「京大地理」2020年度京大入試分析

今年度の入試を概観しよう

分量と難度の変化 (時間:90分)

  • 2019年度に引き続き、大問5問構成であった。
  • 解答数は、単答問題(記号選択・語句解答)が21、論述問題が18、作図問題が1である。2019年度の単答問題29、論述問題19に比べて単答問題が減少した。しかし、作図問題があるので、総量としては変化はない。
  • 難易度は大問ごとに差はあるが、全体としてはほぼ前年並みである。
  • 地誌・自然・エネルギー・社会・地形図の読図からの出題であった。

2020年度入試の特記事項

  • 2017年以来となる作図問題が出題された。
  • 指定字数のある問の総字数は470字(2019年度も470字)、字数指定のない短文論述(20~60字程度)が5問(2019年度は6問)で、論述総字数はほぼ同じである。

合否の分かれ目はここだ!

  • 単答問題は基本的な用語を問うものが多いので、単答問題をもれなく解答する必要がある。
  • 論述問題も難易度の高いものはあまり見られない。そのため、十分に論述対策を行った受験生であれば解答できる問題が大半である。
  • 大問Iの北極海の海氷域の縮小、大問IIIのフランス・ドイツのエネルギー政策、IVの移民の問題など、時事的事項や社会の動向への関心の高さが問われる出題があった。
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大問別のポイント

 大問 I 

北極地方の地誌に関する出題である。

  • 全体に取り組みやすい問題であった。
  • (2)②の新たな交通の可能性についての論述は、Z会の通信教育の本科「難関国公立大コース 地理」でも出題していた。
  • (4)のハイサーグラフの判定は、気温の年較差と最寒月平均気温に気をつけたい。

 大問 II  

フォッサマグナとアフリカ大地溝帯に関する出題である。

  • (2)変動帯に位置する山の特徴を考えたい。
  • (4)アフリカの気候は頻出である。①降水と②植生について問が分かれていることに留意して解答したい。
  • 日本の地形と世界の大地形を関連付けて理解しているかが求められたが、総じて取り組みやすい大問であった。

 大問 III  

世界のエネルギーと資源に関する出題である。

  • グラフ1のA国~E国の判定は基本的なので、まず判定してから問題に取り掛かりたい。
  • (1)B国=ドイツが進めるエネルギー政策には、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故が影響を与えている。
  • (4)中国の天然ガスの輸入の特徴は、グラフで示されている国と中国の位置関係を考え、素直に書けばよい。

 大問 IV  

移民・難民と開発援助に関する出題である。

  • グローバルな動きへの関心の高さが、問題への取り組みやすさを左右した大問である。
  • (1)「中東地域の移民受け入れ国の産業と移民の関わり」という問いかけは、何を答えるべきか、戸惑った受験生も多いだろう。産油国で現在、外国人労働者が従事している仕事を想起すれば答えられる。
  • (2)イ国=イギリスの移民をめぐる雇用と福祉の問題についての論述は、雇用問題と福祉問題についての記述量の配分が半々になるよう心掛けたい。
  • (4)C国がオーストラリアであることがわかれば、比較的容易に論述できる。

 大問 V 

富山県魚津市の地形図読図問題である。

  • (1)地形断面図の作図問題である。
  • 標高の最も高い地点・低い地点を読み取ったうえで、縦軸の目盛りを設定したい。
  • (2)②河岸段丘の土地利用は、起伏から大きく2つに分けて解答をまとめたい。
  • (3)霞堤の形状と機能についての問である。

 攻略のためのアドバイス

京大地理を攻略するには,次の3つの要素を満たす必要がある。

●要求1● 幅広い分野についての知識力

京大地理は、自然(地形図の読図を含む)、産業、社会(都市・人口・民族など)、地誌といった幅広い分野から出題されるのが特徴である。細かい知識について問われることは少ないが、高校地理の全分野にわたって基本的な知識を押さえておく必要がある。

●要求2● 正確な資料読解力

京大地理では、多数の資料判読を必要とする論述問題が見られるので、正確な資料読解力が求められる。

要求3● 簡潔に論述する表現力

論述問題の1題当たりの指定字数は100字以内で、40~60字程度のものが最も多い。また、字数指定なしの論述問題に取り組む場合にも、解答欄に合わせて適切な分量を見極める必要がある(解答欄の大きさから20~60字程度と判断する)。様々な角度から解答できるよう、基礎的な知識と簡潔にまとめる表現力が必要である。

Z会で京大対策をしよう

Z会京大地理担当者からのメッセージ
  • 2017年以来となる作図問題が出題されました。出るかもしれないと覚悟をしていても、いざ,実際に作図問題が出されると、気持ちが動揺しますよね。今回は、最後の大問での作図問題だったので、全体を見渡し、時間配分を考えてから取り組むという試験の鉄則が活きた受験になったことでしょう。
  • 大問 I・IIは比較的解きやすい問題でした。ここで失点しないよう、落ち着いて取り組みましょう。
  • 大問III・IVの資料は、一見すると何を示しているのか分かりにくい面もあったと思います。設問文の説明を落ち着いて読み、解答に必要な情報を読み取るようにしましょう。
  • 大問Vは、京大では定番の地形図の読図問題でした。読図の練習を積んだ受験生には取り組みやすい問題でした。

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