増加の約3350語とこれまでで最多である。総語数は2019年度以降、4年連続して3,000語超えとなっている。
  • 2021年度に出題された、出来事を時系列に沿って並べ替える問題はなくなり、2022年度は2箇所の空所に数字を補うという新傾向の問題が出題されたが、容易に解答が得られるものであった。

 

■各問の分析(難易度は東工大受験生を母集団とする基準で判定しています)

Ⅰ:長文読解(コミュニケーションと言語の関係)[標準]
1,880語の論説文。「言語とはなにか」について、シャノンの学説を用いてコミュニケーションについて説明しながら、コミュニケーションは言語の用途の1つに過ぎないと論じている。
2021年度より300語程度語数が減ったとはいえ、読み通すのに骨が折れたことと思われるが、それぞれの設問自体は難しいものではない。設問数や設問形式も2021年度とまったく同じであった。
Ⅰ-1の内容説明問題は、該当箇所が直前にあることは明白で、制限字数も無理なくまとめられるものだった。Ⅰ-2の英文和訳では倒置と同格がポイントで、reduceの訳出に若干工夫が必要であったが、全体として難しいものではなかった。Ⅰ-3の和文英訳は標準的な構文・語彙で表現できるもので、下線部の直前にある単語や表現を利用して書くこともできたであろう。Ⅰ-5の文補充問題は空所が文章全体に分散されていたが、文章の流れを理解して読み進めることができていれば迷うところはなかっただろう。
Ⅰ-6の英問英答選択、Ⅰ-7の内容一致選択問題は、本文の該当箇所を特定するのに時間を要するかもしれないが、選択肢については消去法も使いながら判断するのにそれほど迷うことはなかったと思われる。2,000語に近い長文であるため、パラグラフごとに大意をメモするなどして、どこにどのようなことが書かれているかを見失わずに読み進めることで、後半部分の選択式問題に取りかかる際の時間短縮を図りたい。
Ⅱ:長文読解(数学と数の概念の変遷)[標準]
約1,470語の論説文で、Ⅰに比べると若干語数は少ないが、2021年度の約880語からはかなり語数が増加した。
Ⅱ-1の英文和訳では、強調構文以外には、spot, edge, negotiateあたりの訳出がポイントだった。Ⅱ-2の内容説明問題は、下線部を含む第4パラグラフの内容をまとめることは容易に判断できるが、制限字数内に収めるのには苦労したと思われる。Ⅱ-3の和文英訳は「Thereで始めること」という指示があったが、日本文と考え合わせると、どちらかといえばヒントになったであろう。基本的な構文と語句を使用すればよい。Ⅱ-5 の数字を空所に補う問題は、新傾向だが文脈から容易に答えられるものであった。Ⅱ-6の内容一致選択問題は選択肢の数が7から9に増えたが、紛らわしい選択肢はなく答えやすかっただろう。

 

■合否の分かれ目
2021年度にⅡで出題された、出来事を時系列に沿って並べる問題がなくなり、数字を空所に入れる問題が登場した以外は、2021年度から設問形式に大きな変化はなかった。長い英文を、パラグラフごとの概要を掴むことを意識しながら集中力を切らさずに読み切り、記号問題について設問の関連部分を素早く探し出すことが不可欠。基本的な内容一致選択問題や、比較的易しかった文補充問題、空所補充問題など、確実に点数が取れる問題を落とさないようにすることが重要であった。記述式の問題では、和文英訳、英文和訳、内容説明いずれも無理のない難易度であるだけに、わかりやすい言葉で採点者にきちんと伝わる解答を作成できたかで点差が開いたと思われる。

 

■東工大英語の要求
要求① 文法・語彙知識
語数の多い英文を読む必要はあるが、一つひとつの構文は決して難解ではない。確固たる文法知識を身に付けて丁寧に読めば、最後まで英文を読み通すことができるだろう。語彙に関しては、辞書で2番目、3番目に挙げられている意味までチェックしておきたい。やや専門的な単語も見られるので、東工大で過去に出題されている英文のテーマを参考に、幅広い語彙力を構築しよう。
要求② 構文知識
正確な文法知識と豊かな語彙力だけでなく、構文知識も必要になるのが和文英訳である。難しい構文を覚える必要はなく、平易なものでよいので、自分で正しく使いこなせる構文を身に付けておきたい。過去問などを解く際、第三者の添削を受けながらリライトを重ね、本番までに完璧に書けるようにしていこう。
要求③ 精読と速読の両立
毎年出題されている内容理解を問う問題では、漫然と英文を読み通しただけでは正解にたどりつけないし、英文が非常に長いので、じっくりと読み込む時間はない。まず設問に目を通して、問われる内容を確認した上で英文を読み、キーワードやトピックセンテンスに印を付けながら論の展開を追う、パラグラフごとに自分で要約しながら読む、というように精読と速読を両立させることが重要である。

 

■東工大英語攻略のために
基礎力の完成
標準レベルの文法問題集を1冊仕上げて、文法を固めよう。さらに、要求②・③をクリアするために、さまざまな和訳や英訳の問題を解き、身に付けた知識を徐々に実用的なものにしていこう。
レベルUP
身に付けた知識をいかに効率よく運用するかを訓練するために、実戦的な演習に取り組もう。要求③の精度を上げるために、1,000語を超える英文を読みこなし、問われていることに対して的確に解答できるようにしておきたい。復習も忘れずに演習を積んでいこう。
東工大レベルの演習
東工大の本番を想定した演習に取り組む時期には、要求①~③の完成を目指そう。過去問など、東工大英語に即した問題で演習を重ねよう。自分に合った時間配分や解き進め方を意識して、本番で最大限の力を発揮できるよう最後までしっかり対策しよう!

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