第35回 中学受検での失敗を、高校受験での成功につなげるために ~中学受験でうまくいかなかった君へ~

執筆者:Z会進学教室 三鷹教室スタッフ
記事更新日:2022年02月18日

【連載】中学受験でうまくいかなかった君へ ~受験後も学びは続く~
 ④中学受検での失敗を、高校受験での成功につなげるために

公立中高一貫校受検の結果が思わしくなかったとき、その結果を親子でうまく受け止めるのは難しいものです。では、結果が不合格だったら、この受検勉強はすべてムダだったのか?そんなことはまったくありません。過去の先輩たちの高校受験成功例とともに、教室現場で生徒たちの頑張りを見てきた教室のリアルな声をお伝えいたします。


何より重要なのは、お子様が受検を通して成長できたかどうか

本気で受検対策を始める前に、お子様はどれだけ自発的に机に向かっていたでしょうか?受検を終えた直後の生徒たちから毎年のように聞かれる言葉として、
・「何だか1日全然勉強しないと変な感じがする」
・「家に帰って勉強しないでいいってなると手持ち無沙汰で落ち着かない」
といった発言です(本当は受検後も勉強してほしいのですが)。

果たして今回の中学受検なくして、お子様がこのような日々の学習習慣を身につけられたでしょうか?

1つ断言できるのは、「公立一貫受検に本気で取り組んだ新中1生は、高校受験に向けて他の生徒よりもはるかに大きなリード・アドバンテージを持っている」ということです。

中学受検経験者は、中1の1学期から「学校成績(内申)の重要性」を知っています。中学受検を通して、学校成績が得点化されることの意味を身をもって知っているからです。

学校のテストよりもはるかに難しい「学問の奥行きの存在」も知っています。学校の宿題以上の「復習・家庭学習の重要性」も知っています。中1からの学習に対して、受検を通して磨きをかけた学習テクニックをフル活用してくれるでしょう。

もっとも大事なことは、もちろんですが、「志望する中学校に合格したかどうか」ではありません。お子様が人間的に成長して、志望する大学に合格し、あるいは希望する職種について、最終的に活き活きと社会で活躍できる大人になることです。

この中学受検を通して、将来の飛躍に向けたツール・ノウハウを、愛するお子様に持たせることができたのなら、それはご本人にとってもご家族にとっても、とても有意義な受検であったにちがいないと、私たちは考えています。

お子様は、この次を見据えられていますか?

そうは言っても、実際に公立中高一貫校に合格をもらえなかった我が子のこの先を案ずる保護者様の気持ちはよく分かります。ただし、ご注意いただきたいのは、「おそらくお子様ご本人は、保護者様ほどは今回の失敗に深く落ち込んでいないのではないか?」ということです。

大人はどうしても、「今回公立一貫校に入れなかったら、この先もう二度とチャンスはないのだ」、「せっかくこれだけの時間と労力(とお金!)をかけたのに…」、「本当は公立一貫受検ではないもっとよい選択があったのではないか」といって、功利的に目先の成果を求めてしまいます。広く世界を、失敗しない方法を知りすぎてしまっているのです。

それに対して、お子様たちは、「そうは言っても、小学校の友だちと同じ中学校に行けるのは嬉しい」、「そうは言っても、自分は勉強ができないというほどではない」、「そうは言っても、これまでと違う世界が広がって塾の授業や受検生活は楽しかった」と、等身大の感想として、この受検の肯定的な一面をしっかり捉えているはずです。

ただし、このようにお子様が安心して失敗できるのも、保護者様のサポートがあってこそだということは言うまでもありません。受検に失敗したダメな自分にもおいしいご飯を作ってくれる、心配して気づかってくれる家庭があるからこそ、お子様は追い詰められすぎることなく、心に余裕をもって次のハードルを見据えることができるのです。

ぜひ受検に失敗して傷ついているご本人が、自信を失いすぎないように、ひと呼吸ついたら次のハードルにまた立ち向かっていけるように、しっかり努力を認めつつ、至らなかった点を反省させてあげてください。保護者様が今回一度の失敗に打ちのめされてしまって、お子様が安心して「次こそは!」と言えないような状況を作るべきではありません。

過去の実例 先輩たちのその後

過去の先輩の実例をあまり克明に描きすぎてしまうと、個人情報に触れる危険がありますので、ここではかなりぼかした表現でお伝えをしていきたいと思います。ぼかしても十分な原稿の文字数になるほど、「公立一貫受検の敗者が、高校受験の勝者になった」実例がZ会の教室に数多くいるのです。

Z会進学教室では、6K公立一貫受検コースで中学受検に失敗しても、高校受験に向けて新中1から通会を続けてくれる生徒がたくさんいます。これ自体、「有り難し」という古文単語の意味まで合わせて、大変ありがたいことだと例年深く感謝しております。と同時に、「次こそは何としても合格させてあげたい!」と我々も決意を新たにします。

私のいる三鷹教室の例だけで言っても、都立中に合格をもらえなかった生徒さんが、その胸に決意を秘めて3年間努力を重ね、筑波大附属駒場、開成、桐朋、國學院久我山、慶應志木、明大中野八王子、中大杉並、都立日比谷、都立西、都立国立、都立国分寺、都立武蔵野北など、最難関の高校合格を3年後に勝ち取ってくれています。

中でも面白いと思ったのは、都立中不合格の3年後に、法政大学高校に進学した生徒さんです。その生徒は、「公立中での学校生活のあいだに自分のやりたいことが見つかったので、今後は法政で高大7年間、みっちりそれに打ち込みます」と言っていました。

同様に、「自分のやりたいことは日本の外にあった!」と言って、都立中不合格の3年後に都立国際高校に合格・進学し、在学中に東京都の留学支援を受けて長期海外留学に飛び立っていった生徒さんもいました。

どちらも小6時点では、自分の好みも将来も、まったく見通しが立っていなかった生徒たちです。もし彼らが公立中高一貫校に合格・進学していたらどうなっていたのか。それはご本人に聞いても答えられないでしょうが、まちがいないのは、小6時点での失敗は、もはや彼らにとって「ほろ苦い良い思い出」くらいになっているということです。

中学受験/受検は、お子様の長い長い人生の第一関門です。今回うまく跳べなかったなら、次回うまく跳べるようにすれば良いのです。次こそは早め早めに準備して、次こそは回答のスピードを上げて、次こそは1つ1つ丁寧に正確に。課題は人それぞれかと思います。次に全力で跳び越えたいハードルは、もうすぐ3年後に近づいてきています。

この記事の著者

Z会進学教室 三鷹教室スタッフ

都立三鷹中受検の開始初年度、2010年から公立中高一貫校受検を指導している。小6生の文系の指導歴は12年、中学生の国語指導はそれ以上の長きに渡る。近年はZ会三鷹教室から都立(自校作成校)合格者のみならず、国大附合格者をさらに増やす指導法を模索している。

三鷹駅の学習塾「Z会三鷹教室」

 

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