京大物理 10点アップのアドバイス

◆京大物理の概観

例年、京大物理は大問3題で、力学1題、電磁気1題、その他の分野(熱力学・波動・原子)から1題という構成になっています。かなりの長文を読ませるのが京大の特徴で、目新しい題材が出題されることも多くあります。形式は文章中の空欄補充が主で、大問ごとに1問程度、記述問題も出題されます。また、ほぼ毎年、グラフの作図問題が出題されています。

2017、2018年度と、比較的取り組みやすい出題が続きましたが、それ以前は難度が高く分量も多い出題が続いていたので、そのための対策はしておきましょう。正確かつ迅速な計算力を身につけたうえで、問題文を正しく読解し上手に誘導に乗って処理する能力を養うことが肝要です。

 

◆採点基準についてのまとめ

問題の大半を占める空欄補充問題は、解答欄に答のみを記す形式です。ただし、解答冊子中の「下書き用」ページには計算過程や考え方を書くことができ、ここに書かれた考え方に対して部分点が与えられる可能性はあります。また、論述や計算過程も要求する「問」では、部分点が与えられる可能性は大きいです。結論が得られずとも、結論に至るまでの考え方を「下書き用」ページや解答欄に残しておくとよいでしょう。
なお、配点に関しては、学部(学科)ごとに独自の基準を設けて採点を行っているため、一律に分析することはできませんが、

【1】理科の他科目との平均点を調整するために、設問の配点を調整する
【2】物理の理解力を測るために、各大問の後半部分または「問」の配点を高めに設定する

学部(学科)内では、上記2点を主とした調整があり得ると考えてよいでしょう。
合否ラインは、2017、2018年度は高めであったと考えられますが、例年は60%程度と予想されます。

 

◆高得点者の答案の特徴

空欄補充問題、「問」を問わず、時間がかかりそうなものは後回しにして、確実に解ける箇所を迅速かつ丁寧に解く、という方針で臨んだ方が高得点でした。

 

◆目標得点を達成するためのポイント

合格の目安となる得点率60%は確保しておく必要があります。解答に当たって、まずは、大問3題で構成される全体の概要を、最初の数分で見極め、2題(少なくとも空欄補充形式の部分)は解き切ることを、残り1題は基本的な内容の設問で確実に得点することを目指したいです。

すなわち、京大合格のためには

【1】大問単位で(できれば2題)解き切ることをめざす
【2】そのため、時間の工面(解ける問題の見極め)を行う

の2点が重要である。また、入試までの期間は

【3】過去問で京大標準レベルの問題は解き切る実力をつける

が大前提であり、そのうえで

【4】平凡なミスを防ぐために計算力を鍛える
【5】初見の設定であっても、自分の「知っている」形に落とし込める読解力を身につける
【6】京大が好んで出題する近似計算の対策を怠らない

などに注意して訓練しておく必要があります。

【4】の計算力については、問題演習を行う際、複雑な計算でも厭わずに、必ず手を動かして最後まで解く習慣をつけることで養成するしかありません。もちろん、ミスを防ぐために一度計算して得た答が妥当かどうかを確認する習慣をつけることも重要です。

また、京大物理は長文を読みながらその途中の空欄を埋める形式で出題されるため、【5】の読解力は必須です。複雑で難しい問題でも、必ず、基礎的な知識や解法、または問題文中のヒントを利用すれば解けるように作成されています。

【6】に関しては、近似式自体は問題文で与えられることが多いため、必ずしも覚えておく必要はありませんが、慣れていないと初見での対応は厳しいです。Z会の『過去問添削』や、Z会の『直前予想演習シリーズ』などを活用して近似計算に慣れておくのが最良の対策です。

 

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