第34回 中学に入って気をつけること ~中学受験でうまくいかなかった君へ~

執筆者:岩﨑孝夫(Z会進学教室 大泉学園教室/国語・文系)
記事更新日:2022年02月15日

【連載】中学受験でうまくいかなかった君へ ~受験後も学びは続く~
 ③中学に入って気をつけること

本連載では中学受験・受検を経験した6年生の皆さんと保護者の皆様に向けて、受験(受検)を振り返って「うまくいった!」と思う人はもちろんのこと、「思い通りにならなかったな」「こうしておけば良かったな」と思った皆さんのこれからの未来が明るくなるよう、少しでも前向きに、この経験をプラスにしてもらえるように、そんな願いを込めてお届けしています。

中学受験を終えた小学生の皆さん、中学入学まで残り何ヶ月か考えたことはありますか?

そう、もう残りは2ヶ月あまり。受験をした人も、そうでない人も必ず中学生になるということは確かです。

確実に来る2ヶ月後の中学生活のスタートに備え、中学に入ってから気をつけることをお伝えしていきます。


高校受験を目指すライバルを意識しよう

皆さんは中学受験に向けた勉強をいつから始めたでしょうか?小学校低学年のうちから始めた人もいるでしょう。特に公立中高一貫校を目指した人は小学6年生から対策を始めた人もいるでしょう。

このように、中学受験に向けたスタートしたタイミングは人それぞれでした。それは、目指す学校のタイプも、勉強の仕方も、ひいては受験するかどうかさえも、人それぞれだからです。

しかし、地元公立中に進学する皆さんに向けて言えることはただ一つ。「皆さんのクラスメイトのほぼ全員が、高校受験に向かう」ということです。クラスメイトのほぼ全員がライバルになる入試、それが高校受験なのです。

ライバルはもう受験勉強を始めている!

高校受験を目指すライバルはもう勉強を始めています。むしろ、中学に入学する4月に向けて今どんどんとやる気を高めていることでしょう。数学の正負の計算、英語の文法や単語の覚え方、国語の古文の勉強・・・中学になってから始まる新しい勉強だけでなく、小学校で学習した算数の割合・速さの学習や、国語の文章読解など、復習に磨きをかけているかもしれません。

そんな仲間たちと戦うことを考えたら、今みなさんは何をしなければいけないでしょうか?そう、一休みしている場合ではないのです。

「あの大変だった中学受験の勉強と同じ勉強量を続けなければいけないの?」

そうではありません。中学生には中学生の勉強の仕方があります。あと3年後の少し先の高校受験に向けて、どんな勉強をすればいいのでしょうか?

学習と遊びのバランスを取れるのが、最強の中学生!

1日に何時間も勉強に費やした中学受験の生活、とても大変だったでしょう。しかし、中学生になるみなさんにとって次に大事なのは、その学習時間をゼロにしないことです。

今までと同じ勉強量や勉強時間を過ごす必要はありません。1日に1回は、いずれかの教科に触れるぐらいのイメージでいいでしょう。

一番もったいないのは、「しばらく勉強してないからやり方を忘れしまった」という事態です。逆にこの学習ペースを保てれば、他の時間は遊びやクラブ活動など、自分の好きなことに時間を当てることができます。

こうした勉強のスタイルを目指して、高校受験を目指しているライバルはすでに勉強を始めています。「中学生になってから頑張る」のでは遅いのです。みなさんがこの2・3月に勉強時間をゼロにして、遊びに全力投球してしまうのは、非常にもったいないことです。中学生としての学習ペースを作れるように、勉強のこともしっかり頭に置いて中学生になるまでの期間を過ごしましょう。

小学生と中学生の違いって何?

どうして、勉強と遊びのバランスが大事になるのでしょうか?理由は2つあります。

① 中学生は忙しい!

中学生になってから変わる学校生活、皆さんは想像していますか?中学校に入学したら、部活動が始まりますね。どんな部活に入るか、楽しみに考えていることでしょう。部活動は放課後に行われ、入る部活動や学校によっても違いますが、週2〜3回は夕方以降まで学校にいることになります。そして、運動系の部活に入る皆さんは部活がある日はとっても疲れるでしょう。そんな忙しい中学生は、小学生のときのように自由に放課後を勉強や遊びに当てることは難しくなります。限られた時間や体力の中で、少しずつ勉強を進める力が中学生には求められているのです。

② 勉強も二刀流!
中学に入学したら変わることの2つ目は、定期テストです。学校のテストが難しくなるから頑張らなきゃ!とみなさんは思っていることでしょう。もちろん、定期テストに向けた対策の勉強も大事です。しかし、それだけでは高校受験には太刀打ちできません。

高校受験で合否の決め手になるのは、「当日の試験の点数+内申点」です。内申点とは、学校の通知表の成績を点数にしたものです。通知表の成績は、定期テストの点数が元になりますが、当日の試験に向けた勉強とは一味違うものです。

定期テストは、試験範囲が決まっています。直近で学校で学習した内容から、ほとんどそのままテストは出題されます。学校から指定されたドリルや教科書ワークをやっておくこと、学校の授業でとった板書を見直しておくことは、とても有効な対策です。

ところが、高校入試当日のテストはどうでしょう? そう、中学受験を経験したみなさんならわかるはず。試験範囲も決まっていなければ、事前にどんな内容が出るかを教えてくれることもありません。ということは、勉強の上でも定期テスト対策と高校受験対策を二刀流で進めなければいけないのです。

勉強の仕方は自分次第。ベストな方法を早く見つけた者勝ち!

勉強に全力投球すればよかった中学受験とは異なり、長い期間リズムよく勉強していくことが大事な高校受験の勉強。どんな勉強の仕方が皆さんには合うでしょうか?

塾での学習、通信教育、書籍を買っての自宅学習…さまざまな方法があるはずです。休んでいる暇はありません。中学生になる自分にとってのベストな勉強方法を早く見つけましょう。

もちろん、すぐにベストな方法には出会えず、失敗をしてしまうかもしれません。たとえ今失敗したとしても、まだやり直しはできるはず。受験まではあと3年あります。2・3月は、何もしない2ヶ月より、新しい勉強にチャレンジしてみてうまくいくかを試す2ヶ月にしてみてはどうですか?

この記事を読んでくれたみなさんの意識や行動が、少しでも変わって、中学に向けての勉強をスタートしてくれたら嬉しく思います。

この記事の著者

岩﨑孝夫(いわさき・たかお)

Z会進学教室 大泉学園教室長・公立中高一貫校対策コース 文系担当
学生時代より国語・社会・英語を中心に小中学生の集団指導を経験し、指導歴は10年以上。中学受験は私立・公立一貫、高校受験も中堅から難関まで指導経験あり。2019年よりZ会進学教室で小学生の文系(適性検査対策)、中学生の国語を担当。

大泉学園駅の学習塾・個別指導塾「Z会大泉学園教室」

 

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